ルイーズ・ウィンザー

ルイーズ・ウィンザー
Lady Louise Windsor
マウントバッテン=ウィンザー家
2017年撮影
続柄 エディンバラ公爵エドワード王子第1女子

全名 Louise Alice Elizabeth Mary
ルイーズ・アリス・エリザベス・メアリー
敬称 Lady(令嬢)[1]
出生 (2003-11-08) 2003年11月8日(20歳)
イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド、サリー、フリムリー・パーク病院
父親 エディンバラ公爵エドワード王子
母親 ソフィー・リース=ジョーンズ
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ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザー令嬢[1](The Lady Louise Mountbatten-Windsor、全名:ルイーズ・アリス・エリザベス・メアリー(Louise Alice Elizabeth Mary)、 2003年11月8日 - )は、一般的にレディ・ルイーズ・ウィンザーとして知られているイギリス王族。エディンバラ公爵エドワード王子と同夫人ソフィーの長女。チャールズ3世の姪にあたる。容貌は父親似と言われているが、曾祖母のエリザベス王太后に似ているとの声も聞かれる。

出生時から斜視の症状があり、手術を受けて改善したものの現在でも視力は芳しくないという。そのことから一時は両親の意向によってメディアへの露出を避けており、弟のウェセックス伯爵ジェームズの洗礼式にも出席しなかった。

王位継承順位では、弟のウェセックス伯爵ジェームズに次ぎ2023年6月現在16位である。

若年期

2011年4月29日、ウィリアム王子(現在のウィリアム王太子)の結婚式の様子。一番左がルイーズ

ルイーズは、2003年11月8日(23時32分 GMT)にサリー、フリムリー・パーク病院で未熟児として生まれた[2](出産予定日は12月)。彼女の母はサリーBagshot Parkの自宅から救急車で病院に搬送された。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開が行われ、母子共に深刻な血液損失を起こした。ウェセックス伯爵夫人は以前に子宮外妊娠を経験していた。突然の事態だったため、父のエドワード王子は第1子誕生には立会えなかった。用心のため、ルイーズはロンドントゥーティング(英語版)セントジョージ病院(英語版)の新生児棟に移された。その間、回復するまで伯爵夫人はフリムリー・パーク・ホスピタルに留まった。

ルイーズは11月23日に退院し、11月27日名前が発表された[3]。彼女は2004年4月24日にウィンザー城の礼拝堂で洗礼を受けた。教父母アレクサンドラ・エザリントン(英語版)サラ・チャットアイヴァー・マウントバッテン、ルパート・エリオット、ウルス・シュヴァルツェンバッハ(英語版)である[4]

ルイーズは、出生時英連邦王国王位継承順位の第8位に位置していた。1990年の従姉であるユージェニー・オブ・ヨーク王女の誕生からルイーズの誕生まで、第10位までの順序は変動がなかった。

出生時には斜視を患っており[5]、治療のため2006年1月に全身麻酔下で30分程の手術を受けたことが報道された。しかし2009年に、両親が治療を決断したと再び報道された[6]

ルイーズは、ユージェニー王女も2001年から2003年まで通学したウィンザー城セント・ジョージ学校に通学している。

2022年8月18日には英国王室はルイーズが来月の9月からスコットランドに所在するセント・アンドルーズ大学で学ぶことを発表した。専攻は英語学である[7]

称号・敬称・栄誉

称号・敬称

  • 2003年11月8日 – 現在  Lady Louise Windsor(ルイーズ・ウィンザー令嬢[1][8]
    (Lady Louise Mountbatten-Windsor(ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザー令嬢[1])とも)

1917年11月にジョージ5世(ルイーズの高祖父)により発表された勅許状によって、Prince(王子)・Princess(王女)の称号とHis/Her Royal Highness(殿下)の敬称は、国王の子、国王の息子の子、プリンス・オブ・ウェールズの長男の長男に与えられるものと定められている[9]。これに従えばルイーズの称号はHer Royal Highness Princess Louise of Wessex(ルイーズ・オブ・ウェセックス王女殿下) となるはずだった。しかしルイーズの両親が結婚した際、その意向により祖母エリザベス2世女王が「ウェセックス伯爵夫妻の子供は、Prince(王子)・Princess(王女)の称号とHis/Her Royal Highness(殿下)の敬称を名乗らない」ことを宣言したため、貴族の女子に対する敬称である「Lady」と呼ばれている。ただし、これらの接遇は王位継承順位に影響を与えるものではない。また、このエリザベス2世の宣言がジョージ5世の勅許を覆す法的根拠に欠けるとする意見が一部法学者の間にはあるものの、王族内部の事例に関する限り、王室家長の女王の意向は法的根拠云々以前の問題だとする見方が大勢となっている。

母親のソフィー妃は、子供たちのHis/Her Royal HighnessとPrince・Princessの称号について、「私たちは使用しないと決めた。2人はそれらを持っており18歳から使うかどうかを決めることができる。しかし使うことを選ばないであろう」と語っている。

Her Royal Highnessの敬称もPrincessの称号も使用していないことから、姓を称している。

栄誉

2008年6月、カナダマニトバ州にウェセックス伯爵が訪問したことを記念するため、枢密院におけるマニトバ州副総督は州北西部の湖にルイーズの名をとって命名した[10]

脚注

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注釈

出典

  1. ^ a b c d Ladyについては必ずしも適当な訳語があるものではないが、ここでは伯爵の未婚の女子の名に冠する敬称として付されているものであるため「令嬢」との訳を当てている。
  2. ^ “Royal baby born prematurely”. BBC News. (2003年11月8日). http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/november/8/newsid_3724000/3724342.stm 2011年4月15日閲覧。 
  3. ^ “Royal Wessex baby finally named”. BBC News. (2003年11月27日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/3240966.stm 2011年4月15日閲覧。 
  4. ^ "Announcement of the christening of Lady Louise Windsor" (Press release). Buckingham Palace press releases. 8 April 2004. 2011年4月15日閲覧
  5. ^ “Sophie and Edward's daughter Louise makes rare appearance”. hello!magazines.com. (2009年5月18日). http://www.hellomagazine.com/royalty/2009/05/18/windsor-wessex-duke/ 2011年4月15日閲覧。 
  6. ^ Collins Laura (2009年5月18日). “Edward Sophie's brave Lady Louise fairground attraction”. London: Mail online. オリジナルの2009年5月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090519183125/http://www.dailymail.co.uk/news/article-1183454/Edward-Sophies-brave-Lady-Louise-fairground-attraction.html 
  7. ^ Yoko Nagasaka. “ウィリアム王子とキャサリン妃の後輩に”. ELLE. 2022年9月11日閲覧。
  8. ^ Hardman, Robert (2007-11-29). “The Line of Succession to the British Throne”. Monarchy: The Royal Family at Work. Druck, Wemding, Germany: Ebury Press. pp. 265. ISBN 978-0-09191-842-2 
  9. ^ “Royal Styles and Titles – 1917 Letters Patent”. 2011年4月15日閲覧。
  10. ^ Canwest News Service (2008年6月2日). “Prince Edward begins Winnipeg visit”. The Vancouver Sun. オリジナルの2011年4月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110415103015/http://www.vancouversun.com/news/story.html?id=fd966f54-9c34-40d9-ba86-e9274cd753db 2011年4月15日閲覧。 
上位
ジェームズ
セヴァーン子爵
イギリス王位継承順位
継承順位第15
他の英連邦王国の王位継承権も同様
下位
アン王女
  • 第1位 ウェールズ公ウィリアム(法定推定相続人
  • 第2位 ジョージ・オブ・ウェールズ
  • 第3位 シャーロット・オブ・ウェールズ
  • 第4位 ルイ・オブ・ウェールズ
  • 第5位 サセックス公爵ヘンリー
  • 第6位 アーチ・オブ・サセックス
  • 第7位 リリベット・オブ・サセックス
  • 第8位 ヨーク公爵アンドルー
  • 第9位 ベアトリス・オブ・ヨーク
  • 第10位 シエナ・マペッリ・モッツィ
  • 第11位 ユージェニー・オブ・ヨーク
  • 第12位 オーガスト・ブルックスバンク
  • 第13位 アーネスト・ブルックスバンク
  • 第14位 エディンバラ公爵エドワード
  • 第15位 ウェッセクス伯爵ジェームズ
  • 第16位 ルイーズ・ウィンザー
  • 第17位 プリンセス・ロイヤル・アン
  • 第18位 ピーター・フィリップス
  • 第19位 サバンナ・フィリップス
  • 第20位 アイラ・フィリップス
  • 第21位 ザラ・ティンダル
  • 第22位 ミア・ティンダル
  • 第23位 レイナ・ティンダル
  • 第24位 ルーカス・ティンダル
  • 第25位 スノードン伯爵デイヴィッド
  • 第26位 リンリー子爵チャールズ
  • 第27位 マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ
  • 第28位 サラ・チャット
  • 第29位 サミュエル・チャット
  • 第30位 アーサー・チャット
  • 第31位 グロスター公爵リチャード
  • 第32位 アルスター伯爵アレグザンダー
  • 第33位 カローデン男爵ザン
  • 第34位 コジマ・ウィンザー
  • 第35位 デイヴィナ・ルイス
  • 第36位 セナ・ルイス
  • 第37位 タネ・ルイス
  • 第38位 ローズ・ギルマン
  • 第39位 ライラ・ギルマン
  • 第40位 ルーファス・ギルマン
  • 第41位 ケント公爵エドワード
  • 第42位 セント・アンドルーズ伯爵ジョージ
  • 第43位 アメリア・ウィンザー
  • 第44位 アルバート・ウィンザー
  • 第45位 レオポルド・ウィンザー
  • 第46位 ルイ・ウィンザー
  • 第47位 ヘレン・テイラー(英語版)
  • 第48位 コロンブス・テイラー
  • 第49位 カシアス・テイラー
  • 第50位 エロイース・テイラー
  • 第51位 エステラ・テイラー
  • 第52位 マイケル・オブ・ケント
  • 第53位 フレデリック・ウィンザー(英語版)
  • 第54位 モード・ウィンザー
  • 第55位 イザベラ・ウィンザー
  • 第56位 ガブリエラ・キングストン(英語版)
  • 第57位 アレクサンドラ・オギルヴィ
  • 第58位 ジェームズ・オギルヴィ(英語版)
  • 第59位 アレクサンダー・オギルヴィ
  • 第60位 フローラ・ヴェスターバーグ
  • 第61位 マリナ・オギルヴィ
  • 第62位 クリスチャン・モワット
  • 第63位 ゼノウスカ・モワット
  • 第64位 ハーウッド伯爵デイヴィッド(英語版)
  • 第65位 ラッセルズ子爵アレグザンダー(英語版)
  • 第66位 アイヴィー・ラッセルズ
  • 第67位 エドワード・ラッセルズ
  • 第68位 セバスチャン・ラッセルズ
  • 第69位 ジェームズ・ラッセルズ(英語版)
  • 第70位 ローワン・ラッセルズ
  • 第71位 テワ・ラッセルズ
  • 第72位 フラン・ラッセルズ
  • 第73位 ソフィ・ラッセルズ
  • 第74位 ジェレミー・ラッセルズ(英語版)
  • 第75位 トーマス・ラッセルズ
  • 第76位 クレオ・ラッセルズ
  • 第77位 セレスト・ラッセルズ
  • 第78位 エレン・ラッセルズ
  • 第79位 ジャック・ヘーマンス
  • 第80位 ペニー・ヘーマンス
  • 第81位 エイミー・ラッセルズ
  • 第82位 マーロウ・バルトン
  • 第83位 タルーラ・ラッセルズ
  • 第84位 ヘンリー・ラッセルズ
  • 第85位 マクシミリアン・ラッセルズ
  • 第86位 ファイフ公爵デイヴィッド
  • 第87位 サウスエスク伯爵チャールズ
  • 第88位 ジョージ・カーネギー
  • 第89位 ヒュー・カーネギー
  • 第90位 アレクサンドラ・エザリントン
  • 第91位 アメリア・エザリントン
  • 第92位 ハーラル5世
  • 第93位 ホーコン王太子
  • 第94位 スヴェレ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第95位 イングリッド・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第96位 マッタ・ベレット
  • 第97位 モード・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第98位 レア・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第99位 エマ・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第100位 ハーコン・ローレンツェン(ノルウェー語版)
  • 第101位 ウーラウ・ローレンツェン
  • 第102位 クリスチアーヌ・ローレンツェン
  • 第103位 スフィーア・ローレンツェン
  • 第104位 インゲボリ・ローレンツェン
  • 第105位 ヴィクトリア・フィリョ
  • 第106位 フレデリック・ファルカン
  • 第107位 ラグンヒル・ロング
  • 第108位 アレクサンドラ・ロング
  • 第109位 エリザベス・ロング
  • 第110位 アストリッド・フェルネル
  • 第111位 アレクサンダー・フェルネル
  • 第112位 エドワード・フェルネル
  • 第113位 ステラ・フェルネル
  • 第114位 カール・フェルネル
  • 第115位 カトリーナ・フェルネル
  • 第116位 セバスチャン・フェルネル
  • 第117位 ベネリクト・フェルネル
  • 第118位 エリザベス・フェルネル
  • 第119位 バンジャミン・フェルネル=ベックマン
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