北部サーミ語

北部サーミ語
davvisámegiella
話される国  ノルウェー
 スウェーデン
 フィンランド
地域 ラップランド
話者数 約3万人
言語系統
ウラル語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語  ノルウェー(一部地域)
 フィンランド(準公用語)
統制機関 サーミ語委員会
言語コード
ISO 639-1 se
ISO 639-2 sme
ISO 639-3 sme
上図の5の地域で話される
消滅危険度評価
Definitely endangered (Moseley 2010)
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北部サーミ語(ほくぶサーミご)は、ラップランドで話されている言語。サーミ語の方言の一つ。

文字

サーミ語の中でも言語人口の多い北部サーミ語は他のサーミ語と比べて早くから表記法が考案されている。1887年にイェンス・フリース(英語版)によって東フィンマルク方言に立脚した『ラップ語辞典』が編纂され、その後コンラード・ニールセン(英語版)が1926年から1929年に掛けて執筆した『ラップ語教本』においては、フリースの表記法を学術的な転写に適応させている。しかし、これらの表記法は実用上は不便なものであった。

その後、ノルウェースウェーデンでは現実に即した表記法が、フィンランドでは音声面で忠実な表記法が使用され、統一された表記法は存在しなかったが、1971年に結成されたサーミ語委員会によって新たに表記法が制定され、1979年にノルウェー、スウェーデン、フィンランドの三国で正書法となっている。

ラテン文字 文字の名称 IPA
A a a /ɑ/
Á á á /a/
B b be /b/
C c ce /ts/
Č č če /tʃ/
D d de /d/
Đ đ đe /ð/
E e e /e/
F f áf /f/
G g ge /ɡ/
H h ho /h/
I i i /i/
J j je /j/
K k ko /k/
L l ál /l/
M m ám /m/
N n án /n/
Ŋ ŋ áŋ /ŋ/
O o o /o/
P p pe /p/
R r ár /r/
S s ás /s/
Š š áš /ʃ/
T t te /t/
Ŧ ŧ ŧe /θ/
U u u /u/
V v ve /v/
Z z ez /dz/
Ž ž /dʒ/


音韻

北部サーミ語では子音階梯交替が見られる。

参考文献

  • 小泉保著『ラップ語入門』(大学書林、ISBN 4-475-01802-1)

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク

北サーミ語版ウィキペディアがあります。
ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
北部サーミ語
  • Ethnologue report for language code sme (英語) - エスノローグ
  • LL-Map
  • MultiTree
太字で強調された言語は10万人以上の話者がいるもの。†印付きの言語は既に死語となっているもの。
祖語
サモエード語派
北部サモエード語群
南部サモエード語群
フィン・ウゴル語派
ウゴル諸語
ペルム諸語
ボルガ・フィン諸語
サーミ諸語
バルト・フィン諸語
特徴
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