普礼真言

普礼真言(ふらいしんごん)とは日本の仏教の礼拝・勤行の開始時に唱える真言で、時に東密(真言宗)で多用される。

概要

諸仏を礼拝する短い真言で、行者が修法を行するときにまず唱える。唱えるタイミングによって、以下のようにも分類される。

  • 壇前普礼
  • 着座普礼
  • 本尊普礼

五体投地とともに唱えながら、三回拝することが一般的である。チベットでは100回/日を100日連続で実施する行が高慢を防ぐとされる[1]

経典

普礼真言が説かれる経典は、以下の通り。

  • 仏頂尊勝陀羅尼儀軌
  • 無量寿如来観行供養儀軌

内容

オン サラバ タタギャタ ハンナマンナ ノゥ キャロミ[2]

(Oṃ sarva tathāgata pāda vandanaṃ karomi)[2]

「オーム(聖音)。一切の如来の御足を礼拝し奉る。」[2]

脚注

  1. ^ 「解説 高野山真言宗 仏前勤行集次第」、高野山真言宗
  2. ^ a b c 北尾隆心『密教瞑想入門:阿字観の原典を読む』大法輪閣、2010、p. 183、ISBN 978-4-8046-1312-3。
時代・地域
曼荼羅
日本の主な宗派

(※は真言宗各山会
加入団体)
東密
古義真言宗系
東密
新義真言宗系
真言律
台密
信仰対象
思想・基本教義
仏典

大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経

関連人物
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