ニムト

ニムト
プレイ中のカード
デザイナー ヴォルフガング・クラマークラウス・パレシュ(ドイツ語版)
販売元 ドイツの旗Amigo
日本の旗メビウスゲームズ
発売日 1994年
ジャンル カードゲーム
プレイ人数 4 - 10人[1]
運要素 あり

ニムト(原題:6 Nimmt!)は、ドイツカードゲーム。作者は、ヴォルフガング・クラマークラウス・パレシュ(ドイツ語版)。1994年にAmigo社から販売され、日本ではメビウスゲームズ社から販売されている。プレイ人数は、4人から10人[1]。原題はドイツ語で「6枚とれ!」の意味。

ルール

各プレイヤーには持ち点66点が与えられる。誰か1人以上の持ち点が尽きた時点で終了。持ち点の残りが多い人が勝利者となる[2]

カードは1から104の数字が書かれており、それぞれ1枚ずつとなっている[2]。また牛の図柄が描かれているがカードによって、牛の数は異なる[3]。目的は、カードをなるべく取らないことであり、カードに牛の図柄の数を持ち点から減らしていく[2]

ゲーム開始時、各プレイヤーには手札として10枚ずつ配られる[2]

場には4枚のカードが並べられる。ゲーム中、場にはカードの列が4列並べられることになり、最初の4枚が4列のカードのそれぞれ1枚目となる[2][3]。残りのカードは使わない。

プレイに手番はない。全員、手札から1枚を同時に出す[3]

出したカードは場の4列のいずれかに並べる。並べ方は以下のルールに従う。

  1. 全員が出したカードの数の少ないものから並べる位置を決める。
  2. 並べる位置は、「そのカードの数字より小さいもののうちで最大のもの」。

例えば、最初の場のカードが

  • 4
  • 15
  • 34
  • 100

となっており、場に13, 27, 55, 99が出された場合は、

  • 4、13
  • 15、27
  • 34、55、99
  • 100

となる。そして、列の6枚目にあたるカードを出した場合は、その1枚を残し、5枚を引き取ることになる[3]。また、そもそも場のいずれの数字よりも小さい数字を出した場合は、任意の列を全て引き取り、1枚を置く[3]

使ったカードは手札に戻ることはなく、引き取ったカードは手札とは別に置いておく。手札を使い切った時点で1ラウンドが終了。終了条件(持ち点が無くなるプレイヤーが現れる)まで、ラウンドを繰り返す[2]

特徴

楽に置けると思った列が、先に割り込まれて引き取る羽目になったり、逆に引き取ることを覚悟して出したカードが生き残ったり、一回一回が盛り上がる。プレイ時間も短く、手頃で人気のあるカードゲームである。

プレイ人数に幅があるため、それ如何によって戦略が変化することも特徴である。

少人数のための上級ルールとして、1から使用枚数分だけの数字を使う(3人なら、1~34)ルールがある。ゲーム後半は手札の読み合いがある程度可能で、シビアな展開となる。

受賞歴

シリーズの他の作品

  • 赤箱ニムト(: Hornochsen!
  • ボードニムト(: Tanz der Hornochsen!

出典

  1. ^ a b 「いまこそアナログ! ゲーム&パズル」『Daytona』348号 2020年6月・7月合併号、ネコ・パブリッシング、2020年、47頁、ISBN 9784844379492。 
  2. ^ a b c d e f 「1.8 おまけ」『Go言語を楽しむ5つのレシピ コタツと蜜柑とゴーファーとわたし』インプレスR&D、2021年。ISBN 9784844379492。 
  3. ^ a b c d e 月乃雫 (2014年5月26日). “人狼の次はこれ!? 人狼好きがはまるカードゲーム!”. ダ・ヴィンチ. 2022年5月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • ニムト メビウス ゲームズ
  • AMIGO社内紹介ページ(独語)

貴族の務め (1990) | ラビリンス (1991) | さまよえるオランダ人 (1992) | モダンアート (1993) | 6ニムト! (1994) | カタンの開拓者たち (1995) | エルグランデ (1996) | レーベンヘルツ (1997) | チグリス・ユーフラテス (1998) | ティカル (1999) | タージマハル (2000) | カルカソンヌ (2001) | プエルトリコ (2002) | アメン・ラー (2003) | サンクトペテルブルク (2004) | ルイ14世 (2005) | ケイラス (2006) | 大聖堂 (2007) | アグリコラ (2008) | ドミニオン (2009) | フレスコ (2010) | 世界の七不思議 (2011) | 村の人生 (2012) | テラミスティカ (2013) | ロシアンレールロード (2014) | マルコポーロの足あと (2015) | モンバサ (2016) | テラフォーミング・マーズ (2017) | アズール (2018) | ウイングスパン (2019) | ザ・クルー (2020)