国訳一切経

国訳一切経(こくやくいっさいきょう)とは、大東出版社が出版している、大乗仏教の漢訳大蔵経を日本語訳した大蔵経一切経)。大正新脩大蔵経を底本とし[1]、その中から主要な仏典を選んで編纂・日本語訳している。

インド撰述部は1930年1936年にかけて、和漢撰述部は1936年1988年にかけて、初めて刊行された[2]

構成

インド撰述部が全155巻155冊、和漢撰述部が全100巻102冊、合計全255巻257冊から成る[2]

  • インド撰述部 --- 全155巻155冊
    • 阿含部 --- 全10巻9冊
    • 密教部 --- 全5巻5冊
    • 涅槃部 --- 全2巻2冊
    • 般若部 --- 全6巻6冊
    • 華厳部 --- 全4巻4冊
    • 法華部 --- 全1巻1冊
    • 本縁部 --- 全11巻10冊
    • 宝積部 --- 全7巻7冊
    • 大集部 --- 全6巻6冊
    • 経集部 --- 全16巻16冊
    • 律部 --- 全26巻26冊
    • 毘曇部 --- 全30巻31冊
    • 中観部 --- 全3巻3冊
    • 釈経論部 --- 全8巻9冊
    • 瑜伽部 --- 全12巻12冊
    • 論集部 --- 全7巻7冊
    • 総索引 --- 全1巻1冊
  • 和漢撰述部 --- 全100巻102冊
    • 諸宗部 --- 全25巻25冊
    • 律疏部 --- 全2巻2冊
    • 目録・事彙部 --- 全2巻2冊
    • 史伝部 --- 全25巻26冊
    • 経疏部 --- 全18巻18冊
    • 論疏部 --- 全23巻24冊
    • 護教部 --- 全5巻5冊

脚注・出典

  1. ^ 国訳一切経とは - 世界大百科事典/コトバンク
  2. ^ a b 国訳一切経 - 大東出版社

関連項目

パーリ語仏典
(前4世紀 - 前1世紀)
律蔵
経蔵 長部〜増支部(阿含経)

サーマンニャパラ経(沙門果経), マハーパリニッバーナ経(大般涅槃経)など

経蔵 小部
論蔵

各種の論

大衆部(前3世紀)
説一切有部(前2世紀)

十誦律 · 中阿含経 · 雑阿含経 · 六足論 · 発智論(前1世紀)・婆沙論(2世紀)・倶舎論(4世紀)・順正理論(5世紀) (根本説一切有部 根本説一切有部律

化地部
法蔵部
経量部(3世紀)

成実論(4世紀)

分別説部南伝仏教

清浄道論(5世紀)・アビダンマッタサンガハ(11世紀)

大乗仏教・初期

般若経[>理趣経](前1世紀-1世紀)[>般若心経]

維摩経(1世紀)

法華経[>観音経](1世紀) --- 「法華三部経

華厳経[>十地経](2世紀)

馬鳴

ブッダチャリタ(2世紀)

龍樹中観派
大乗仏教・中期

如来蔵経(3世紀)

勝鬘経(3世紀)

金光明経(4世紀)

仁王経(4世紀)

楞伽経(4世紀)

解深密経(4世紀)

大乗阿毘達磨経(4世紀)

唯識派瑜伽行派

地蔵菩薩本願経(5世紀)

密教(金剛乗)
(大乗仏教・後期)
無上瑜伽タントラ(8世紀 - 11世紀)
パーリ語
サンスクリット語
漢語
チベット語
日本語
日本語訳大蔵経
宗教 ウィキプロジェクト 仏教 ウィキポータル 仏教
  • 表示
  • 編集