ヴィスワ川

ヴィスワ川
ヴィスワ川 2004年8月15日撮影
クラクフヴァヴェル城下からのヴィスワ川
延長 1,047 km
平均流量 1,054 m³/s
流域面積 194,424 km²
水源 ベスキト・シロンスク山脈(ポーランド語版、英語版)ベスキディ山脈(英語版)
水源の標高 1,106 m
河口・合流先 ヴィストゥラ潟(英語版)バルト海グダニスク湾
流域 ポーランドの旗 ポーランド
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流路

ヴィスワ川ポーランド語: Wisła [ˈvʲiswa] ( 音声ファイル)英語: Vistula)は、ポーランドで最長のである。全長は1,047km、流域面積はポーランド国土の60%以上におよぶ。ポーランド南部のベスキディ山脈(英語版)ベスキト・シロンスク山脈(英語版)バラニャ山(英語版))の標高1,106m地点に源を発し、ポーランド国内を大きく蛇行しながら北へ流れ、バルト海グダニスク湾へと注ぐ。

ヴィスワの名前は、紀元前77年に記された大プリニウスの「博物誌」にも登場する。古くはラテン語で「ウィストゥラ川 」[1]など、ポーランド語で「ヴァンダルス川」[2]などと呼ばれていた。これらの語は非常に古いもので、スラヴ語ゲルマン語などが成立する前にそれらのヨーロッパ言語の共通祖語として存在した後期インド・ヨーロッパ祖語球状アンフォラ文化の時代)を起源とし、語幹は「」を意味する(例:スラヴ語派ポーランド語でヴォダ[3]バルト語派リトアニア語でヴォダ[4])。ローマ時代に一大勢力としてこの一帯に住んでいた古代部族「ヴァンダル族[5](別名「ルーク族」[6])の名称はここから来たと推測される。おそらく「ヴァンダル」はラテン語での他称で、「ルーク」が現地語での自称に由来していたと思われる。ポーランドでは15世紀ごろまで「Alba aqua[7]という、ラテン語での別称ないし愛称も定着していた。ドイツ語ではヴァイクセル川(Weichsel [ˈva͜iksl̩])、英語ではヴィスチュラ川(Vistula [ˈvɪstjʊlə])と呼ぶ。

ヴィスワ川は、大きく3つの区間に分けることができる。

河口にはソビエシェフスカ島(英語版)(ソビエシェヴォ島)があり、一帯はポーランドでサンドイッチアジサシゼニガタアザラシの唯一の繁殖地で、コアジサシアジサシハイイロアザラシの繁殖地でもある。本流のプシェコプ・ヴィスウィ(ポーランド語版)運河)の河口のメヴィア・ワハ自然保護区(ポーランド語版)および分流のヴィスワ・シミャワ川(ポーランド語版)の河口のプタシ・ライ(ポーランド語版)自然保護区は2015年にラムサール条約登録地となった[8]

支流

下流より記載

左岸
  • ヴダ川(英語版)(Wda)
  • ブルダ川(英語版)(Brda)
  • ブズラ川(英語版)(Bzura)
  • ピリッツァ川(英語版)(Pilica)
  • ニダ川(英語版)(Nida)
右岸
  • ドルヴェンツァ川(英語版)(Drwęca)
  • ナレフ川(英語版)(Narew)
  • ヴェプシュ川(英語版)(Wieprz)
  • サン川(San)
  • ヴィスウォカ川(英語版)(Wisłoka)
    • ロパ川(英語版)(Ropa)
  • ドゥナイェツ川(英語版)(Dunajec)

流域の都市

脚注

  1. ^ ポーランド語: Vistula
  2. ^ ポーランド語: Vandalus
  3. ^ ポーランド語: woda
  4. ^ リトアニア語: voda
  5. ^ Vandals
  6. ^ Lugii
  7. ^ 「白水」を意味する。
  8. ^ “Vistula River Mouth | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2018年1月10日). 2023年4月16日閲覧。

関連項目

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