EMI

曖昧さ回避 この項目では、イギリスの企業について説明しています。その他の用法については「EMI (曖昧さ回避)」をご覧ください。
EMIのロゴ

EMI(イーエムアイ)は、1931年から2012年まで存在したイギリスレコード会社である。かつてはユニバーサル・ミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージックと共に4大レコード会社のひとつであった。音楽出版事業は2018年にソニーの子会社となる。

1931年に英コロムビアと英グラモフォンHMV)が合併し、Electric and Musical Industries Ltdとして設立された。

沿革

英コロムビア

英グラモフォン(HMV)

EMI

TG12345ミキシングコンソール
  • アビー・ロード・スタジオ向けに当時においては先進的な半導体素子による設計のミキシング・コンソールTG12345(英語版)を自社開発する[1]。それまで使われていた真空管ベースのEMI REDD(英語版)の8チャンネル入力4チャンネル出力と比較して、24チャンネル入力8チャンネル出力及び各入力チャンネルにイコライザーとコンプレッサーを備えるなど当時広く使用されていた24トラックのマルチトラックレコーダーに合わせたスペックであり、ビートルズの「アビイ・ロード」やピンク・フロイドの「狂気」をはじめとして様々な名盤の録音に使用された。TG12345は2017年にオークションに出され1807500ドルで落札された。

主なレーベル

当初、EMIは傘下に多数のレーベルを抱える統括会社として存在していた。同名の「EMI」というレーベルが設立されたのは1972年のことである。

主なアーティスト

ここでは、キャピトルヴァージン・レコードブルーノート等の所属アーティストを除外する。

クラシック音楽

etc…

ポピュラー音楽

etc…

保存活動

EMIアーカイブトラストという慈善団体はEMIおよびグラモフォンの様々な記録を保存している[7]。うち1897年から1914年までの蓄音機用の円盤状レコード蝋管は2023年に世界の記憶に登録された[8]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 2011年2月25日にEMIミュージックジャパンのホームページにて公開された、EMIのエンジニアであるサイモン・ギブソンの、フルトヴェングラーの一連のSACDプロジェクトのリマスターについてのコメント映像にて、ギブソン自身が述べている。
  2. ^ この演奏者による同じ場所でのセッション録音は、この日を含めて、同月の7、9、11日の計4日間行われた。この間には、前記の他に、チャイコフスキー作曲のバレエ組曲「くるみ割り人形」、プロコフィエフ作曲の『交響曲第1番「古典」』 、同『組曲「3つのオレンジへの恋」』が録音された。尚、この録音の一部のステレオ・テープ・ソフトは初め、英EMIだけでなく、米RCAビクターからも発売された。尚、この4日間の全録音のCDは、現在英EMIから発売されている(CD番号:0946 3 82229 2 7)
  3. ^ その後、米コロムビア原盤は蘭フィリップス、米RCAビクター原盤は英デッカ経由で英国で配給されることとなる。
  4. ^ a b この縁により、日本へのX線CTの導入は東芝が行った。
  5. ^ この音源は現在、米EMIクラシックスのCDにて入手可能である(CD番号:0946 3 91966 2 3)。

出典

  1. ^ MusicTech (2014年7月29日). “Studio Icons: EMI TG12345 Mixing Console - MusicTech” (英語). MusicTech. 2017年11月22日閲覧。
  2. ^ a b Klug (2010年8月19日). “英テラファーマと米シティグループ、和解へ=英EMI買収問題で”. GCI総研. 2011年2月3日閲覧。
  3. ^ YOMIURI ONLINE (2011年2月2日). “ビートルズ手がけた英EMI、米シティが買収”. 読売新聞社. 2011年2月3日閲覧。
  4. ^ ウォール・ストリート・ジャーナル 2013年2月8日付記事に掲載
  5. ^ 音楽の友社「レコード芸術」2013年10月号など ワーナーミュージックジャパンの発売広告に記載。
  6. ^ 株式会社インプレス (2018年5月22日). “ソニーがEMI Musicを約2,500億円で子会社化。「音楽出版のナンバーワンを維持」”. AV Watch. 2020年12月23日閲覧。
  7. ^ rubenbristian.com. “About EMI Archive Trust | EMI Archive Trust” (英語). 2023年5月27日閲覧。
  8. ^ “UNESCO Memory of the World Register”. UNESCO. 2023年5月27日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • EMI Group - ウェイバックマシン(2005年11月26日アーカイブ分) 現在はユニバーサル・ミュージックの公式サイトへリダイレクトされる。
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