如来蔵経

如来蔵経』(にょらいぞうきょう、: Tathāgatagarbha Sūtra, タターガタガルバ・スートラ)は、大乗仏教経典の一つ。『勝鬘経』、『涅槃経』などと共に、中期大乗仏教を特徴付ける如来蔵思想を説く代表的な経典。

原題は、「タターガタ」(tathāgata)が「如来」、「ガルバ」(garbha)が「蔵」、「スートラ」(sūtra)が「経」であり、総じて「如来を内部に宿すもの(如来蔵)についての経典」という意味になる。

成立は、龍樹よりのちの、3世紀中ごろと推定されている。

翻訳

漢訳は4訳あったと言われているが、現在は2訳のみ残っており、チベット訳が1訳残っている。

  • チベット訳 Hphags pa de bshin gzegs paHi sJiN poHi mdo shes bya ba theg pa chen poHi mdo 北京版 No.924 (東北目録 No.258)

脚注・出典

関連項目

パーリ語仏典
(前4世紀 - 前1世紀)
律蔵
経蔵 長部〜増支部(阿含経)

サーマンニャパラ経(沙門果経), マハーパリニッバーナ経(大般涅槃経)など

経蔵 小部
論蔵

各種の論

大衆部(前3世紀)
説一切有部(前2世紀)

十誦律 · 中阿含経 · 雑阿含経 · 六足論 · 発智論(前1世紀)・婆沙論(2世紀)・倶舎論(4世紀)・順正理論(5世紀) (根本説一切有部 根本説一切有部律

化地部
法蔵部
経量部(3世紀)

成実論(4世紀)

分別説部南伝仏教

清浄道論(5世紀)・アビダンマッタサンガハ(11世紀)

大乗仏教・初期

般若経[>理趣経](前1世紀-1世紀)[>般若心経]

維摩経(1世紀)

法華経[>観音経](1世紀) --- 「法華三部経

華厳経[>十地経](2世紀)

馬鳴

ブッダチャリタ(2世紀)

龍樹中観派
大乗仏教・中期

如来蔵経(3世紀)

勝鬘経(3世紀)

金光明経(4世紀)

仁王経(4世紀)

楞伽経(4世紀)

解深密経(4世紀)

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