山下広一

山下 広一(やました こういち、1968年9月1日[1] - )は、神奈川県座間市出身のフォーミュラ・ドリフト ジャパン(FDJ)に参戦するレーサー。2020年・2021年のFDJシリーズチャンピオンである。ニックネームは「チャンプ山下」。

来歴

1990年代半ば頃から主要なドリコンで好成績を収めており、1994年にはCARBOYのドリコンでグランドチャンピオンに輝いたほか、1997年にはエビス南で開催されたAE86王座決定戦で優勝を果たしている[2]

FDJ参戦以前にはD1グランプリに初年度の2001年から参戦していた[2]。2001年にはAE86トレノで参戦していたが、2002年にS15シルビアにマシンチェンジ。第5戦エビスでは優勝を果たしている[3]。2004年第3戦エビスから2007年まではRX-8に騎乗し[2][4]、2008年にJZX100マークIIにマシンを変更。2009年の第3戦岡山では追走トーナメントに進出している。

2011年以降のD1グランプリには参戦していないが、ドリフトドライバーとしての活動は継続していたほか、植尾勝浩D1ストリートリーガル参戦時のスポッターとしても活動していた[5]

2015年からは、同年新たに始まったFDJにTeam WeldよりJZX100マークIIで参戦を開始。2017年の第1戦鈴鹿ツインで初優勝を果たし、同年はシリーズランキング4位となる。2018年も安定した成績を残しシリーズ5位、2019年には第3戦富士での優勝を含め全5戦中4戦で表彰台に立ち、シリーズ2位でシーズンを終えた。

2020年は第3戦エビスで準優勝、第4戦岡山で優勝を果たしシリーズランキングトップに浮上。最終戦となる第5戦は新型コロナウイルスで中止となったため第4戦時点での成績でシーズン順位を決定することとなり、結果として山下が自身初のシリーズチャンピオンに輝くこととなった[6]。翌2021年も第1・2戦で開幕2連勝を果たし、第5戦岡山での優勝で最終戦を待たずしてシリーズ2連覇を決めた[7]

人物・エピソード

  • ドリフトドライバーとしての活動の傍ら、神奈川県愛川町で自動車の整備やオリジナルパーツの製作・販売を行うショップの「Run-Free」を経営している[2]
  • FDJでは現在BMW・M3を使用しているが、峠の走り屋時代からAE86を駆っている人物でもある。Run-Freeでも、AE86のパーツやチューニングを中心に扱っている。

脚注

  1. ^ Valino Tires InternationalのFacebookの投稿 2019年10月14日
  2. ^ a b c d Run-Free Run-Free公式サイト、2022年1月3日閲覧
  3. ^ 【プレイバックD1グランプリ-2002年-】メーカー&ショップの参入でマシンの高性能化が加速! web option、2019年2月25日
  4. ^ 「D1GP黎明期に話題をさらったRX-8ドリフトスペック」JIC渾身のロータリーチューンド【OPTION back number】 web option、2020年5月21日
  5. ^ 新マナPの衝撃トーク 【第155回】SLで活躍するD1ドライバー達 Croooober、2016年7月13日
  6. ^ ドリフト「FDJ」第5戦中止 山下広一が年間王者 日刊スポーツ、2020年12月4日
  7. ^ FDJ第5戦 山下広一が圧倒V 最終戦待たず2年連続シリーズチャンプに 日刊スポーツ、2021年10月10日

外部リンク

  • FDJホームページによる選手紹介
  • Run-Free公式サイト
先代
2019年
アンドリュー・グレイ
フォーミュラ・ドリフト ジャパン
シリーズチャンピオン
(2020年)
次代
2021年
山下広一
先代
2020年
山下広一
フォーミュラ・ドリフト ジャパン
シリーズチャンピオン
(2021年)
次代
2022年