寺井重房
寺井 重房(てらい しげふさ、生没年不詳) とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
画風から西川祐信の門人といわれるが、狩野派の画法も学んだことが『画本拾葉』からうかがえるという。大坂の人で安堂町五丁目に住む。『浮世絵師伝』は「雪蕉斎と号す、画名重房の外に尚選とも云ひ、後に尚房と改む」と記す。作画期は寛延から天明の頃にかけてで、版本の挿絵を手がけている。
作品
- 『絵本浜真砂』三巻3冊 ※田中其風作、寛延2年(1749年)刊行
- 『絵本千賀浦』三冊 ※寛延3年刊行
- 『絵本淡粧源氏物語』三巻3冊 ※宝暦元年(1751年)刊行
- 『画本国見山』三冊 ※宝暦7年(1757年)刊行
- 『絵本勇名草』(えほんいさなぐさ)二巻2冊 ※宝暦11年(1761年)刊行
- 『絵本大和草』 ※安永元年(1772年)刊行
- 『画本拾葉』三冊 ※天明4年(1784年)刊行
参考文献
- 宮武外骨編 『西村祐信画譜』〈『浮世絵鑑』第三巻〉 雅俗文庫、1911年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※ 国立国会図書館デジタルコレクション]に本文あり[2]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※48頁