札幌市交通局720形電車

札幌市交通局720形電車(さっぽろしこうつうきょく720がたでんしゃ)は、札幌市交通局1970年に導入した札幌市電路面電車車両である。

概要

鉄北線(北27条 - 新琴似駅前)の電化工事の完了に伴い、余剰となっていた路面ディーゼルカーD1030形D1037号と、事故廃車となった240形245号を種車として改造された電車。

電車化にあたり、ディーゼル車時代に大きく開いていた車体側面のスカートは電車同様に塞がれたが、バンパー下部のラジエーターグリルはそのままであった。D1030形時代に使用していた側面方向幕は撤去された。

製造

上記の通り、1970年昭和45年)8月に721号がD1030形D1037号の車体と、事故廃車となった240形245号の台車電装品、ワンマン機器を組み合わせて泰和車輌で改造された。本形式はこの1両のみである。

廃車

1974年(昭和49年)5月に鉄北線廃止に伴い廃車となった。廃車後は江別市の札幌商科大学(現・札幌学院大学)に引き取られたが、後に解体されている[1]

主要諸元

現有車両

高速電車(地下鉄)
南北線
東西線
東豊線
軌道線(市電)
道外製
道内製
事業用車

雪1形 - 雪10形(2代目)(ブルーム式電動除雪車(ササラ電車))

過去の車両

高速電車(地下鉄)
南北線
東西線
東豊線
試験車

第1次試験車 - 第2次試験車 - はるにれ - すずかけ - 真空式除雪車 - ブルーム式除雪車

軌道線(市電)
単車
木製
半鋼製
ボギー車
道外製
道内製
内燃動車改造

700形 - 710形 - 720形

親子電車
連接車
連結車
内燃動車
事業用車

雪10形(初代)(プラウ式電動除雪車) - DSB1形(ブルーム式内燃除雪車) - 散水車 - 貨車

脚注・出典

  1. ^ 札幌商大軽音楽部部室 - 札幌学院大学デジタルアーカイブ > 設備・環境 > 1975年 (2018年9月30日閲覧、2019年より学内ネットワーク限定公開)