ヌエーヴォ・シネ・メヒカーノ

ヌエーヴォ・シネ・メヒカーノスペイン語: El Nuevo Cine Mexicano, 「新しいメキシコ映画」の意)は、1990年代以降にメキシコで起きた映画運動とその映画群を指す語である。

略歴・概要

1990年代以降、2000年代に至る時代が「ヌエーヴォ・シネ・メヒカーノ」の時代である。

アルトゥーロ・リプスタインアルフォンソ・アラウアルフォンソ・キュアロン、マリア・ノヴァロらが監督したハイ・クォリティな作品群が、その嚆矢である。同時代のもっとも有名な作品は下記のとおりである[1]

  • 赤い薔薇ソースの伝説Como agua para chocolate : 監督アルフォンソ・アラウ、1992年
  • La Otra Conquista : 監督サルバドール・カラスコ、1999年
  • 『セックス、羞恥心、そして涙』 Sexo, pudor y lágrimas : 監督アントニオ・セラーノ、1999年

2000年(平成12年)以降はとくに、映画監督たちはインディペンデント製作会社を設立し、もっと個人的な表現を求め始めた。ヨーロッパ映画の影響である[2]。もっともこの傾向が顕著な作品は、

であり、ほかにも、

  • 『平和の千の雲が空をさえぎり、愛、あなたが愛されることは永遠に終わらない』 Mil nubes de paz cercan el cielo, amor, jamás acabarás de ser amor : 監督フリアン・エルナンデス・ペレス、2003年
  • 『きれぎれの空』 El cielo dividido : 監督フリアン・エルナンデス・ペレス、2006年
  • 『サングレ』 Sangre : 監督アマト・エスカランテ

といった作品が存在する。

ギャラリー

関連事項

  • アルフォンソ・アラウ (en:Alfonso Arau)
  • マリア・ノヴァロ (es:María Novaro)
  • カルロス・カレラ (en:Carlos Carrera)
  • フリアン・エルナンデス・ペレス (fr:Julián Hernández)

  1. ^ Wood, Jason (2006). The Faber Book of Mexican Cinema. Faber and Faber. ISBN 057121732X 
  2. ^ González Vargas, Carla, et al. (2006). Rutas del cine mexicano. CONACULTA IMCINE. ISBN 9685893292