柴幸男

柴 幸男(しば ゆきお、1982年11月3日[1]-)は日本の脚本家演出家。劇団ままごと主宰。青年団演出部所属。

来歴・人物

愛知県一宮市出身。脚本家を目指し、演劇部がある愛知県立名古屋西高等学校に入学、台本を書き始めた[2]日本大学芸術学部放送学科卒業。大学在学中の2004年に『ドドミノ』で第2回仙台劇のまち戯曲賞を受賞。2009年、青年団の劇団内ユニット・青年団リンクとして劇団ままごとを旗揚げ。

劇団ままごとが2009年に初演(柴幸男演出)した『わが星』は、ラップを用いた演劇作品で、2010年の第54回岸田國士戯曲賞を受賞した。2014年には『わが星』の登場人物を高校生に変更した『わたしの星』が高校生をキャストとして再演されている。平田オリザの「現代口語演劇」を発展継承した劇作家の一人とされる[3]ループサンプリングなど演劇外の発想を持ち込んだ演出が特徴で、全篇歩き続ける『あゆみ』や、一人芝居をループさせて大家族を演じる『反復かつ連続』など、新たな視点と手法を用いて人々の日常を描く[4]2015年文化庁文化交流使として中国へ派遣される。2016年より多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科講師。

2017年、テレビ東京ドラマ24 『下北沢ダイハード』 第6話未来から来た男の脚本を担当。

著作

  • 『わが星』、白水社、2010年 ISBN 978-4560080689

脚注

  1. ^ 柴 幸男 | 文化庁文化交流使 | 文化庁
  2. ^ “読売テレビプロデュース『わたしの星』作・演出:柴 幸男 インタビュー | ローチケ演劇宣言!”. engekisengen.com (2019年8月13日). 2020年8月27日閲覧。
  3. ^ チェルフィッチュ、ポツドールなどにも発展的に継承された現代口語演劇の副読本としても読める青春小説
  4. ^ アーティストインタビュー

外部リンク

  • “「わが星」|ままごと「戯曲公開プロジェクト」”. 劇団ままごと. 2019年8月25日閲覧。
  • “「わたしの星」|ままごと「戯曲公開プロジェクト」”. 劇団ままごと. 2019年8月25日閲覧。
岸田國士戯曲賞
1950年代
  • 第1回 該当作なし
  • 第2回 大橋喜一『楠三吉の青春』/小幡欣治『畸形児』
  • 第3回 該当作なし
  • 第4回 堀田清美『島』
  • 第5回 該当作なし
1960年代
  • 第6回 小林勝『檻』/早坂久子『相聞』
  • 第7回 該当作なし
  • 第8回 宮本研『日本人民共和国』『メカニズム作戦』/八木柊一郎『波止場乞食と六人の息子たち』『コンベヤーは止まらない』
  • 第9回 山崎正和『世阿彌』
  • 第10回 人見嘉久彦『友絵の鼓』/菅龍一『女の勤行』
  • 第11回 該当作なし
  • 第12回 川俣晃自『関東平野』/広田雅之『砂と城』
  • 第13回 別役実『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』
  • 第14回 秋浜悟史『幼児たちの後の祭り』に至るまでの諸作品の成果
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 第64回 市原佐都子『バッコスの信女-ホルスタインの雌』/谷賢一『福島三部作 第1部「1961年:夜に昇る太陽」 第2部「1986年:メビウスの輪」 第3部「2011年:語られたがる言葉たち」』
  • 第65回 該当作なし
  • 第66回 福名理穂『柔らかく搖れる』/山本卓卓『バナナの花は食べられる』
  • 第67回 加藤拓也『ドードーが落下する』/金山寿甲『パチンコ(上)』
  • 第68回 池田亮『ハートランド』
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