機内エンターテインメント

デルタ航空ボーイング737 ネクストジェネレーションに搭載された個人用IFEモニター

機内エンターテインメント(きないエンターテインメント、英語: In-flight entertainment (IFE))とは、飛行中に航空機の乗客が利用できるエンターテインメントを指す。1936年、飛行船ヒンデンブルクは、乗客にピアノ、ラウンジ、ダイニングルーム、喫煙室、バーを提供していた。2+12 -ヨーロッパとアメリカ間の日中便[1]第二次世界大戦後、IFEは飲食サービスの形で提供され、長時間の飛行中に時折、映写機による映画が上映されていた。1985年に最初のポータブルメディアプレーヤーが乗客に提供され、1989年にノイズキャンセリングヘッドフォンも提供された[2]。その後、乗客が期待できる最大のものは、キャビンの正面にあるスクリーンに投影された映画で、座席のヘッドフォン端子で聞くことができた。

1990年代以降は、IFEの充実が航空機の客室設計に大きな影響を与えた。現在、ほとんどの航空機では、個人用IFEモニターが提供されてきている[3]。エコノミークラスなど個人用IFEモニターが提供されない航空機もあるが、その代わりに機内Wi-Fiインターネット接続サービスが提供されるなど、フライト中に個人のスマートフォン、タブレット端末などでインターネットやビデオゲームが利用できるなどサービスは充実している[4]

IFEの設計上の課題には、システムの安全性、コスト効率、ソフトウェアの信頼性、ハードウェアのメンテナンス性、ユーザーへの適合性などが挙げられる。機内エンターテイメントは、コンテンツサービスプロバイダーによって管理されることがよくある。

関連項目

脚注

  1. ^ Hindenburg interiors, http://www.airships.net/hindenburg/interiors 
  2. ^ Bridge, The Broadcast (2015年2月19日). “How a "Genius" Engineer Designed the First Noise Cancelling Headsets - The Broadcast Bridge - Connecting IT to Broadcast” (英語). www.thebroadcastbridge.com. 2022年11月29日閲覧。
  3. ^ “これなら機内で退屈しない! 機内エンタメが充実しているエアライン”. Expedia (2018年6月18日). 2022年11月29日閲覧。
  4. ^ “機内で過ごす時間が充実!最新の個人用モニターとWi-Fi搭載機の拡充が進む国内線”. DIME (2022年3月27日). 2022年11月29日閲覧。

外部リンク

  • 機内エンターテインメント(国際線の機内でお楽しみいただける映画、ビデオ、オーディオ、ゲームをご案内します) - 日本航空(JAL)
  • 国際線クラス別サービス(Wi-Fi・エンターテインメント) - 全日本空輸(ANA)
  • 機内エンターテインメント(国内線でご利用になれる機内エンターテインメントプログラムをご案内します) - 日本航空(JAL)
  • Wi-Fi・ エンターテインメント(Wi-Fi無料コンテンツ、機内番組、オーディオプログラムを月替わりでお届けします) - 全日本空輸(ANA)
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