キョウジョシギ

キョウジョシギ
キョウジョシギ(夏羽)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: Arenaria
: キョウジョシギ A. interpres
学名
Arenaria interpres
和名
キョウジョシギ
英名
Ruddy Turnstone
Turnstone
Arenaria interpres

キョウジョシギ(京女鷸、学名:Arenaria interpres)は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である。和名は、よく目立つまだら模様を京都の女性の着物にたとえてつけられたもの。一方、英名の「Ruddy Turnstone」は、くちばしで石をひっくり返して餌を探す習性にちなんでいる。

分布

ユーラシア大陸北部、北アメリカ北部のツンドラ地帯で繁殖し、冬季は南アジア南アメリカアフリカオーストラリアなどに渡り、越冬する。

日本では、旅鳥としての渡りの時に多数飛来する。南西諸島では越冬するものもいる。[1]

形態

体長約24cm。「シギ」といってもくちばしと足が短くずんぐりとした体形で、チドリ類のような外見をしている。このため、以前はチドリ科に分類されていたこともあった。足は橙色で腹が白く、胸と顔に黒い模様がある。夏羽では背中側が茶色と黒のまだら模様で、頭に白い部分が現れる。冬羽は頭と背中が茶色で、鱗のような模様になる。

生態

非繁殖期は干潟岩礁水田などに生息する。数十羽の群れを形成する。水辺の小石や海藻、木片などをくちばしでひっくり返しながら餌を探す習性があり、短くて丈夫なくちばしはこの時に役立つ。小さな昆虫ゴカイ甲殻類などを捕食するが、動物の死骸や生ゴミも食べる。二枚貝を捕食する場合は殻を開いて中の身を食べる。[1]

ツンドラ地帯の地上に営巣し、3 - 4個のを産む。子育てはオスとメスが協力しておこなう。

脚注

  1. ^ a b 叶内拓哉、阿部直哉、上田秀雄『山渓ハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥』山と渓谷社、2014年、270-271頁。 ISBN 978-4-635-07033-1

関連項目