夜驚症(やきょうしょう、英語: night terror)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである[1][2]。
夜驚症は、概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である[1][2]。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である[1][2]。睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。
発達に伴って、自然に良くなっていくものであり、多くの場合、特別な治療は不要である。夜驚は、深い眠りでこわい夢を見て、部分的覚醒状態 (半分だけ目が覚めた状態 )になるために起こる。夜驚は育て方というより、生まれつきの脳の素質によって起こり、育児に影響はされない。夜驚が始まるとき、3人に1人はきっかけがあって出てくる。普通夜驚が起こりやすいのは、3~6歳である。8歳以上になると、脳の仕組みから夜驚は出にくくなる。日中の接し方は、変える必要はない。今までどおりでかまわない[3]という意見のほか、神経症の症状として発現しているという考えもある。
脚注
- ^ a b c 夜驚症 本多裕 日本睡眠学会
- ^ a b c 夜驚症 メルクマニュアル
- ^ 厚生科学研究班マニュアル、2001より抜粋
関連項目
外部リンク
- 夜驚症 本多裕 日本睡眠学会
- 夜驚症 メルクマニュアル
- 子どもによくみられる症状 夜驚症
|
---|
睡眠段階 | |
---|
脳波 | |
---|
睡眠障害 | 睡眠異常症(英語版) | |
---|
概日リズム 睡眠障害 | |
---|
睡眠時随伴症(英語版) | |
---|
その他 | |
---|
無害な症状 | |
---|
|
---|
関連項目 | |
---|
Category:睡眠・Category:睡眠障害 |
精神と 行動の障害(ICD-F - 290-319) |
---|
|
|
|
|
|
生理的・身体的 |
---|
摂食障害 | |
---|
非器質性睡眠障害 | |
---|
性機能障害 | - 性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進)
- 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害)
- 勃起障害
- オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感)
- 疼痛(膣痙 - 性交疼痛)
|
---|
産後 | |
---|
|
|
|
|
|
Category:精神障害 |