長島有里枝

長島 有里枝
ふりがな ながしま ゆりえ
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都中野区
生年月日 1973年
最終学歴 武蔵大学人文科学研究科
作品 『背中の記憶』など
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長島 有里枝(ながしま ゆりえ、1973年[1] - )は、日本写真家[2]

人物・来歴

本人や家族のセルフヌード作品でデビューし、HIROMIXらとともにその作品が「女の子写真」「ガーリーフォト」とよばれた[3]

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科在学中に公募展を経てデビュー。1999年、カリフォルニア芸術大学Master of Fine Arts(美術修士)写真専攻修了。 2011年武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻に社会人枠で入学しフェミニズムを学ぶ。2015年同研究科前期博士課程修了。

アーティストとして活動する一方、文芸誌や新聞への寄稿、大学で講師を務めるなど活躍は多岐にわたる。

主な著作に『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』(2020)、主な作品集に『Self-Portraits』(2020)などがある。

前夫はアクション監督ミュージシャン南辻史人

経歴

東京都中野区に生まれる[4]。10歳のとき埼玉県に転居[5]。1991年、埼玉県立川越女子高等学校卒業。1993年、urbanart#2展パルコ賞受賞。1995年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1998年、文化庁新進芸術家在外研修員としてアメリカ合衆国に留学。1999年、カリフォルニア芸術大学ファインアート科写真専攻修士課程修了。

2001年、写真集『PASTIME PARADISE』で2000年度の第26回木村伊兵衛写真賞受賞(蜷川実花HIROMIXと同時受賞)。

2002年、28歳の終わり頃に息子を出産[6]

2010年、『背中の記憶』で第23回三島由紀夫賞候補、第26回講談社エッセイ賞受賞。

2011年から武蔵大学人文科学研究科博士前期課程にてフェミニズムを学び(社会学者・千田有紀に師事)、2015年に同課程修了[7]

2020年、第36回東川賞国内作家賞受賞。

2023年、14年ぶりの小説『去年の今日』で第45回野間文芸新人賞候補。

著作

  • 『YURIE NAGASHIMA』風雅書房、1995年。ISBN 978-4-89424-059-9
  • 『empty white room』リトルモア、1995年。ISBN 978-4-947648-17-4
  • 『家族―長島有里枝写真集』光琳社出版、1998年。ISBN 978-4-7713-0334-8
  • 『PASTIME PARADISE』マドラ出版、2000年。ISBN 978-4-944079-23-0
  • 『not six』スイッチパブリッシング、2004年。ISBN 978-4-88418-014-0
  • 『「家族」を探して 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』オフィシャルシネマブック』(構成・文・橋本麻里扶桑社、2007年。ISBN 978-4-594-05349-9
  • 『背中の記憶』講談社、2009年。ISBN 978-4-06-215896-1
  • 『SWISS』赤々舎、2010年。ISBN 978-4-903545-59-2
  • 『クレマチスガーデン』発行:NOHARA、発売:ヴァンジ彫刻庭園美術館。ISBN 978-4-904257-17-3 ※クレマチスガーデンの四季を撮り下ろしたポストカードブック
  • 『AMERICA:20 Postcards』リトルモア〈リトルモア ポストカード ブック〉、2013年。ISBN 978-4-89815-372-7
  • 『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』大福書林、2020年。ISBN 978-4908465116
  • 『ははとははの往復書簡』山野アンダーソン陽子との共著(晶文社、2022年。)ISBN 978-4-7949-7306-1
  • 『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』白水社、2023年。ISBN 978-4-560-09457-0
  • 『こんな大人になりました』集英社、2023年。ISBN 978-4-08-771815-7
  • 『去年の今日』講談社、2023年。ISBN 978-4-06-532742-5

脚注

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出典

  1. ^ J-WAVE LOHAS SUNDAY
  2. ^ 写真家・長島有里枝個展:女性の物語、縫い合わせ - 「毎日新聞」2016年7月13日(大阪夕刊)
  3. ^ 中嶋泉「ガーリーフォトの戦術――長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』」note『月刊美術批評WEB』「レビューとレポート」2021年5月25日。
  4. ^ “東京の作りかた 長島有里枝”. 日本経済新聞 (2020年2月20日). 2021年1月8日閲覧。
  5. ^ 日経BP. “長島有里枝 キャリアを積んでも埋まらなかった何か”. 日経DUAL. 2021年1月8日閲覧。
  6. ^ 日経BP. “長島有里枝 「育児の荒波」に翻弄された産後数カ月”. 日経DUAL. 2021年1月8日閲覧。
  7. ^ “写真家・長島有里枝「 "女性"という役割について考え、表現することで社会とゆるやかにつながっていく」|「雛形」違和感を観察する ライフジャーナル・マガジン” (2016年7月24日). 2021年1月8日閲覧。


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