ネグローニ

ネグローニ
基本情報
種別 ロングドリンク[1]
作成技法 ビルド
赤褐色透明
グラス オールド・ファッションド・グラス
度数 25度[2] - 28度[3]
レシピの一例
ベース ジン
装飾材料 オレンジスライス
材料
ジン …… 1/2
スウィート・ベルモット …… 1/4
カンパリ …… 1/4
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ネグローニ(Negroni)は、ジン、ベルモットカンパリを合わせたカクテル

元々は、フィレンツェの老舗リストランテ「カソーニ」の常連客、カミーロ・ネグローニ伯爵がアペリティフとして愛飲していたカクテル。同店のバーテンダーであるフォスコ・スカルセリが、許可を得て1962年に発表した際、同時に美食家として高名であった伯爵の名を冠する事を許された。

レシピ

一般的には、ドライ・ジン二分の一、カンパリ四分の一、スウィート・ベルモット四分の一を氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに注ぎステアして出来上がり。発祥の地と言われているイタリアフィレンツェのレストランでは、同じ材料を等分量でシェイクしていたらしい。嗜好がドライ寄りになった頃、ジンの割合が増えたものと思われる。

バリエーション

ドライ・ネグローニ
「ドライ・ネグローニ」と呼ばれるものは、ドライ・マティーニに少量、色付け程度にカンパリを入れて、本来の夕焼け程度の赤褐色を赤にしたもの。なお、ドライ・マティーニは、ジン3〜4に対してベルモット1よりも、ジンが多いマティーニのこと。
ネグローニ・ズバリアート(イタリア語版) (Negroni sbagliato)
ジンをスプマンテ等のスパークリングワインで置き換えたもの。1972年ミラノバール・バッソ(イタリア語版)のバーテンダー、ミルコ・ストッケット(イタリア語: Mirko Stocchetto)が間違ってジンの代わりにスパークリングワインを入れてしまったことから始まる。ズバリアートとは、イタリア語で「間違える」という意味の動詞 sbagliare の過去分詞。
ブールヴァルディエ(Boulevardier)
ドライ・ジンをライ・ウイスキーまたはバーボンウイスキーに替えたもの。1927年パリで創刊された月刊誌『Boulevardier』のアメリカ人記者であったErskine Gwynneが創作したと言われる。

備考

ジン1/2、カンパリ1/4、ベルモット1/4の割合で作った場合はジンベースのカクテルとなる。同じ材料を等量で作った場合はベースを判定するのは困難だが、材料のうちで唯一の蒸留酒がジンなので、ジンベースとすることが多い[1][2][3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 桑名 伸佐 監修 『カクテル・パーフェクトブック』p.44 日本文芸社 2006年2月25日発行 ISBN 978-4-537-20423-0
  2. ^ a b YYT project 編 『おうちでカクテル』p.76 池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1
  3. ^ a b 稲 保幸 著 『色でひけるカクテル』p.23 大泉書店 2003年12月18日発行 ISBN 4-278-03752-X
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  • バラクーダ (カクテル)(英語版)
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  • ブランブル (カクテル)(英語版)
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  • エスプレッソ・マティーニ
  • フェルナンディート(英語版)
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  • イリーガル (カクテル)(英語版)
  • レモン・ドロップ・マティーニ
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  • ニューヨーク・サワー(英語版)
  • オールドキューバン(英語版)
  • パロマ (カクテル)(英語版)
  • ペーパー・プレーン(英語版)
  • ペニシリン
  • ルシアン・スプリング・パンチ(英語版)
  • サウスサイド
  • スパイシー・フィフティ
  • スプリッツ
  • サファリング・バスタード(英語版)
  • ティペラリー (カクテル)(英語版)
  • トミーズ・マルガリータ(英語版)
  • Ve.n.to(英語版)
  • イエロー・バード (カクテル)(英語版)
参照
  • 一覧
  •   ポータル:食(飲料・酒)
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