ワシントン・ヘラルド

ワシントン・ヘラルド
The Washington Herald
A Paper of Quality
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1922年12月25日号の一面
種別日刊紙
判型ブランケット判
所有者
設立者スコット・コーデル・ボーン
編集者
設立1906年10月8日 (117年前) (1906-10-08)
言語英語
廃刊1939年1月31日
本社所在地ワシントンD.C. 5番通り734番地
発行数50,000部(最盛期)
ISSN1941-0662
OCLC9470809
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

ワシントン・ヘラルド』(The Washington Herald)は、かつてアメリカ合衆国ワシントンD.C.で発行されていた日刊紙である。1906年に創刊され、1939年に『ワシントン・タイムズ』と合併して『ワシントン・タイムズ=ヘラルド』になった。

歴史

『ワシントン・ヘラルド』は、1906年10月8日にスコット・コーデル・ボーン(英語版)によって創刊された。ボーンは、1888年から『ワシントン・ポスト』のマネージング・エディター(管理編集者)を務めていたが、1905年に同紙がジョン・R・マクレーン(英語版)により買収されたときに退任した。

1913年、マクルーア新聞シンジケート(英語版)の社長、クリントン・T・ブレイナードが同紙を買収した。1922年11月、「新聞王」ウィリアム・ランドルフ・ハーストが同紙を買収した。ハーストは、同じ都市のライバル紙である『ワシントン・タイムズ』を1917年に傘下にしており[1][2]、ハーストはタイムズ紙とハースト紙の経営を統合したが、日曜版を共同発行するほかは、新聞はそれぞれが制作・発行を続けた。

1930年、ハーストはシシー・パターソンを両紙の編集長に任命した[3]。パターソンは1939年に両紙をハーストから買い取って合併させ、『ワシントン・タイムズ=ヘラルド』とした。パターソンは、1939年の合併紙創刊から1948年に亡くなるまで同紙の経営を続けた[4]。パターソンの死後、この新聞はパターソンのいとこのロバート・R・マコーミック(英語版)に買収された後、1954年に『ワシントン・ポスト』紙のオーナーであるフィル・グラハムに買収され、ポスト紙に統合された。

大衆文化において

『ワシントン・ヘラルド』は、1993年の映画『ペリカン文書』、1996年のテレビドラマ『X-ファイル シーズン3』、1996年の映画『イレイザー』、1997年の映画『ザ・ターゲット』、2013年の政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段[5]に、架空の新聞の名前として登場する。『ハウス・オブ・カード』の『ワシントン・ヘラルド』は実際の『ワシントン・ポスト』をモデルとしており、撮影には『ボルティモア・サン(英語版)』の社屋が使用された[6]。また、ジョン・ファインスタイン(英語版)による子供の記者を主人公にした小説シリーズでも使用されている。

脚注

  1. ^ About The Washington herald. (Washington, D.C.) 1906-1939, chroniclingamerica, Retrieved 17 February 2014
  2. ^ (18 November 1922). Washington Herald Is a Hearst Newspaper, The Fourth Estate, p.2
  3. ^ Chambers, Deborah et al. Women and Journalism, p. 45 (Routledge 2013)
  4. ^ Cissy Ralph G. Martin, Simon and Schuster, New York City, 1979
  5. ^ “Debating 'House of Cards': What the Show Gets Right and Wrong About Journalism”. The New York Times. 2013年3月1日閲覧。
  6. ^ Baltimore Sun: Baltimore Sun becomes The Washington Herald -- for a TV minute anyway