Perforce

Perforce は、商用のプロプライエタリバージョン管理システムである。Christopher Seiwaldが1995年に創設した Perforce Software, Inc. が開発した。

概要

Perforceはクライアントサーバモデルに基づき、サーバがソースファイル群のバージョンを1つ以上のdepotsで管理する。サーバはLinuxUNIXmacOSWindowsといったオペレーティングシステムで動作する。

2019年5月現在、Perforce Softwareによれば15000以上の企業や組織[1]、40万人以上の開発者[2]がPerforceを使っており、顧客としてはNVIDIAやセールスフォースが含まれる[3]。また、Perforceはテレビゲーム業界でもよく使われており、ユービーアイソフトスクウェア・エニックスが採用している[4]

クライアントのインタフェースは、グラフィカルなものとコマンドラインとがあり、各種オペレーティングシステムで動作する。また、各種統合開発環境(Eclipse、Visual Studio、Codewrightなど)やサードパーティーのアプリケーションへのプラグインもある[5]

システムのその他の機能として、ファイル更新をユーザーに通知する機能、分岐や統合、データベースのチェックポイント、バグ管理システムとの連携などがある。

長所

  • 高速である。特にsync操作が高速である。
  • 分岐と統合はCVSSubversionよりも柔軟だが、システム構成の異なるGitBitKeeperほどではない。
  • インストールやサーバの運用が単純。
  • 大規模構成が可能である。2016年には935TBのリポジトリを使った運用事例が報告されている[6]

短所

  • データは暗号化されない。サードパーティー製品(SSH tunnelやVPN)を使えば暗号化可能。
  • 高価である。ユーザー毎のライセンスとなっている[7]

関連項目

脚注

  1. ^ “業種別ソリューション”. Perforce Helix. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。
  2. ^ “Top Page” (英語). Perforce Software. 2019年5月7日閲覧。
  3. ^ “Customers” (英語). Perforce Software. 2019年5月7日閲覧。
  4. ^ “2分でわかるPERFORCE”. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。
  5. ^ プラグイン可能なアプリケーションとしては、Xcodeオートデスク3ds MaxMayaAdobe PhotoshopMicrosoft Office、Eclipse、GNU Emacsなどがある。
  6. ^ “The Rise of the Monorepo at NVIDIA”. NVIDIA (2016年4月12日). 2019年12月18日閲覧。
  7. ^ “ライセンス情報”. Perforce Helix. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。

外部リンク

  • Perforce Software (英語)
  • 東陽テクニカ - 高速ソフトウェア構成管理ツール Perforce Helix
括弧内の年は正式バージョンのリリース年。†の製品はリリース終了、もしくは更新が長期間途絶えている製品。
ローカルのみ
フリー/オープンソース
プロプライエタリ
  • PVCS(英語版) (1985)
C/S型
フリー/オープンソース
プロプライエタリ
分散型
フリー/オープンソース
  • BitKeeper (1998)†
  • GNU arch (2001)†
  • Darcs(英語版) (2002)
  • DCVS(英語版) (2002)†
  • SVK(英語版) (2003)†
  • Monotone(英語版) (2003)†
  • Codeville(英語版) (2005)†
  • Git (2005)
  • Mercurial (2005)
  • Bazaar (2005)
  • Fossil (2007)
  • Veracity(英語版) (2011)
プロプライエタリ
  • TeamWare(英語版) (1990年代?)†
  • Code Co-op(英語版) (1997)†
  • Plastic SCM(英語版) (2006)
概念
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