市原佐都子

市原 佐都子(いちはら さとこ、1988年9月27日 - )は、日本の演出家脚本家劇作家小説家俳優大阪府生まれ、福岡県北九州市出身。劇団「Q」代表。

来歴

3歳からクラシックバレエを習う。当初は舞台女優志望で、AO入試バレエの授業がある東筑紫学園高等学校に入学[1]北九州芸術劇場の演劇ワークショップなどに参加した[2]

その後上京し、桜美林大学文学部総合文化学群に入学。卒業研究のために劇団を立ち上げ、卒業後に「Q」を始める[3]2011年に「虫」で第11回AAF戯曲賞優秀賞受賞。2017年に「毛美子不毛話」で第61回岸田國士戯曲賞候補。2020年に「バッコスの信女-ホルスタインの雌」で第64回岸田國士戯曲賞受賞。

人間の行動や身体にまつわる生理を題材とした劇作を行う[4]

主な作品

舞台

  • 2011年:「虫」
  • 2013年:フェスティバル/トーキョー公募プログラム選出「いのちのちQⅡ」
  • 2016年:「毛美子不毛話」
  • 2017年:韓国香港日本共同制作「私とセーラームーンの地下鉄旅行」
  • 2019年:あいちトリエンナーレ2019パフォーミングアーツプログラム招聘「バッコスの信女-ホルスタインの雌」

著書

  • 『マミトの天使』(早川書房、2019年6月)(「虫」「マミトの天使」「地底妖精」)−– 小説集
  • 『バッコスの信女―ホルスタインの雌』(白水社、2020年4月)–– 戯曲集

外部リンク

脚注

  1. ^ “市原佐都子さんインタビュー|名古屋演劇アーカイブ”. nagoyatrouper.com. 2020年11月14日閲覧。
  2. ^ “アーティスト・インタビュー:市原佐都子(劇作家・演出家・小説家)”. Performing Arts Network Japan. 2020年11月14日閲覧。
  3. ^ “市原佐都子”. フェスティバル/トーキョー FESTIVAL/TOKYO トーキョー発、舞台芸術の祭典. 2020年11月14日閲覧。
  4. ^ “表現するのは、普段は“見えない”人間の本質。|市原佐都子 | BRUTUS.jp │ ブルータスのウェブ”. BRUTUS.jp. 2021年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
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岸田國士戯曲賞
1950年代
  • 第1回 該当作なし
  • 第2回 大橋喜一『楠三吉の青春』/小幡欣治『畸形児』
  • 第3回 該当作なし
  • 第4回 堀田清美『島』
  • 第5回 該当作なし
1960年代
  • 第6回 小林勝『檻』/早坂久子『相聞』
  • 第7回 該当作なし
  • 第8回 宮本研『日本人民共和国』『メカニズム作戦』/八木柊一郎『波止場乞食と六人の息子たち』『コンベヤーは止まらない』
  • 第9回 山崎正和『世阿彌』
  • 第10回 人見嘉久彦『友絵の鼓』/菅龍一『女の勤行』
  • 第11回 該当作なし
  • 第12回 川俣晃自『関東平野』/広田雅之『砂と城』
  • 第13回 別役実『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』
  • 第14回 秋浜悟史『幼児たちの後の祭り』に至るまでの諸作品の成果
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 第64回 市原佐都子『バッコスの信女-ホルスタインの雌』/谷賢一『福島三部作 第1部「1961年:夜に昇る太陽」 第2部「1986年:メビウスの輪」 第3部「2011年:語られたがる言葉たち」』
  • 第65回 該当作なし
  • 第66回 福名理穂『柔らかく搖れる』/山本卓卓『バナナの花は食べられる』
  • 第67回 加藤拓也『ドードーが落下する』/金山寿甲『パチンコ(上)』
  • 第68回 池田亮『ハートランド』