宇宙建築

NASAが計画する火星基地
国際宇宙ステーション
ISSに取りつけられ膨張するBEAM

宇宙建築(うちゅうけんちく、: space architecture)とは地球圏外に存在し、人間が暮らすために設計・建設される構造物、あるいはその理論のこと[1]

概要

具体的な例は実現しているものとして国際宇宙ステーション(ISS)があり、構想段階のものでは月面基地や火星基地、宇宙工場などが存在する。そのため、宇宙建築を考えるうえで建築学宇宙工学はもちろん、工学全般や心理学社会学などの知識が必要になってくる。

3Dプリンターを使用して建設する計画が進められる[2]ビゲロー・エアロスペースでは柔軟な素材を用いた膨張式の装置の開発を進める。ミウラ折りが役立つ。

宇宙建築にかかわるコンペティション

宇宙建築賞:2014年より宇宙建築賞が開催される[3][4]

種類

展開式や現地の材料を使用して建設する方法が検討される。小惑星を利用する方法も検討される。

・ドッキング構法

複数のモジュールを繋ぎ合わすことによって、構成されるもの。

例:ISSなど

・インフレータブル構法

空気やガスなどによって膨らませ、内部に空間を作ることで構成されるもの。

例:ビゲロー・エアロスペース 「BEAM」など

・展開構造物を利用した構法

折り紙などの技術を用いて、構成されるもの。

例:ミウラ折り、ソガメ折りなど

・現地の材料を利用した構法

ルナコンクリートなど、現地の材料を用いることで構成されるもの。

例:3Dプリンター、石を積み重ねるなど

脚注

  1. ^ Sherwood, Brent (2006-09-21). “http://pdf.aiaa.org/preview/CDReadyMSPACE06_1393/PV2006_7471.pdf”.+AIAA. 
  2. ^ 3Dプリンターで「宇宙建築」をつくる、常識壊す建築スタートアップ
  3. ^ 第1回 宇宙建築賞
  4. ^ 月で暮らす日がやってくる!?”宇宙建築”に情熱を注ぐ学生たち

参考文献

  • 宇宙建築―居住を可能にする技術 清水建設宇宙開発室 ISBN 978-4395003198
  • 月へ、ふたたび―月に仕事場をつくる (テクノライフ選書) 清水建設宇宙開発室 ISBN 978-4274023422
  • 宇宙建築I: 宇宙観光、木星の月 東海大学出版部 ISBN 978-4486021643
  • 10+1 No.46 特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits ―極地建築を考える ISBN 978-4872751406
  • 宇宙で暮らす道具学 宇宙建築研究会 ISBN 978-4876722778
  • 宇宙で暮らす! G・ハリー・スタイン ISBN 978-4806714156

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、宇宙建築に関連するカテゴリがあります。
  • 宇宙建築学サークルTNL
  • 宇宙建築の会
  • 宇宙ホテル
  • 月面基地
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