第一奄美海丘

第一奄美海丘
第一奄美海丘の位置(日本内)
第一奄美海丘
第一奄美海丘 (日本)
頂上深度 -245 m
高さ 400-600 m
所在地
所在地 奄美大島の北西約70 km
座標 北緯28度38分 東経128度37分 / 北緯28.633度 東経128.617度 / 28.633; 128.617[1]
地質
種別 海底火山
火山/ 南西諸島
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第一奄美海丘(だいいちあまみかいきゅう)とは、奄美大島の北西約70kmに位置する海底火山である。

概要

流紋岩溶岩からなる比高400-600mの海底火山。横当島から南西に約40kmの場所に位置しており、南東には奄美カルデラ群が隣接している[2]。頂部は直径約1.5kmのカルデラの中に、2つの中央火口丘と、その間に2つの火口状の凹地で構成されている。最浅部は中央火口丘西峰の-245m[3]。火口状の凹地からは比較的大規模な噴気(熱水)活動が長期間確認されており、噴出源の深さ350mから海面近くまでガスプルームが追跡されている[4]。このことから、活火山であると推定されている。また、噴出源付近からはシンカイヒバリガイ(英語版)類や海綿動物などが回収されており、熱水生物群のコロニーが形成されていると推定されている[5]

引用・脚注

  1. ^ 横瀬ほか (2010). “トカラ列島における中期更新世の酸性海底火山活動”. 地学雑誌 119 (1): 46-68. https://doi.org/10.5026/jgeography.119.46 2017年4月7日閲覧。. 
  2. ^ “日本から提案した海底地形名称が国際的に登録されました” (PDF). 海上保安庁 (2012年10月29日). 2017年4月9日閲覧。
  3. ^ “海上保安庁が AUV による海洋調査を開始 ~奄美大島北西沖の海底火山で熱水・ガスの湧出を発見~” (PDF). 海上保安庁 (2013年10月8日). 2017年4月7日閲覧。
  4. ^ “海底火山活動を迅速に見つけて化学的に観測する”. 東京大学大気海洋研究所 (2016年9月27日). 2017年4月7日閲覧。
  5. ^ “海底火山研究の新展開:トカラ列島周辺の浅海域で、大規模なガスプルームを伴う海底火山活動を洋上から音響測深・海洋化学観測によって確認”. 東京大学大気海洋研究所 (2014年10月1日). 2017年4月7日閲覧。

関連項目