越中西街道
越中西街道は、日本の街道である。飛騨国高山と越中国富山とを結ぶ越中街道(飛騨国内での呼称であり、越中国内では飛騨街道と呼ばれた)のうち、越中東街道と分岐して宮川(神通川支流)及び神通川左岸沿いを進む区間をいう。
経路
越中街道から上広瀬(現・高山市国府町上広瀬)で左に分かれて宮川右岸沿いに北進し、古川町を経て落合(現・飛騨市宮川町落合)でさらに右岸ルート、左岸ルートに分かれる。 右岸ルートはそのまま宮川右岸を下り、飛騨国東加賀沢(現・飛騨市宮川町加賀沢)から籠の渡しで宮川左岸の越中国西加賀沢(現・富山市加賀沢)に渡った。左岸ルートは落合から渡船で左岸に渡り、打保、杉原を経て西加賀沢で合流した[1]。西加賀沢からは蟹寺(現・富山市蟹寺)、西猪谷関所、猪谷、楡原を経て西笹津(現・富山市西笹津)から渡船で右岸に渡り、東笹津(現・富山市笹津)で東街道と合流した[2][3]。なお、かつては笹津で東街道と合流せず、城生、下井沢、安田、五福を経由するルートとなっていた[4]。
現代の越中西街道
国道471号(国道472号も重複)の宮川沿いの区間が、「越中西街道アジサイロード」として整備されている[5]。また、飛騨市宮川町落合から下流側は国道360号が並行している。