2018年平昌オリンピックのスキージャンプ競技

2018年平昌オリンピックのスキージャンプ競技(2018ねんピョンチャンオリンピックのスキージャンプきょうぎ)は2月8日から19日までの競技日程で開催された。

競技日程

競技時間は韓国標準時。全競技ナイターで実施。

日時 時間 種目 ラウンド
2月8日 21:30 男子ノーマルヒル個人 予選
2月10日 21:35 男子ノーマルヒル個人 決勝
2月12日 21:50 女子ノーマルヒル個人 決勝
2月16日 21:30 男子ラージヒル個人 予選
2月17日 21:30 男子ラージヒル個人 決勝
2月19日 21:30 男子ラージヒル団体 決勝

出場資格

スキージャンプ競技の出場資格は以下の通り。

  • 出場枠は男子65人、女子35人
  • 国・地域ごとの最大出場枠は男子5人、女子4人
  • 各種目単位の最大出場枠は4人(個人、団体とも)
  • 2016年7月1日から2018年1月21日までに行われたワールドカップサマーグランプリコンチネンタルカップでポイントを得た選手に出場資格がある。
    • 上記の大会でポイントを得ていない選手は出場できない(男子団体については上記の大会でポイントを得た選手が4人に満たない場合は開催国でも出場できない。)。
  • 開催国はすべての種目で出場枠が与えられる。個人種目は最低1人、男子団体は出場資格のある選手が4人いる場合に限り出場できる。
  • 国・地域ごとの出場枠は2016/17および2017/18シーズンのワールドカップの順位及びコンチネンタルカップの順位で決定する。上位から順に男子60人、女子35人まで出場枠を割り当てる。国・地域ごとの最大出場枠に達した場合はその時点で出場枠に追加されない。
  • 残りの男子5人は、団体種目のために上位12の国・地域が4人に達するまで割り当てたうえで、前出の方式で65人に達するまで割り当てる。

出典: [1]

出場枠

国・地域 男子 女子 合計 男子団体
ドイツ ドイツ (GER) 5 4 9
日本 日本 (JPN) 5 4 9
スロベニア スロベニア (SLO) 5 4 9
オーストリア オーストリア (AUT) 5 3 8
ロシア ロシア (RUS) 4[注 1] 4 8
イタリア イタリア (ITA) 4 4 8
ノルウェー ノルウェー (NOR) 5 2 7
アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 (USA) 4 3 7
フィンランド フィンランド (FIN) 5 1 6
チェコ チェコ (CZE) 5 0 5
ポーランド ポーランド (POL) 5 0 5
フランス フランス (FRA) 2 2 4
エストニア エストニア (EST) 3[注 2] 0 3
韓国 韓国 (KOR) 2[注 3] 1 3
スイス スイス (SUI) 2[注 4] 0 2
カナダ カナダ (CAN) 1 1 2
ブルガリア ブルガリア (BUL) 1 0 1
中国 中国 (CHN) 0 1 1
カザフスタン カザフスタン (KAZ) 1 0 1
ルーマニア ルーマニア (ROU) 0 1 1
トルコ トルコ (TUR) 1 0 1
合計 65 35 100
  1. ^ 出場枠は5人であったがエントリーは4人
  2. ^ 出場枠は1人であったがロシア・スイスの辞退で2人増
  3. ^ 出場枠は1人であったがロシア・スイスの辞退で1人増
  4. ^ 出場枠は4人であったがエントリーは2人、男子団体の出場権もあったが辞退

競技結果

国別メダル獲得数

国・地域
1 ノルウェー ノルウェー (NOR) 2 1 2 5
2 ドイツ ドイツ (GER) 1 3 0 4
3 ポーランド ポーランド (POL) 1 0 1 2
4 日本 日本 (JPN) 0 0 1 1
合計 4 4 4 12

種目

種目
男子個人ノーマルヒル[2] ドイツ アンドレアス・ウェリンガー
ドイツ (GER)
259.1 ノルウェー ヨハン・アンドレ・フォルファン
ノルウェー (NOR)
250.9 ノルウェー ロベルト・ヨハンソン
ノルウェー (NOR)
249.7
男子個人ラージヒル[3] ポーランド カミル・ストッフ
ポーランド (POL)
285.7 ドイツ アンドレアス・ウェリンガー
ドイツ (GER)
282.3 ノルウェー ロベルト・ヨハンソン
ノルウェー (NOR)
275.3
男子団体ラージヒル[4] ノルウェー ノルウェー (NOR)
ダニエル=アンドレ・タンデ
アンドレアス・スティエルネン
ヨハン・アンドレ・フォルファン
ロベルト・ヨハンソン
1098.5 ドイツ ドイツ (GER)
カール・ガイガー
シュテファン・ライエ
リヒャルト・フライターク
アンドレアス・ウェリンガー
1075.7 ポーランド ポーランド (POL)
マチェイ・コット
ステファン・フラ
ダヴィド・クバツキ
カミル・ストッフ
1072.4
女子ノーマルヒル[5] ノルウェー マーレン・ルンビ
ノルウェー (NOR)
264.6 ドイツ カタリナ・アルトハウス
ドイツ (GER)
252.6 日本 高梨沙羅
日本 (JPN)
243.8

日本代表選手の成績

メダル以外の成績を示す。

男子ノーマルヒル
順位 氏名 記録
7 小林陵侑 240.8
20 伊東大貴 214.7
21 葛西紀明 213.3
31 小林潤志郎 98.8

男子ラージヒル
順位 氏名 記録
10 小林陵侑 258.0
22 竹内択 234.2
24 小林潤志郎 224.8
33 葛西紀明 107.9

男子団体ラージヒル
順位 氏名 記録
6 竹内択
伊東大貴
葛西紀明
小林陵侑
940.5

女子ノーマルヒル
順位 氏名 記録
9 伊藤有希 203.9
12 岩渕香里 188.3
17 勢藤優花 172.0

その他

テストジャンパーは通常開催国の選手が務めるが、平昌オリンピックのテストジャンパーは27名が日本より派遣され[6][7]、大会役員として競技運営を担った。
テストジャンパーは競技前もしくは競技中のジャンプ台の状況を確認するために飛躍を行うジャンパーで、審判団はこの飛躍の結果などを合わせてにスタート位置を変更したり競技続行の可否を判断する。フォージャンパーあるいはトライアルジャンパーとも称する。

  • 山根和治(札幌日大高校)
  • 楢木遊太(札幌日大高校)
  • 永峯寿樹(明治大学
  • 中村優斗(明治大学)
  • 三ヶ田泰良(明治大学)
  • 村本直樹(明治大学)
  • 渡部大輝(明治大学)
  • 山田和也(東洋大学
  • 佐藤友星(下川商業高校)

脚注

  1. ^ “QUALIFICATION SYSTEM FOR THE XXIII OLYMPIC WINTER GAMES PYEONGCHANG 2018” (PDF) (英語). 国際スキー連盟 (2016年9月9日). 2018年1月30日閲覧。
  2. ^ Men's normal hill individual results
  3. ^ Men's large hill individual results
  4. ^ Men's large hill team results
  5. ^ Ladies' Normal Hill Individual results
  6. ^ “【お知らせ】第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)テストジャンパー等の派遣について”. 全日本スキー連盟 (2018年1月24日). 2021年1月25日閲覧。
  7. ^ “平昌冬季五輪テストジャンパーに異例の27人派遣”. 日刊スポーツ (2018年1月25日). 2021年1月25日閲覧。