范熊

范熊（はんゆう、生年不詳 - 284年頃）は、チャンパ王国（林邑国（中国語版））第1王朝の国王（在位：268年以前 - 284年頃）。

生涯

林邑建国者の区連の外甥（『晋書』と『水経注』が引く『林邑記』では外孫^[1]とする）にあたる。区連の死後王が数代続いたが、区連の血統が絶えたため范熊が即位したとされる。

269年2月16日に晋へ朝貢し、金盤椀と金鉦などを献じた。同年に扶南王の范尋（中国語版）と共に呉を攻撃する^[1]が、末帝孫晧が遣わした監軍虞汜・威南将軍薛珝・蒼梧太守陶璜・監軍李勗・督軍徐存らに返り討ちにあった。271年に陶璜率いる呉軍が交州を占領して晋の守将楊稷を降伏させると、軍が林邑の方に向かってきたため、呉への服属を願い出た。呉滅亡後の283年には晋に遣使して紫水精唾壺一口と青白水精唾壺二口を献じている。

出典

参考資料

• George Cœdès (May 1, 1968). The Indianized States of South-East Asia. University of Hawaii Press. ISBN 978-0824803681 
• 『晋書』巻三 帝紀第三 武帝
• 『晋書』巻九十七 列伝第六十七 林邑
• 『梁書』巻五十四 列伝第四十八 林邑国
• 『水経注』巻三十六 鬱水
• 『冊府元亀』巻九百六十八 朝貢第一
• 『三才図会』儀制四巻 儀仗

表 話 編 歴 チャンパ王
林邑国 192-757	区連 范熊 范逸 范文 范仏 范胡達 范敵真 范文敵 范陽邁1世 范陽邁2世 范神成 范当根純 范諸農 范文款 范天凱 范弼毳跋摩 ルドラヴァルマン1世 范梵志 范頭黎 范鎮龍 バドレスヴァラヴァルマン イサナヴァルマン(女性♀) ヴィクランタヴァルマン1世 ヴィクランタヴァルマン2世 ルドラヴァルマン2世
環王国 757-789	プリティヴィーンドラヴァルマン サティヤヴァルマン インドラヴァルマン1世 ハリヴァルマン1世 ヴィクランタヴァルマン3世
占城国 860–1693	インドラヴァルマン2世 ジャヤ・シンハヴァルマン1世 バドラヴァルマン2世 インドラヴァルマン3世 ジャヤ・インドラヴァルマン1世 パラメーシュヴァラヴァルマン1世 インドラヴァルマン4世 劉継宗 ハリヴァルマン2世 シュリーヴィジャヤヴァルマン ハリヴァルマン3世 パラメーシュヴァラヴァルマン2世 ヴィクランタヴァルマン4世 ジャヤ・シンハヴァルマン2世 ジャヤ・パラメーシュヴァラヴァルマン1世 バトラヴァルマン3世 ルドラヴァルマン3世 ハリヴァルマン4世 ジャヤ・インドラヴァルマン2世 パラマボディサトヴァルマン ハリヴァルマン5世 ジャヤ・インドラヴァルマン3世 ルドラヴァルマン4世 ジャヤ・ハリヴァルマン1世 ジャヤ・ハリヴァルマン2世 ジャヤ・インドラヴァルマン4世 スーリヤヴァルマン (傀儡クメール君主) スルーヤジャヤヴァルマン (傀儡クメール君主) ジャヤ・インドラヴァルマン5世 (傀儡クメール君主) 高棉占領的空位期 ジャヤ・パラメーシュヴァラヴァルマン2世 ジャヤ・インドラヴァルマン6世 インドラヴァルマン5世 ジャヤ・シンハヴァルマン3世 ジャヤ・シンハヴァルマン4世 ジャヤ・シンハヴァルマン5世 制阿難 茶和布底 阿答阿者 羅皚 巴的吏 摩訶賁該 摩訶貴來 摩訶貴由 槃羅茶悦 槃羅茶全 槃羅茶遂
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