理想主義

曖昧さ回避 この項目では、国際関係論におけるidealismについて説明しています。哲学におけるidealismについては「観念論」を、哲学史・思想史上の理想主義については「理想主義 (アイディアリズム)」をご覧ください。
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理想主義(りそうしゅぎ、: idealism)とは、国際協調によって平和を構築しようとする国際関係論における学説を言う。国際社会における道義や倫理国際法国際機関を重視し、平和が万国の利益であると考えた。これに基づいて平和教育の推進、不戦条約の締結、国際連盟の創設が行われた。現実主義の対極に位置すると考えられる。

概要

理想主義は、第一次世界大戦の戦禍からしばしば唱えられるようになったが、カによって平和は各国の勢力均衡政策によって維持されるのであり、理想主義に対して、既得権益を持たない国は、大国による「平和の欺瞞」との不満を持つ傾向が強く、理想主義を批判している。(対極にテロリズムを置けば、事態が明確になる)。また第二次世界大戦の勃発によって理想主義は失敗したと思われた。その基幹的な思想をリベラリズムにもたらした。

1980年代以降、国際関係論における理想主義的伝統の主要な論者、アルフレッド・ジマーン[1]ノーマン・エンジェルジョン・メイナード・ケインズ[2]ジョン・ホブソン、レオナード・ウルフ、ギルバート・マレイ、フローレンス・スタウェル、フィリップ・ヘンリー・カー、アーノルド・トインビーレスター・ピアソン、デビッド・デイビスなどに関する研究が次々と出されている。

出典

  1. ^ Donald Markwell (1986), 'Sir Alfred Zimmern Revisited: Fifty Years On', Review of International Studies. Donald Markwell, 'Sir Alfred Eckhard Zimmern', Oxford Dictionary of National Biography, 2004.
  2. ^ E.g. Donald Markwell, John Maynard Keynes and International Relations: Economic Paths to War and Peace, Oxford University Press,2006.

関連項目

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