横浜刑務所(よこはまけいむしょ)は、法務省矯正局の東京矯正管区に属する刑務所。下部機関として横須賀刑務支所・横浜拘置支所・小田原拘置支所・相模原拘置支所の4か所の支所を持つ。
主として26歳以上の犯罪傾向の進んだ男性受刑者を収容する施設。高齢化が深刻で、80代も数人いる[1][2]。
全国的にも類を見ない「笑う刑務所」を推進している。
所在地
収容分類級
- 横須賀刑務支所には在日アメリカ軍関係者も収容している。
収容定員
沿革
本刑務所は、幕末の開国と同時に、伊豆国下田に作られた奉行所管轄の囚獄をルーツとする。
組織
所長の下に4部2室を持つ6部室制である。
- 総務部(庶務課、会計課、用度課)
- 処遇部(処遇部門、作業部門)
- 教育部
- 医務部(保健課、医務課)
- 分類審議室
- 国際対策室
外観・設備
特記事項
- 刑務作業の一環として製麺作業が1999年(平成11年)より全国の刑務所で唯一行われている[8]。
- 当刑務所の改築工事までブランド石鹸類「ハマローズ」を製造して全国の刑務所等で使用されていたが、石鹸製造は横須賀刑務支所へ移動した[8]。
- 金属工場では中華鍋の製造を実施している[9]。
- 敷地内には矯正協会が運営する刑務所作業製品(CAPIC製品)の展示場(土日祝休)がある[10]。また最寄り駅である港南中央駅売店でも一部の刑務所作業製品が販売されている。
- 11月の第1土日曜日に、横浜矯正展を開催する。初日は刑務所内見学や鑑別所内見学も行う。横浜の乾麺を使ったうどんの販売、横須賀刑務所のブースで石鹸作り体験など。YouTubeで動画も公開している[11][12]。
脚注
- ^ “受刑者数、常に過剰 高齢化も顕著 最高齢は84歳”. タウンニュース. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “誰もが安心して自分らしく健やかに暮らすための更生支援の方向性 —横浜市再犯防止推進計画—”. 横浜市. 2021年6月9日閲覧。
- ^ a b “施設所在地及び面会受付時間一覧”. 法務省 (2017年12月1日). 2020年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “横浜刑務所” (PDF). 法務省. 2019年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “よこはま法務少年支援センター(青少年心理相談室)”. 法務省. 2019年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “行刑改革会議第3分科会 第2回会議議事概要”. 法務省 (2003年9月22日). 2020年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “全国の矯正管区・矯正施設・矯正研修所一覧”. 法務省 (2019年4月14日). 2019年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ a b 岩尾真宏「神奈川)受刑者手作りうどんが人気 こしの強さ評判に」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2014年8月13日。2020年3月30日閲覧。オリジナルの2020年3月30日時点におけるアーカイブ。
- ^ “施設のご案内(横浜刑務所)”. 法務省. 2018年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “横浜刑務所”. 法務省. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “横浜刑務所ってどんなところ?矯正展の様子は?”. はまれぽ. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “刑務所作業製品「横浜矯正展」”. 横浜観光コンベンションビューロー. 2021年6月9日閲覧。
参照資料
- 『磯子の水辺から-堀割川その復権-』 2001年、堀割川の会編
座標: 北緯35度23分59.2秒 東経139度35分38.7秒 / 北緯35.399778度 東経139.594083度 / 35.399778; 139.594083