雷酸銀(I)

雷酸銀(I)
識別情報
CAS登録番号 5610-59-3
PubChem 62585
特性
化学式 AgCNO
モル質量 149.885 g mol−1
爆発性
衝撃感度 非常に高い
摩擦感度 非常に高い
危険性
主な危険性 爆発性 (E)
発火点 170 °C
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

雷酸銀(I)(らいさんぎん いち、: silver(I) fulminate)は、化学式が AgCNO で表される雷酸塩で、爆発性の物質である。シアン酸銀の構造異性体である。

性質

への溶解度は0.075 g/mL (13 °C) である。優秀な起爆薬であるが、高価であり爆発しやすいためあまり使われていない。加熱で容易に重合する。

製法

濃硝酸に銀を溶解させた酸性溶液にエタノールを加え慎重に加熱する。自然に反応が始まり、白煙が発生するので加熱をやめる。反応が終わると白色の沈殿物として得られる。

その他

通常は銀の価格が高価なため水銀塩が起爆薬として多用される。よく勘違いされる雷銀は雷酸銀の略称ではなく、銀鏡反応の失敗などにより生じる、より不安定な銀化合物のことである。

関連項目

二元化合物
  • Ag3As
  • AgBr
  • Ag2C2
  • AgCl
  • AgF
  • AgF2
  • AgF3
  • Ag2F
  • AgI
  • AgN3
  • Ag3N
  • AgO
  • Ag2O
  • Ag2O3
  • Ag2S
  • Ag2Se
  • Ag2Te
  • AgH
多元化合物
  • AgBF4
  • AgBrO3
  • AgClO
  • AgClO2
  • AgClO3
  • AgClO4
  • AgCN
  • Ag2CO3
  • Ag2C2O4
  • Ag2CrO4
  • AgIO3
  • AgIO4
  • AgMnO4
  • Ag2MoO4
  • AgNCO
  • AgNO2
  • AgNO3
  • AgOH
  • AgONC
  • AgPF6
  • Ag3PO4
  • AgSCN
  • Ag2SeO3
  • Ag2SeO4
  • Ag2SO3
  • Ag2SO4
  • AgHSO4
  • CH3COOAg
  • HCOOAg
  • Ag5IO6
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