国学

曖昧さ回避 この項目では、江戸時代の学問について説明しています。その他の用法については「国学 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
本居宣長(左)、契沖(中)、賀茂真淵(右)は「国学の三哲」とされる[1]。これは文芸を中心とした実証研究方法に注目する立場を反映したものである[2]

国学(こくがく、正字: 國學)は、日本江戸時代中期に勃興した学問である。蘭学と並び江戸時代を代表する学問の一つで、和学、皇朝学、古学古道学)などの別名がある[3][4]皇学の基部学問でもある。その扱う範囲は国語学国文学歌道歴史学地理学有職故実神学に及び、学問に対する態度も学者それぞれによって幅広い。

概要

本居宣長旧宅 (三重県松阪市殿町)
2階の書斎が「鈴屋すずのや」とされた。

それまでの「四書五経」をはじめとする儒教古典仏典の研究を中心とする学問傾向を批判することから生まれ、日本の古典を研究し、儒教や仏教の影響を受ける以前の古代の日本にあった、独自の文化思想精神世界(道)を明らかにしようとする学問である[5]。江戸時代中期、元禄のころの歌学者契沖が創始したとされるが[5]、後述のように、その源流は江戸時代の初期から既に現れ始めていた。なお「国学」の語が使われるようになったのは、契沖を学んだ荷田春満の頃からで、今日のように定着したのは、明治以降のことである[3]

国学の方法論は、国学者が批判の対象とした伊藤仁斎の古義学や荻生徂徠古文辞学の方法論より多大な影響を受けている。国学は、儒教道徳、仏教道徳などが人間らしい感情を押し殺すことを批判し、人間のありのままの感情の自然な表現を評価する。

契沖以後の国学は、古代日本人の精神性である「古道」を解明していく流れと、実証により古典の文献考証を行う流れとに分かれて発展することとなる[5]

古道説は賀茂真淵本居宣長により、儒学に対抗する思想の体系として確立されていき、主に町人や地主層の支持を集めた[5]。この古道説の流れは、江戸時代後期の平田篤胤に至って、復古神道が提唱されるなど宗教色を強めていき、やがて復古思想の大成から尊王思想に発展していくこととなった[6]

実証主義的な国学者としては、後述する塙保己一伴信友が知られる。

歴史

歌学としての国学の誕生

契沖

国学の源流は、木下勝俊戸田茂睡らによって、江戸時代に形骸化した中世歌学を批判する形で現れた。そうした批判は、下河辺長流契沖の『万葉集』研究に引き継がれ、特に契沖の実証主義的な姿勢は古典研究を高い学問水準に高めたことで高く評価された。彼らの『万葉集』研究は、水戸学の祖である徳川光圀が物心両面で支えた。水戸の『大日本史』編纂と国学は深い関連を持っている[7]

やがて伏見稲荷神官であった荷田春満が、神道や古典から古き日本の姿を追求しようとする「古道論」を唱えた。春満の弟子の賀茂真淵は、一部において矛盾すら含んだ契沖と春満の国学を体系化し、学問として完成させた。真淵は儒教的な考えを否定して、古い時代の日本人の精神が含まれていると考えた『万葉集』の研究に生涯を捧げた[8]

復古思想の流れ

荻生徂徠は「聖人の道」を明らかにすることを目的として、儒教経書を実証的に読み込む古文辞学を創始していた。また、大坂懐徳堂朱子学を学びながら「加上」という古学的な方法論により無鬼論(無神論)に至り、儒仏神道全てを批判した富永仲基がいた。真淵の門人である本居宣長は『源氏物語』を研究して「もののあはれ」の文学論を唱える一方で、徂徠や仲基の影響により『古事記』の実証的な研究を行い、上代の日本人はと繋がっていたと主張して『古事記伝』を完成させた。この時点で国学は既に大成の域にあった。

その後「宣長没後の門人」を自称する平田篤胤は、宣長の「古道論」を神道の新たな教説である「復古神道」に発展させた。篤胤の思想は地方の農村へ広がり、平田派国学者の中には生田万のような反乱を起こすものや、尊皇攘夷志士として活動するものも現れた。こうしたことから、近代の国粋主義皇国史観に影響を与えた[要出典]ともいわれる。

実証による文献考証の流れ

塙保己一
伴信友

盲目の学者であり、水戸の『大日本史』編纂にも携わった塙保己一和学講談所を設立し、国史の講義と史料編纂に従事し、国学のもうひとつの、実証主義的な流れを発展させていく。『群書類従』は、古資料を集成し編・刊行したものである。宣長の古典の考証的研究を継承して、近世考証学派の大家となった伴信友も『比古婆衣』を著した。

篤胤によって復古神道が大成されたころも、真淵の門人であった村田春海らのように、契沖以来の実証主義的な古典研究を重視する立場から平田国学に否定的な学派があり、ひとくちに国学といっても、その内情は複雑であった。

その後、実証主義的な国学は、明治期の小中村清矩らの手によって、近代以降の国文学の研究や国語学(山田孝雄)、さらには民俗学(新国学)の基礎となった。

対外膨張の思想

宣長は寛政2年(1796年)に『馭戒慨言』を刊行した。中野等によれば、この書名は「中国、朝鮮を西方の野蛮()とみなし、これを万国に照臨する天照大御神の生国である我が国が「馭めならす」、すなわち統御すべきものとの立場による」という[9]。内容も「日本中心主義と尊内外卑に立って」外交交渉の歴史を解説している[9]。宣長の執筆意図は「漢意の排斥」が目的であり[注 1]、実際の外交を論じたものではなかったという見方もあるが、宣長の没後に欧米による異国船の来航が始まったことで、『馭戎慨言』は「現実の外交を論じたもの」として解釈される。幕末期大国隆正は『馭戎問答』、平田延胤は『馭戎論』を著しており、こうした平田派の国学者によって「宣長の代表作」に挙げられた[11]。また時代が昭和に入ると、『馭戎慨言』は「大東亜共栄圏に臨むにあたって必読すべき書」として利用されている[11]

篤胤の弟子であった経世家佐藤信淵は『宇内混同秘策』において「凡ソ他邦ヲ經略スルノ法ハ弱クシテ取リ易キ処ヨリ始ルヲ道トス今ニ當テ世界萬國ノ中ニ於テ皇國ヨリシテ攻取リ易キ土地ハ支那國ノ滿州ヨリ取リ易キハナシ」と述べ[12]出雲松江長州博多から朝鮮半島を攻撃するという具体案を提示している[9]。さらに「武力によって満洲支那台湾フィリピンを攻め、南京皇居を移し、全世界を全て皇国の郡県となす」と世界制覇を夢想している[13]

吉田松陰は「朝鮮を責めて、質を納れ、貢を奉ずること古の盛時のごとくならしめ、北は満洲の地を割き、南は台湾、呂宋諸島を収め、進取の勢を示すべき」「国力を養ひて取り易き朝鮮、支那、満洲を斬り従えん」と獄中から弟子たちに書き送り[14]、これを弟子の桂小五郎が具体化して征韓論を唱えた[15]。しかし、松陰が国学の思想に影響を受けているのは事実であるが[16]、学問の根本は儒学に依拠しているため、「代表的人物として取り上げるのは不適切」とする意見もある[17]

こうした思想のため第二次世界大戦期にかけて国学は教科書に盛んに取り上げられたが、戦後は一転してGHQのもと削除の対象となった[18]。戦後の脱国学化した日本史の中心的人物となった津田左右吉は戦後、「神道や国学やまたは儒教の思想をうけつぎ、それを固執するものがあって、こういう研究(※古典・皇室研究)に反対し、時には官憲を動かしてそれを抑制しようとした」「根本的には、日本人の文化の程度が低く教養が足らず、特に批判的な精神を欠いていて、事物の真実を究めまたそれによって国民の思想と行動とをその上に立たせようとする学問の本質と価値とを理解するに至らないためであった」としている[19]

主な国学者

江戸時代

分類等は「国学年表[23]」によった。

元禄期・宝永期・正徳期・享保期 (1688年 - 1736年)

元文期・寛保期・延享期 (1736年 - 1748年)

寛延期・宝暦期・明和期 (1748年 - 1772年)

安永期・天明期・寛政期 (1772年 - 1801年)

享和期・文化期・文政期 (1801年 - 1830年)

天保期・弘化期・嘉永期 (1830年 - 1854年)

安政期・万延期・文久期・元治期・慶応期 (1854年 - 1868年)

明治以降

脚注

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注釈

  1. ^ 例えば宣長は、遣隋使遣唐使を「得るものがあった時代でも好んで行うようなものではなかったのに、落命する危険を冒してまで行く意味はない」と断じている一方で[10]豊臣秀吉朝鮮出兵については、「神への帰依を怠ったことにより、配下の将兵たちが朝鮮の罪も無い民衆を無益に殺したので敗北した」とする[10]。この「神への帰依」については、『増鏡』に「二条為氏伊勢神宮勅使として敵国の降伏を祈った」という故事を引用しながら、「日本は神々の庇護によって神風が吹いて元寇を撃退したのだ」と述べており、「敗北の原因を季節地形の問題にするのは、霊験に対する無知と負け惜しみである」と非難している[10]
  2. ^ 「国学史上の最重要人物」として掲げられるが、これは大国隆正が『学統弁論』で定めたことに始まるもので[20][21]、国学の思想的主張を重視する立場を反映したものである[2]。なお、「四大人」は「したいじん[4]」「しうし[21]」「ようし[22]」「よはしらのうし」と読まれる。

出典

  1. ^ 岩崎允胤 (1993), p. 2.
  2. ^ a b 國學院大學日本文化研究所編 (2022), pp. 2–3.
  3. ^ a b 中澤伸弘 (2006), pp. 16–17.
  4. ^ a b 國學院大學日本文化研究所編 (2022), p. 2.
  5. ^ a b c d 日本史用語研究会 (2009).
  6. ^ 中澤伸弘 (2006), pp. 36–37.
  7. ^ 國學院大學日本文化研究所編 (2022), pp. 27–30.
  8. ^ 小川靖彦 (2014), pp. 191–192.
  9. ^ a b c 中野等 (2010), p. 307.
  10. ^ a b c 田中康二 (2016), pp. 314–320.
  11. ^ a b 田中康二 (2016), pp. 320–325.
  12. ^ 佐藤信淵『混同秘策』コマ8、近代デジタルライブラリー https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/783122/4
  13. ^ 秦郁彦 (2012), pp. 13–14.
  14. ^ 「幽囚録」山口県教育会 編『吉田松陰全集 (第1巻)』岩波書店、1940年2月、350-351頁。 
  15. ^ 秦郁彦 (2012), pp. 14–18.
  16. ^ 田中康二 (2020), pp. 44–47.
  17. ^ 國學院大學日本文化研究所編 (2022), p. 1.
  18. ^ 田中康二 (2019), pp. 37–41.
  19. ^ 津田左右吉 (1946).
  20. ^ 源了圓 (1973), p. 178.
  21. ^ a b 中澤伸弘 (2006), pp. 112–113.
  22. ^ 本居宣長記念館 (2001), p. 244.
  23. ^ 國學院大學日本文化研究所編 (2022), pp. 277–290.

参考文献

図書
論文
  • 津田左右吉「日本歴史の研究に於ける科学的態度」『世界』第3号、岩波書店、1946年3月、10-30頁。 
  • 岩崎允胤「国学思想の成立と展開(1)その前期、契沖・春満・真淵について」『大阪経済法科大学論集』第53号、1993年10月、1-63頁。 
  • 中野等「文永慶長の役研究の学術史的検討」『第2期日韓歴史共同研究報告書・第2分科会 (中近世史) 篇』、日韓歴史共同研究委員会、2010年3月、303-318頁。 
  • 田中康二 著「国学者の歴史認識と対外意識:本居宣長『馭戒慨言』をめぐって」、井上泰至 編『近世日本の歴史叙述と対外意識』勉誠出版、2016年7月、303-327頁。ISBN 978-4-585-22152-4。 
  • 田中康二「小学教科書の敗戦:宣長国学の表象をめぐって(その1)」『皇學館大学紀要』第57号、2019年3月、33-82頁。 
  • 田中康二 著「尊王攘夷論と大和魂:本居宣長から吉田松陰へ」、鈴木健一 編『明治の教養:変容する「和」「漢」「洋」』勉誠出版、2020年1月、27-50頁。ISBN 978-4-585-29193-0。 
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関連文献

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単著
  • 佐々政一『近世國文學史』聚精堂、1911年7月(改訂版、太陽堂、1923年5月)
  • 藤村作『近世國文學序説』雄山閣、1927年3月
  • 竹岡勝也『近世史の發展と國學者の運動』至文堂〈國史研究叢書3〉1927年9月
  • 清原貞雄『國學發達史』大鐙閣、1927年11月
  • 野村八良『國學全史』上下巻、關書院、1928年~1929年(再版、有恒堂、1940年10月)
  • 伊藤愼吾『近世國語學史』立川文明堂、1928年5月
  • 伊東多三郎『國學の史的考察』大岡山書店、1932年2月
  • 河野省三『國學の研究』大岡山書店、1932年5月
  • 彌富破摩雄『近世國文學之研究』素人社書屋、1933年5月
  • 重友毅『近世國文學考説』積文館、1933年8月
  • 山田孝雄『國學の本義』國學研究會出版部、1939年6月
  • 久松潜一『國學:その成立と國文學との關係』至文堂、1941年3月
  • 野村八良『國學思想史』明世堂書店、1943年7月
  • 重松信弘『國學思想』理想社〈日本思想大系3〉、1943年7月
  • 河野省三『國學史の研究』畝傍書房、1943年9月
  • 芳賀登『幕末国学の展開』塙書房〈塙選書27〉、1963年1月
  • 大久保正『江戸時代の国学』至文堂〈日本歴史新書〉、1963年7月
  • 佐野正巳『近世国学新資料集解』三和書房、1972年
  • 松本三之介『国学政治思想の研究』未来社、1972年10月
  • 重松信弘『近世国学の文学研究』風間書房、1974年
  • 内野吾郎『文芸学史の方法:国学史の再検討』桜楓社、1974年6月
  • 藤井貞文『明治国学発生史の研究』吉川弘文館、1977年3月
  • 内野吾郎『江戸派国学論考』創林社、1979年1月
  • 芳賀登『幕末国学の研究』教育出版センター〈史学選書1〉、1980年3月
  • 上田賢治『国学の研究:草創期の人と業績』大明堂、1981年9月。ISBN 4470200174
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  • 桑原恵『幕末国学の諸相:コスモロジー/政治運動/家意識』大阪大学出版会、2004年2月。ISBN 4872591755
  • 清水正之『国学の他者像:誠実と虚偽』ぺりかん社、2005年4月。ISBN 4831511080
  • 釘貫亨『近世仮名遣い論の研究:五十音図と古代日本語音声の発見』名古屋大学出版会、2007年10月。ISBN 9784815805708
  • 城崎陽子『近世国学と万葉集研究』おうふう、2009年6月。ISBN 9784273035280
  • 田中康二『江戸派の研究』汲古書院、2010年2月。ISBN 9784762935732
  • 城﨑陽子『万葉集を訓んだ人々:「万葉文化学」のこころみ』新典社新典社新書49〉、2010年5月。ISBN 9784787961495
  • 田尻祐一郎『江戸の思想史:人物・方法・連環』中央公論新社〈中公新書2097〉、2011年2月。ISBN 9784121020970
  • 鈴木健一『江戸古典学の論』汲古書院、2011年12月。ISBN 9784762935855
  • 渡邉卓『『日本書紀』受容史研究:国学における方法』笠間書院、2012年2月。ISBN 9784305705792
  • 田中仁『江戸の長歌:『万葉集』の享受と創造』森話社、2012年3月。ISBN 9784864050326
  • 中川和明『平田国学の史的研究』名著刊行会、2012年5月。ISBN 9784839003708
  • 尾崎知光『国語学史の探求』新典社〈新典社研究叢書231〉、2012年9月。ISBN 9784787942319
  • 神作研一『近世和歌史の研究』角川学芸出版、2013年1月。ISBN 9784046214102
  • 清水正之『日本思想全史』筑摩書房ちくま新書1099〉、2014年11月。ISBN 9784480068040
  • 東より子『国学の曼陀羅:宣長前後の神典解釈』ぺりかん社、2016年4月。ISBN 9784831514356
  • 石平『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられのたか:「脱中華」の日本思想史』PHP研究所PHP新書1130〉、2018年1月。ISBN 9784569837451
  • 森和也『神道・儒教・仏教:江戸思想史のなかの三教』筑摩書房〈ちくま新書1325〉、2018年4月。ISBN 9784480071392
  • 山泰幸『江戸の思想闘争』KADOKAWA〈角川選書613〉、2019年1月。ISBN 9784047036468
  • 板東洋介徂徠学派から国学へ:表現する人間』ぺりかん社、2019年3月。ISBN 9784831515308
  • 遠藤佳那子『近世後期テニヲハ論の展開と活用研究』勉誠出版、2019年11月。ISBN 9784585280477
  • 末木文美士『日本思想史』岩波書店〈岩波新書〉、2020年1月。ISBN 9784004318217
  • 今野真二『言霊と日本語』筑摩書房〈ちくま新書1531〉、2020年11月。ISBN 9784480073501
  • 大沼宜規『考証の世紀:十九世紀日本の国学考証派』吉川弘文館、2021年3月。ISBN 9784642043373
  • 服部紀子『「格」の日本語学史的研究:江戸期蘭文典と国学からの影響』武蔵野書院〈日本語学会論文賞叢書1〉、2021年9月。ISBN 9784838607594
  • 辻本雅史『江戸の学びと思想家たち』岩波書店〈岩波新書〉、2021年11月。ISBN 9784004319030
  • 伊藤聡『日本像の起源:つくられる「日本的なるもの」』KADOKAWA〈角川選書653〉、2021年11月。ISBN 9784047036055
  • 鈴木健一『近世文学史論:古典知の継承と展開』岩波書店、2023年2月。ISBN 9784000615808
  • 今野真二『日本とは何か:日本語の始源の姿を追った国学者たち』みすず書房、2023年5月。ISBN 9784622095972
  • 今野真二『江戸の知をよむ:古典中国からの離脱と近代日本の始まり』河出書房新社、2023年9月。ISBN 9784309231402
共著
  • 中野虎三編述・逸見仲三郎増訂『國學三遷史』吉川半七、1897年9月
編著
  • 鈴木健一編『江戸の「知」:近世注釈の世界』森話社、2010年10月。ISBN 9784864050159
  • 鈴木健一・鈴木宏子編『和歌史を学ぶ人のために』世界思想社、2011年8月。ISBN 9784790715337
  • 井上泰至・田中康二編『江戸の文学史と思想史』ぺりかん社、2011年12月。ISBN 9784831513007
  • 木田章義編『国語史を学ぶ人のために』世界思想社、2013年4月。ISBN 9784790715962
  • 井上泰至・田中康二編『江戸文学を選び直す:現代語訳付き名文案内』笠間書院、2014年6月。ISBN 9784305707352
  • 鈴木健一・杉田昌彦・田中康二・西田正宏・山下久夫編『江戸の学問と文藝世界』森話社、2018年2月。ISBN 9784864051262
叢書
  • 『國學大系』地平社
    • 第3巻:臼田甚五郎編『本居宣長集』1943年8月
    • 第12巻:安津素彦編『佐藤信淵集』1943年12月
    • 第14巻:太田善麿編『橘守部集』1944年8月
    • 第20巻:神崎四郎校訂『權田直助集』1944年11月
    • 第21巻:高階成章編『鈴木重胤集』1944年6月
  • 日本思想大系』岩波書店
    • 〈51〉芳賀登・松本三之介校注『國學運動の思想』1971年3月
    • 〈39〉平重道・阿部秋生校注『近世神道論・前期國學』1972年7月
  • 『国学研究叢書』全20編、錦正社、1969年~2007年
  • 中澤伸弘、鈴木亮共編・解題『国学和学研究資料集成』全8巻、クレス出版、2008年8月。
  • 中澤伸弘、宮崎和廣編・解説『宣長・鈴屋関係資料集・研究篇』全5巻、クレス出版、2012年4月。
  • 中澤伸弘、宮崎和廣編・解説『宣長・鈴屋関係資料集・資料篇』全2巻、クレス出版、2012年4月。
伝記
  • 清宮秀堅『古學小傳』巻1・巻2・巻3、玉山堂、1886年9月
  • 大川茂雄・南茂樹共編『國學者傳記集成』大日本圖書、1904年8月
  • 関書院編輯部編『國學者著述一覧』関書院、1932年11月
  • 關隆治編『國學者著述綜覽』森北書店、1943年6月
  • 足立巻一『やちまた』上・下、河出書房新社、1974年10月
    • 新装版、1990年11月(河出書房新社、上 ISBN 4309006531/下 ISBN 430900654X)
    • 朝日学芸文庫、1995年4月(朝日新聞出版、上 ISBN 9784022640659/下 ISBN 9784022640666)
    • 中公文庫、2015年3月(中央公論新社、上 ISBN 9784122060975/下 ISBN 9784122060982)
  • 日本歴史学会編『人物叢書』吉川弘文館
    • 〈93〉三枝康高『賀茂真淵』1962年8月(新装版、1987年7月。ISBN 4642050868/オンデマンド版、2020年11月。ISBN 9784642750868)
    • 〈110〉久松潜一『契沖』1963年8月(新装版、1989年8月。ISBN 4642051678/オンデマンド版、2021年10月。ISBN 9784642751674)
    • 〈111〉田原嗣郎『平田篤胤』1963年8月(新装版、1986年10月。ISBN 4642050558/オンデマンド版、2020年11月。ISBN 9784642750554)
    • 〈137〉太田善麿『塙保己一』1966年12月(新装版、1988年5月。ISBN 4642051163)
    • 〈163〉鈴木暎一『橘守部』1972年1月(新装版、1988年10月。ISBN 4642051341/オンデマンド版、2020年11月。ISBN 9784642751346)
    • 〈168〉兼清正徳『香川景樹』1973年8月(新装版、1988年9月。ISBN 4642051317/オンデマンド版、2021年10月。ISBN 9784642751315)
    • 〈179〉城福勇『本居宣長』1980年3月(新装版、1988年3月。ISBN 4642051104)
    • 〈205〉梅谷文夫『狩谷棭斎』1994年1月。ISBN 4642051988
  • 明治書院企画編集部編『日本語学者列伝』明治書院、1997年12月。ISBN 4625521599
全集
  • 國學院編輯部編・賀茂百樹校訂『賀茂真淵全集』全6巻、弘文館、1903年9月~1906年4月(増訂版〈全12巻〉、吉川弘文館、1927年~1932年)
  • 國書刊行会編『伴信友全集』全5巻、國書刊行会、1907年3月~1909年4月(複製版〈全6巻〉、ぺりかん社、1977年8月~1979年6月)
  • 平田盛胤・三木五百枝校訂『平田篤胤全集』全15巻、一致堂書店、1911年~1918年
  • 橘純一編『橘守部全集』全13巻、国書刊行会、1920年~1922年(新訂増補〈全14巻〉、東京美術、1967年9月)
  • 佐佐木信綱ほか共編『契沖全集』全11巻、朝日新聞社、1926年1月~1927年11月
  • 野村傳四郎校訂『大國隆正全集』全7巻、有光社、1937年11月~1939年5月(増補版〈全8巻〉、国書刊行会、2001年9月)
  • 山本饒編『校本賀茂眞淵全集・思想篇』上下巻、弘文堂、1942年12月
  • 大野晋大久保正編集校訂『本居宣長全集』全23巻、筑摩書房、1968年~1993年
  • 築島裕・林勉・池田利夫久保田淳編『契沖全集』全16巻、岩波書店、1973年1月~1976年5月
  • 平田篤胤全集刊行会編『新修平田篤胤全集』全22巻、名著出版、1976年~1981年(オンデマンド版、2001年2月)
  • 久松潜一監修『賀茂眞淵全集』全28巻、続群書類従完成会、1977年4月~1992年1月
  • 慶応義塾大学附属研究所斯道文庫編『橘守部著作集:未刊影印』汲古書院、1979年1月~1981年3月
  • 新編荷田春満全集編集委員会編『新編荷田春満全集』全12巻、おうふう、2003年6月~2010年2月
辞書類
  • 伊藤嘉夫ほか編『和歌文学大辞典』明治書院、1962年11月。
  • 国語学会編『国語史資料集:図録と解説』武蔵野書院、1976年4月。
  • 国語学会編『国語学史資料集:図録と解説』武蔵野書院、1979年4月。
  • 林巨樹・池上秋彦編『国語史辞典』東京堂出版、1979年9月。
  • 国語学会編『国語学大辞典』東京堂出版、1980年9月。ISBN 4490101333(改題・新版、2018年10月。ISBN 9784490109009)
  • 有吉保編『和歌文学辞典』桜楓社、1982年5月。ISBN 4273024292
  • 日本古典文学大辞典編集委員会編『日本古典文学大辞典』全6巻、岩波書店、1983年10月~1985年2月
  • 岡本勝・雲英末雄編『近世文学研究事典』桜楓社、1986年4月。ISBN 4273020955(第2版、1993年1月。ISBN 4273020955/新版、2006年2月。ISBN 4273033844)
  • 國學院大學日本文化研究所編『和学者総覧』汲古書院、1990年3月
  • 沖森卓也倉島節尚・加藤知己・牧野武則『日本辞書辞典』おうふう、1996年5月。ISBN 4273028905
  • 石山洋・鈴木瑞枝・南啓治編『江戸文人辞典:国学者・漢学者・洋学者』東京堂出版、1996年9月。ISBN 4490104278
  • 桂島宣弘ほか編『日本思想史辞典』ぺりかん社、2001年6月。ISBN 4831509515
  • 本居宣長記念館編『本居宣長事典』東京堂出版、2001年12月。ISBN 4490105711
  • 薗田稔橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、2004年7月。ISBN 4642013407
  • 竹内誠・深井雅海編『日本近世人名辞典』吉川弘文館、2005年12月。ISBN 9784642013475
  • 石毛忠今泉淑夫笠井昌昭・原島正・三橋健編『日本思想史辞典』山川出版社、2009年4月。ISBN 9784634622104
  • 石田一良・石毛忠編『日本思想史事典』東京堂出版、2013年9月。ISBN 9784490107968
  • 佐藤武義・前田富祺(編集代表)『日本語大事典』上下巻、朝倉書店、2014年11月。ISBN 9784254510348
  • 秋成研究会編『上田秋成研究事典』笠間書院、2016年1月。ISBN 9784305707901
  • 日本思想史事典編集委員会編『日本思想史事典』丸善出版、2020年4月。ISBN 9784621304587

関連項目

外部リンク

  • 国学関連人物データベース(國學院大學デジタルミュージアム)
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