甘河

甘河(ガンがわ)とは主に内モンゴル自治区黒竜江省を流れるで、アムール川水系に属する嫩江の支流の1つである。満州語ではガン川(gʼan bira)と呼ばれた[1]

概要

内モンゴル自治区フルンボイル市の伊勒呼里山南麓を源流とし南方に向かって流れ、黒竜江省ジャグダチ区を経て、嫩江右岸に合流する。全長は350kmで、主要な支流には克一河・吉文河・阿里河・奎勒河等がある。

甘河流域は清朝の時代にオロチョンダウールといった民族の居住地となっており、現代においても流域にオロチョン自治旗が位置する。

脚注

  1. ^ 承志2009,210-212頁

参考文献

  • 承志『ダイチン・グルンとその時代』名古屋大学出版会、2009年

関連項目

アムール川本流
スンガリ川水系

スンガリ川(松花江) - 牡丹江 - 呼蘭河 - 拉林河 - 阿什河

ノン川水系

ノン川(嫩江) - ガン川(甘河) - ネメル川(訥謨爾河) - ノミン川(諾敏河) - ヤル川(雅魯河) - トール川(洮児河) - 霍林河

アルグン川水系
ゼヤ川水系
ブレヤ川水系
アムグン川水系
ウスリー川水系