ザ・ローリング・ストーンズ No.2

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ザ・ローリング・ストーンズ No.2
ローリング・ストーンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1964年6月10日 – 11月8日 (1964-06-10 – 1964-11-08)
ジャンル ロック
時間
レーベル イギリスの旗 デッカ
プロデュース アンドリュー・ルーグ・オールダム
専門評論家によるレビュー
ローリング・ストーンズ U.K. 年表
  • ザ・ローリング・ストーンズ
  • (1964年 (1964)
  • ザ・ローリング・ストーンズ No.2
  • (1965年 (1965)
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ザ・ローリング・ストーンズ No.2』(The Rolling Stones No.2)は、1965年に発売されたローリング・ストーンズイギリスでは2作目となるオリジナル・アルバム

解説

録音はグループ初のアメリカツアーの合間を縫って、大西洋をまたいで散発的に行われた。まず1964年6月10日から11日にかけて、イリノイ州シカゴチェス・スタジオにて最初の録音が行われ[1]、その後ロンドンで9月2日から4日、28日から30日にかけてリージェント・サウンド・スタジオにて[2]、さらに11月2日にカリフォルニア州ロサンゼルスのRCAスタジオで、同月8日に再びチェス・スタジオで行った録音でようやく完成となった[3]

アメリカではイギリスに先んじて2作目のオリジナルアルバム『12×5』が発売されており、本作のジャケットは『12×5』で使用された写真がそのまま流用された。内容は『12×5』にも収録された「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」、「なぎさのボードウォーク」、「スージーQ」以外は新作となっている。本作も前作『ザ・ローリング・ストーンズ』同様、グループのオリジナル曲は3曲に留まり、大部分がカバーを占めている。

本作の裏ジャケットのライナー・ノーツは、前作同様マネージャーでプロデュースも務めたアンドリュー・ルーグ・オールダムが書いたが、その中の「もし君がパンさえ買えないようなら、盲人の頭を叩いて財布を盗んででも買え(if you don’t have bread. See that blind man knock him on the head,)」という一文が大きな批判を浴び、上院議会で取り上げられるほどまでに問題が発展した。セカンドプレス以降、この一文は削除されている[4]

問題に苛まれながらも、本作はイギリスのチャートで計10週にわたり1位となり、37週連続でチャートに残留した[5]。グループにとっては記念すべき作品となったが反響はまちまちで、ビートルズジョン・レノンは本作について「アルバムは素晴しいが、5分もかかる曲は気にくわない」と評している[6]

アブコ・レコードはアメリカ盤の発売を優先したため、1986年および2002年の旧譜リマスターの際『ザ・ローリング・ストーンズ (アルバム)』と『ザ・ローリング・ストーンズ No.2』を無視した。そのため本作は、2016年発売の15枚組ボックス・セット『MONO BOX』のうちの1枚として組み入れられるまでは、長い間廃盤状態であった。ただし、2011年に両作共ハイレゾリューション・デジタル配信で再発された。

収録曲

SIDE A

  1. エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ - Everybody Needs Somebody To Love (Solomon Burke/ Jerry Wexler/Bert Russell) 5:03
  2. ダウン・ホーム・ガール - Down Home Girl (Jerry Lieber/Arthur Butler) 4:11
  3. ユー・キャント・キャッチ・ミー - You Can't Catch Me (Chuck Berry) 3:38
  4. タイム・イズ・オン・マイ・サイド - Time Is On My Side (Norman Meade) 2:52[7]
  5. ホワット・ア・シェイム - What A Shame (Mick Jagger/ Keith Richard) 3:03
  6. グロウン・アップ・ロング - Grown Up Wrong (Mick Jagger/Keith Richard) 2:03

SIDE B

  1. ダウン・ザ・ロード・アピース - Down The Road Apiece (Don Raye) 2:55
  2. なぎさのボードウォーク - Under The Boardwalk (Arthur Resnick/Kenny Young) 2:46
  3. アイ・キャント・ビー・サティスファイド - I Can't Be Satisfied (McKinley Morganfield) 3:26
  4. ペイン・イン・マイ・ハート - Pain In My Heart (Naomi Neville) 2:11
  5. オフ・ザ・フック - Off The Hook (Mick Jagger/Keith Richard) 2:33
  6. スージーQ - Susie Q (Eleanor Broadwater/ Dale Hawkins/Stan Lewis) 1:50

脚注

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注釈

出典

  1. ^ 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 (テリー・ロウリングス/アンドリュー・ネイル/キース・バッドマン著、筌尾正訳、シンコーミュージック刊、2000年、ISBN 978-4401616541)48-49頁。
  2. ^ 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 (テリー・ロウリングス/アンドリュー・ネイル/キース・バッドマン著、筌尾正訳、シンコーミュージック刊、2000年、ISBN 978-4401616541)63、65頁。
  3. ^ 『ローリングストーンズ/グッド・タイムズ・バッド・タイムズ』 (テリー・ロウリングス/アンドリュー・ネイル/キース・バッドマン著、筌尾正訳、シンコーミュージック刊、2000年、ISBN 978-4401616541)71頁。
  4. ^ 『ストーン・アローン/下』(ビル・ワイマン/レイ・コールマン著、野間けい子訳、ソニー・マガジンズ刊、1992年、ISBN 4-7897-0781-4)24頁。
  5. ^ ROLLING STONES | full Official Chart History | Official Charts Company:
  6. ^ 『ストーン・アローン/下』(ビル・ワイマン/レイ・コールマン著、野間けい子訳、ソニー・マガジンズ刊、1992年、ISBN 4-7897-0781-4)10頁。
  7. ^ イントロが『12×5』に収録されたバージョンと異なっている。

外部リンク

  • The-Rolling-Stones-No-2 - Discogs (発売一覧)
旧メンバー
代表曲
アルバム
UK スタジオ・アルバム
(1964–1967)
US スタジオ・アルバム
(1964–1967)
スタジオ・アルバム
(1967–現在)
UK コンパクト盤
ライブ・アルバム
コンピレーション
アブコ編集盤
デッカ編集盤
その他のアルバム
映像作品
ライブ・ツアー
  • アメリカン・ツアー 1969
  • ヨーロピアン・ツアー 1970
  • UKツアー 1971
  • アメリカン・ツアー 1972
  • パシフィック・ツアー 1973
  • ヨーロピアン・ツアー 1973
  • ツアー・オブ・アメリカ '75
  • ツアー・オブ・ヨーロッパ '76
  • USツアー 1978
  • アメリカン・ツアー 1981
  • ヨーロピアン・ツアー 1982
  • スティール・ホイールズ/アーバン・ジャングル・ツアー
  • ヴードゥー・ラウンジ・ツアー
  • ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー
  • ノー・セキュリティ・ツアー
  • リックス・ツアー
  • ア・ビガー・バン・ツアー
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プロデューサー
外部ミュージシャン
関連人物
関連項目
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