大井川鉄道cシキ300形貨車

大井川鉄道cシキ300形貨車
シキ301 千頭駅にて
シキ301 千頭駅にて
基本情報
車種 大物車
運用者 大井川鐵道
所有者 中部電力
製造所 飯野産業
製造年 1954年昭和29年)
製造数 2両
主要諸元
軌間 1,067 mm
全長 11,000 mm
車体長 10,400 mm
全幅 1,790 mm
車体幅 1,700 mm
全高 1,967 mm
車体高 900 mm
テンプレートを表示

大井川鉄道cシキ300形貨車(おおいがわてつどうcシキ300がたかしゃ)は大井川鐵道に所属する大物車

概要

1954年昭和29年)に井川線の前身である中部電力専用線において、井川ダム建設の際に発電機変圧器の大型機材を輸送する必要があったため、同年4月に飯野産業(現・日立造船)で2両(シキ301・シキ302)が製造された。2軸ボギー低床式大物車である。

全長11,000 mm・自重11 t・車体幅1,700 mmと小型ながら、荷重25 tで名実ともにシキである[1]。最大幅は台車の揺れ枕部分の1,790 mm。荷台高さはレール面から900 mmで、最大高は手ブレーキのハンドルの高さである1,967 mmとなっている。井川線に在籍する全車両に装備されている、アプト式区間通過対策のための制御車からの制御引き通しは設けられていない。

私有貨車で、車籍は大井川鐵道に所属するが、所有者は中部電力である。

シキ302が1972年(昭和47年)10月10日付で廃車となったため、現在はシキ301のみが在籍している。大物車の特性から、土砂崩れの復旧工事等に必要な重機を運搬するために使用されたことがある。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 日本国有鉄道荷重表示記号で「キ」は荷重25 t以上を示す。同社のcトキ200形も形式は「キ」だが、荷重は16 tで「ム」級である。

参考文献

大井川鐵道車両

現有車両

大井川本線
蒸気機関車

C10形8号機) - C11形190号機227号機) - C56形44号機、135号機〈未入籍〉

電気機関車
電車

6000系(未入籍) - 7200系 - 16000系 - 21000系

客車
貨車
井川線
電気機関車

ED90形(アプト式)

ディーゼル機関車
客車
貨車

cワフ0形 - cト100形 - cトキ200形 - cシキ300形

過去の車両

大井川本線
蒸気機関車

5 - 6 - 15 - 16 / 15, 17(借入) / 1 - 1275 - 2109 - C11形312号機) - C12形(1号機、164号機

電気機関車
ディーゼル機関車

D1形

電車
気動車

キハ10形 - キハ50形 - キハニ100形

客車

ハフ1形 - ハフ10形 - ハフ15形 - ハフ30形 - ホハニフ100形 - ナハフ500形 - ニブ1形 - ニ20形 20 - ニ25形

貨車

ワ1形 - ワム1形 - ト1形 - ト30形 - ト100形 - ト200形 - トム1形 - トム10形 - トラ1形 - トラ10形 - チ1形 - チキ300形 - ホキ400形 - ヨ3500形

井川線
ディーゼル機関車
客車
日本の大物車
低床式(A梁)

シ1形 - シ10形 - シ200形 - シム1形 - シム20形(鶴見臨港鉄道シム110形) - シム200形 - シサ1形 - シサ10形 - シキ1形(初代) - シキ5形 - シキ15形 - シキ30形 - シキ35形 - シキ40形 - シキ60形 - シキ70形 - シキ100形 - シキ110形(鶴見臨港鉄道シキ100形) - シキ115形 - シキ120形A - シキ140形A - シキ170形A - シキ180形(初代) - シキ180形(2代) - シキ195形A - シキ290形A - シキ300形A - シキ310形 - シキ500形 - シキ550形 - cシキ300形 - オシ形 - シ形

吊り掛け式(B梁)
落し込み式(C梁)
分割低床式(D梁)
その他
1965年(昭和40年)に車運車に変更されたものは含まない、複数の形式の梁を持つものはそれぞれに表記している
  • 表示
  • 編集