十三試高速陸上偵察機

十三試高速陸上偵察機(じゅうさんしこうそくりくじょうていさつき)は、大日本帝国海軍が計画した偵察機。略符号は「C4A」[1]

概要

陸軍九七式司令部偵察機に相当する高速陸上偵察機として、1938年昭和13年)に愛知時計電機航空機部(のちの愛知航空機)に向けて試作が指示された[2]。これを受け、愛知は尾崎紀男技師らによって社内名称「AM-20」を設計。1939年(昭和14年)3月にモックアップが完成したが、海軍が九七式司偵を原型とした九八式陸上偵察機を採用したことを受け、十三試陸偵の開発は中止された[1]

AM-20の設計は九九式艦上爆撃機の経験が生かされたもので[3]、速力を重視した低翼単葉の機体だった[1]。エンジンや性能などの詳細は不詳である。

脚注

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  1. ^ a b c 『日本航空機総集 愛知・空技廠篇』 97頁。
  2. ^ 『日本航空機総集 愛知・空技廠篇』 30・97頁。
  3. ^ 『日本航空機総集 愛知・空技廠篇』 84・97頁。

参考文献

  • 野沢正『日本航空機総集 愛知・空技廠篇』出版協同社、1959年、30・84・97頁。全国書誌番号:53009885

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