白井佐吉

白井佐吉（しらいさきち、1897年〈明治30年〉2月26日^[1] - 1951年〈昭和26年〉12月6日^[2]^[3]^{[注釈 1]}）は、昭和期の農業経営者、政治家。衆議院議員、神奈川県会議長。

経歴

神奈川県^[2]橘樹郡中原村上丸子八幡^[4]（中原町^[3]を経て現川崎市中原区^[4]）の農家に生まれる^[4]。

1928年（昭和3年）神奈川県会議員に選出され3期19年在任し、副議長、議長も務めた^[4]^[2]^[3]。この間、中原町と川崎市の合併に尽力した^[4]^[3]。その他、川崎市会議員、横浜地方裁判所管内調停委員、内務省警察制度調査会委員、川崎市馬匹畜産組合長、川崎牛乳配給社長、川崎市信用組合理事などを務めた^[4]^[2]。

1947（昭和22年）4月の第23回衆議院議員総選挙に神奈川県第2区から日本自由党公認で出馬して初当選^[2]^[3]^[5]。1949（昭和24年）1月の第24回総選挙で民主自由党公認で出馬して再選され^[3]^[6]、衆議院議員に連続2期在任した^[2]。議員在任中の1951年12月に急逝した^[3]。

白井坂

1947年（昭和22年）に現在の川崎市宮前区犬蔵一丁目に丘陵地を登る道路を開通させ「白井坂」と呼ばれるようになった。この坂道近くの斜面には埴輪を焼いた古墳時代の遺跡があり「白井坂埴輪窯跡」と命名された^[7]。

脚注

注釈

^ 『神奈川県史別編1』389頁では2月6日と誤植。

出典

^ 衆議院『衆議院議員名簿．第5回国会』〈衆議院公報附録〉、1949年、5頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』319頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 『衆議院追悼演説集』45-46頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 『神奈川県史別編1』388-389頁。
^ 『衆議院議員総選挙一覧第23回』185頁。
^ 『国政選挙総覧 1947-2016』109頁。
^ 川崎市市民ミュージアム 2009, p. 1.

参考文献

衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧第23回』衆議院事務局、1948年。
神奈川県県民部県史編集室編『神奈川県史別編1』人物 : 神奈川県歴史人名事典、神奈川県、1983年。
『衆議院追悼演説集』温智会、1983年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
川崎市市民ミュージアム編『白井坂埴輪窯跡（川崎市市民ミュージアム考古学叢書6）』川崎市市民ミュージアム、2009年3月31日。
『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

旧神奈川2区選出衆議院議員(1947年 - 1993年)

定数4

第23回	土井直作笹口晃白井佐吉小暮藤三郎
第24回	今野武雄白井佐吉永井要造土井直作
第25回	土井直作山本正一小泉純也志村茂治
第26回	山本正一小泉純也志村茂治土井直作
第27回	小泉純也志村茂治野田武夫山本正一
第28回	土井直作中嶋英夫小泉純也山本正一↓ 野田武夫↑
第29回	中嶋英夫小泉純也田川誠一野田武夫
第30回	中嶋英夫田川誠一秋山徳雄小泉純也
第31回	田川誠一曽祢益小泉純也中嶋英夫
第32回	松尾正吉中嶋英夫曽祢益田川誠一
第33回	田川誠一岩垂寿喜男中路雅弘小泉純一郎

定数5

第34回	田川誠一曽祢益市川雄一小泉純一郎岩垂寿喜男
第35回	市川雄一田川誠一小泉純一郎中路雅弘岩垂寿喜男
第36回	田川誠一小泉純一郎岩垂寿喜男市川雄一中路雅弘
第37回	田川誠一市川雄一小泉純一郎岩垂寿喜男小川泰
第38回	小泉純一郎市川雄一田川誠一岩垂寿喜男中路雅弘
第39回	小泉純一郎田川誠一岩垂寿喜男市川雄一原田義昭
第40回	永井英慈小泉純一郎市川雄一松沢成文岩垂寿喜男

↓：途中辞職、失職など、↑：繰り上げ当選。

神奈川県議会議長

官選

県会議長	石坂昌孝小西正蔭今福元頴谷合弥七福井直吉島田三郎福井直吉島田三郎中溝昌弘福井直吉水島保太郎鈴本稲之輔長谷川彦八森鑅三郎鈴本稲之輔栗原宣太郎石井仁左衛門近藤市太郎斎藤不二三佐藤政五郎井上保次郎上郎清助池上幸操河野治平飯田助夫石川重郎山崎小三小串清一三木賙造石川要岩本信行青木巽岩本信行高橋長治岩本信行白井佐吉