平遺跡

曖昧さ回避 この項目では、新潟県新潟市にある遺跡について説明しています。京都府京丹後市にある遺跡については「平 (京丹後市)」をご覧ください。
平遺跡の位置(新潟県内)
平遺跡
平遺跡
位置

平遺跡(たいらいせき)は、新潟県新潟市秋葉区小口ほかに位置する縄文時代集落遺跡である。新潟市の遺跡番号はNo.128[1]

概要

能代川左岸に面する新津丘陵の東側縁辺部で、最も張り出した台地端部に立地する。遺跡範囲は南北70メートル・東西60メートル・標高15~21メートルを測り、西から東に向かって傾斜している。1981年(昭和56年)に個人住宅の建築工事に伴って、当時の新津市教育委員会発掘調査した[2]。その結果、今から約5000年前の縄文時代中期初頭から前葉と、約4000年前の縄文時代後期初頭から中葉の2時期にわたる集落と判明した[3]

発掘された主な遺構・遺物

遺構

  • 竪穴建物2棟:中期前葉と後期前葉の建物跡で、2棟とも台地縁部の斜面に建築されていた。後期前葉の1棟(1号建物)は斜面を段上に造成した平坦面に建てられており、ほぼ完全な状態で発掘された。床の一部を窪めた地床が2つ設けられていた[3]
  • 貯蔵穴と見られる土坑

遺物

土製品

石器

その他

脚注

  1. ^ 新潟市域の遺跡一覧表2(遺跡番号101から200まで)(新潟市)
  2. ^ 『平遺跡緊急発掘調査報告書』1983年
  3. ^ a b c 『新潟市の遺跡』2007年 pp.8-5

参考文献

  • 新津市教育委員会『新津市文化財調査報告書1:平遺跡緊急発掘調査報告書』新潟県新津市 1983年 NAID BA41497537
  • 「平遺跡」『新潟市の遺跡』(新・新潟歴史双書2)2007年 pp.8-9(新潟市)NAID BA82295089
諸分野
関連分野
研究方法
考古資料
遺跡の保護と活用
カテゴリ カテゴリ

座標: 北緯37度46分10.5秒 東経139度09分23.7秒 / 北緯37.769583度 東経139.156583度 / 37.769583; 139.156583