与那原テック

与那原テック(よなばるテック)は、 沖縄県与那原町にかつて存在した遊園地である[1][2]

なお、ホンダ経営の多摩テック2009年9月30日閉園)、生駒テック1965年3月閉園)、朝霞テック1973年11月閉園)との関係は無い。

概要

開園は1966年(昭和41年)8月7日[1][3]。モータリゼーションテーマパークであり[4]、キャッチフレーズは「科学が生んだおとぎの国 総合自動車遊園地」[1]。当時の新聞広告にも、キャッチフレーズを含めた形で掲載されていた[2][注 1]。営業時間は午前9時30分から午後6時で、年中無休であった[2]

建設予定地は何もない原野であり、そこを切り開く形で建設が進められ、建設には2~3年を要した[5]。開園当日での事故発生に伴い、一旦は休園したものの、17日に再開園。オープン当時は、遊園地と呼ばれるものがなかった沖縄であったが、全長250〜300メートルほどのジェットコースターを始め、メリーゴーラウンド観覧車お化け屋敷、ゴーカート、ケーブルカーなどがあった[5][1][6][7][4][2]。また、麓には「与那原海水浴場」があることもポイントであった[4]1968年(昭和43)のこどもの日には、3万人が来場した[1]

閉園へ

東陽バスが管理、運営を行っていたが[4]、施設の老朽化に伴い1986年(昭和61年)4月1日に閉園[4]。閉園に至った要因の1つとして、丘から吹く塩を含む強風により、遊具に錆が起きやすくなり、メンテナンス費用が膨大になったことが挙げられている[5]。閉園後、1988年(昭和63年)に東陽バスが管理する「東陽ゴルフクラブ」となったものの、のちに売却され[4]、現在は「マリンタウンゴルフ」となっている[1][5]。また、麓にあった「与那原海水浴場」は埋め立てられ、現在は住宅エリアとして、与那原町側が「マリンタウン東浜」、西原町側が「マリンタウン東崎」となっている[4]

脚注

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注釈

  1. ^ 新聞広告には「科学が生んだお伽の国 総合自動車ゆうえんち」と記載。

出典

  1. ^ a b c d e f あの日の沖縄 1966年8月7日「与那原テック」開園, 沖縄県公文書館, https://www.archives.pref.okinawa.jp/news/that_day/6071 2022年8月8日閲覧。 
  2. ^ a b c d 懐かしい 沖縄にあったテーマパーク9選, 沖縄タイムス, https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1108531 2023年4月17日閲覧。 
  3. ^ 与那原町の歴史/昭和(復帰前), 与那原大綱曳資料館, https://ty-gakushin.jpn.org/tsunahiki/rekishi/09_fukki_mae/fukki_mae_1.html 2022年8月8日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g 【復帰50年】沖縄交通事情が一夜にして変わった「730」とレトロバス, HUB沖縄, https://hubokinawa.jp/archives/14414 2022年8月8日閲覧。 
  5. ^ a b c d 「島ネタCHOSA班」2016年04月28日 No.1618号, 週刊レキオ, http://www.lequio.co.jp/pc/show2.php?c1=03shi&c2=2016&vol=1618 2022年8月8日閲覧。 
  6. ^ 与那原テックとドライブイン, 沖縄アーカイブ研究所, https://okinawa-archives-labo.com/?p=9087 2022年8月8日閲覧。 
  7. ^ 与那原テック(リフトなど), 沖縄アーカイブ研究所, https://okinawa-archives-labo.com/?p=9043 2022年8月8日閲覧。 

外部リンク

  • 与那原テックのパンフレット
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