レトロスタジオ

任天堂 > レトロスタジオ
レトロスタジオ
レトロスタジオ本社
現地語社名
Retro Studios, Inc.
種類
非公開会社
業種 情報通信業
事業分野 ゲームソフトウェア
設立 1998年10月 ウィキデータを編集
創業者 ジェフ・スパンゲンバーグ
本社
主要人物
マイケル・ケルボー(社長兼CEO)
製品 メトロイドプライムシリーズ
従業員数
81人 (2020年11月現在[1])
親会社 任天堂株式会社 100%
ウェブサイト https://www.retrostudios.com/

レトロスタジオ: Retro Studios, Inc.)は、アメリカ合衆国テキサス州オースティンにあるゲームソフトウェア開発会社。

概要

1998年、ジェフ・スパンゲンバーグ(Jeff Spangenberg)が設立。また、設立当初から任天堂の出資を受けていた。出だしは順風満帆と程遠い状態で多くのスタッフの離脱や、それに伴う開発プロジェクトの中止などで苦悩の状態にあった。そこで任天堂は長期間ストップしていた『メトロイドシリーズ』の開発を提供する。

2002年任天堂がレトロスタジオの株式を全て取得して子会社とした。11月15日アメリカで発売した『メトロイドプライム』は高評価を受けてビッグタイトルの1つになった。この大ヒットの背景には元から日本以上に『メトロイド』の人気が高かったことや、アメリカでは人気の高いジャンルであるFPSを採用して非常に高いレベルで完成させながらも従来の『メトロイドシリーズ』の空気や、「お約束」を引きついでいったことによると思われる。

近年は任天堂の系列会社としては珍しく他社からの引き抜きを積極的に行っており、SIEサンタモニカスタジオから「ゴッド・オブ・ウォー」のアートディレクター、アクティビジョン、DICEなどから人材を集めている[2]

2003年3月、「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード」において、レトロスタジオは「Rookie Studio of the Year」、『メトロイドプライム』は「Game of the Year」と「Excellence in Level Design」を受賞[3]。同年、Nintendo of America Inc.のMichael Kelbaughが代表取締役社長に就任。

2008年4月、『メトロイドプライム』、『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』、『メトロイドプライム3 コラプション』の3部作の開発が終了したことで主要メンバーが退社。これはレトロスタジオの屋台骨を揺らがしかねないもので任天堂は後に「事件」だったとまで称しており、レトロスタジオも先行き不安であったことを後に明かしている。同年、田邊賢輔宮本茂から「『ドンキーコング』を作りたいのだが、どこかいいところはないか」という相談を受けたのをきっかけに開発を開始。

2010年11月21日、アメリカで発売した『ドンキーコング リターンズ』は世界中で大ヒット。

2011年3月、「Game Developers Conference」にて、任天堂のスタッフから「『ドンキーコング リターンズ』で(レトロスタジオのスタッフが)一皮剥けた」と完成度を賞賛された。

2013年Wii Uの開発キットを受けており、Wii U向けのプロジェクトに取り組んでいるとNintendo of America Inc.代表取締役社長(当時)のレジナルド・フィサメィが伝えた。

2019年1月25日、任天堂が『メトロイドプライム4』の開発会社をレトロスタジオに変更することを発表。

2020年11月、開発規模を強化するため53万ドルの投資を行い会社規模を拡大する。新しいオフィスは2021年5月に完成予定[4]

開発作品

タイトル 発売日(日本) プラットフォーム 備考
メトロイドプライム 2003年2月28日 ニンテンドーゲームキューブ
メトロイドプライム2 ダークエコーズ 2005年5月26日
メトロイドプライム3 コラプション 2008年3月6日 Wii
メトロイドプライム トリロジー 日本未発売
ドンキーコング リターンズ 2010年12月9日
マリオカート7 2011年12月1日 ニンテンドー3DS 任天堂との共同開発
ドンキーコング トロピカルフリーズ 2014年2月13日
2018年5月3日(Nintendo Switch版)
Wii U
Nintendo Switch
モンスターゲームズとの共同開発
メトロイドプライム リマスタード 2023年2月9日 Nintendo Switch
メトロイドプライム4 未定

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “RocketReach - Find email, phone, social media for 250M+ professionals” (英語). RocketReach. 2020年11月12日閲覧。
  2. ^ “God of War designer joins Retro Studios as environment designer” (英語). Nintendo Everything (2020年9月24日). 2020年9月26日閲覧。
  3. ^ 3rd Annual Game Developers Choice Awards
  4. ^ tanco (2020年10月31日). “『メトロイドプライム4』を開発中のレトロスタジオが50万ドル以上をかけて本社の規模拡張”. t011.org. 2020年11月12日閲覧。

外部リンク

  • Retro Studios(英語)
  • N-Sider: The Art of Prime(2002年11月18日)(英語)
  • N-Sider: A Retrospective: The Story of Retro Studios(2004年12月17日)(英語)
  • 『ドンキーコング リターンズ』でひと皮むけたレトロスタジオ【GDC 2011】
  • 【任天堂ラウンドテーブルその1】ニンテンドー3DSタイトルの裏話が続々と!【E3 2011】
  • 社長が訊く『ドンキーコング リターンズ』
  • 社長が訊く『マリオカート7』
  • Metroid Prime 4(Nintendo Switch)開発状況に関するお知らせ
 
主なソフトソフト一覧
マリオシリーズ
アーケード
ファミリーコンピュータ
ゲームボーイ
スーパーファミコン
NINTENDO64
ゲームボーイアドバンス
ニンテンドーゲームキューブ
ニンテンドーDS
Wii
ニンテンドー3DS
Wii U
Nintendo Switch
 
主な製品
据え置き機
ファミリーコンピュータ
スーパーファミコン
NINTENDO64
ニンテンドーゲームキューブ
Wii
Wii U
Nintendo Switch
その他
携帯機
ゲームボーイ
ゲームボーイアドバンス
ニンテンドーDS
ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
その他
アーケードゲーム
業務用ゲーム
テーブルゲーム
玩具
その他
 
主なサービス
ソフト書き換えサービス
試遊台
ダウンロード販売
ネットワークサービス
コミュニケーション
インターネット番組
映像配信サービス
ウェブブラウザ
イベント
会員サービス
その他
 
主な人物
歴代社長
代表取締役
ゲームクリエイター
作曲家
Nintendo of America
関連人物
 
関連企業
グループ企業
日本
北アメリカ
ヨーロッパ
  • ドイツの旗 Nintendo of Europe
  • フランスの旗 Nintendo European Research and Development
  • スペインの旗 Nintendo Ibérica
  • ロシアの旗 Nintendo RU
アジア
オセアニア
  • オーストラリアの旗 Nintendo Australia
出資先企業・
セカンドパーティー
過去のグループ企業
日本
海外
  • イギリスの旗 レア
  • アメリカ合衆国の旗 A/N Software
  • 中華民国の旗 任天堂溥天
  • オランダの旗 Nintendo Benelux
  • フランスの旗 Nintendo France
 
関連項目
任天堂ハード専門誌
関連書籍シリーズ
スポーツ
関連施設
一社提供番組
サテラビュー放送番組
訴訟
その他
  • カテゴリ カテゴリ
  • コモンズ コモンズ
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • フランス
  • BnF data
その他
  • IdRef