連合線維

脳: 連合線維
大脳の主要な連合線維を示した模式図
皮質と脳幹を切開して表面の灰白質を取り除き、連合線維と島皮質を露出させた図
名称
日本語 連合線維
ラテン語 fibra associationis
関連情報
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
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連合線維(れんごうせんい、: Association fiber)は、同側の大脳半球の異なる領域を繋ぐ線維で、以下の2種類が存在する。

  • 隣接する脳回を繋ぐ、短い連合線維
  • 異なる領域にまたがる、長い連合線維

短い連合線維

短い連合線維は大脳半球の皮質にある灰白質の直下に横たわり、隣接する脳回を繋いでいる。

長い連合線維

長い連合線維には以下のようなものがある。

名称 起点 終点
鉤状束 前頭葉 側頭葉
帯状束 帯状回 内嗅皮質
上縦束 前頭葉 後頭葉
下縦束 後頭葉 側頭葉
垂直束 下頭頂小葉 紡錘状回
後頭前頭束 後頭葉 前頭葉
脳弓 海馬 乳頭体

関連項目

: 終脳 (大脳, 大脳皮質, 大脳半球 (en)
前頭葉
頭頂葉

中心後回, 体性感覚野 (一次体性感覚野 (1, 2, 3,43), 二次体性感覚野 (en(5)), 楔前部 (7m) - 頭頂弁蓋 (en

頭頂小葉 (上頭頂小葉 (7l), 下頭頂小葉 (40)), 縁上回 (40), 角回 (39)

中心後溝, 頭頂間溝, 縁溝

後頭葉
側頭葉(外・下)
辺縁皮質・島皮質

島皮質

帯状回: 膝下野 (en(25), 前帯状皮質 (24,32,33), 後帯状皮質 (23,31), 脳梁膨大後部皮質 (26,29,30)

海馬傍回 (27,28,34,35,36), 海馬鉤, 海馬体,(扁桃体の一部)
※ 内側側頭葉など他の脳葉に含めて扱われることもある。

脳葉間の脳溝など
白質

交連線維 - 連合線維

内包 (内包前脚, 内包膝, 内包後脚), 放線冠, 外包, 終板, 最外包, 半卵円中心 (en

嗅索 - 分界条 - ブローカー対角束

その他

嗅球, 前嗅核, 前有孔質, マイネルト基底核/無名質

線条体/淡蒼球/腹側線条体, 扁桃体, 前障

いくつかの領域分けは大まかなものになっている。

カッコ内の番号はブロードマンの脳地図における番号である。また、ブロードマンの脳地図における領域のいくつかは複数の脳回にまたがっている。
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  • Terminologia Anatomica
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