03式自動歩槍
03式自動歩槍 | |
概要 | |
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種類 | 軍用小銃 |
製造国 | 中国 |
設計・製造 | 第208研究所(設計) 重慶建設工業有限責任公司(製造) |
性能 | |
口径 | 5.8mm |
銃身長 | 440mm |
ライフリング | 6条右回り |
使用弾薬 | 5.8x42mm DBP87 (QBZ-95) |
装弾数 | 30発ボックスマガジン |
作動方式 | ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ロータリングボルト |
全長 | 950mm(銃床展開) |
重量 | 3.5kg |
発射速度 | 650発/分 |
銃口初速 | 930m/s |
有効射程 | 500m |
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03式自動歩槍(03式自动步枪、英:QBZ-03)中華人民共和国の自動小銃。開発元は中国北方工業公司。2003年に中国人民解放軍で採用され、2006年から一部部隊での配備が確認されている。
概要
1995年に採用された95式自動歩槍は香港駐留部隊や海軍陸戦隊、空挺部隊、北京や香港など重要地区の歩兵部隊に配備されていったが、香港返還に合わせた性急な開発もあって多くの欠陥を残していたため、代打的立ち位置として03式自動歩槍が開発、採用された。
元々、03式自動歩槍の開発計画は95式自動歩槍と並行して進められていたが、香港返還に95式自動歩槍を間に合わせるべく一時中断されていたが、95式自動歩槍が数多くの欠陥を露呈した為に開発が再開された。
こういった経緯のため基本的な構造は95式自動歩槍と相似しているが、全体的な形状や操作性は81式自動歩槍に基づいている。しかし、鍛造アルミニウム製の上下レシーバーを備え、新規設計の側方折りたたみ銃床やグリップ、より大型化したハンドガードなどはポリマー製である。フラッシュハイダーはライフルグレネードに対応しない漏斗型に置き換えられている。マガジンは95式自動歩槍の物をそのまま共用できる。
2010年に95式自動歩槍の改修型である95-1式自動歩槍が完成したため、代打の役割を果たし終えた03式自動歩槍の配備は一部の部隊に留まっている。
2014年の対テロ展示会で、改良型が発表されており、上下左右の4面にピカティニーレールを装備するハンドガードが装着されている。警察と国境警備隊によって使用されている。
バリエーション
T03
03式自動歩槍の輸出モデル。使用弾薬は5.56×45mm弾で、STANAGマガジンから給弾できるよう変更されている。セミオート、フルオートに加え3点バースト射撃が可能。
11式個人総合作戦システム/QTS-11
2005年頃に登場したアメリカのXM29などOICWに影響を受けて開発されたとされる複合小銃。
ベースは03式自動歩槍で一体化したボルトアクションで作動する20mmグレネードランチャーがあり、特別な信号雷管を装備した擲弾を射撃することが可能。この信号雷管は炸裂する距離を設定することが可能で遮蔽に隠れている目標の上で炸裂するよう設定することで遮蔽を無視してダメージ与えることが可能。また照準器には熱感知(サーマルサイト)やレーザー距離測定システムなどの機能も備わっている。
このように先進的な機能を大量に取り込んだ銃器だったが、本体のみの重量でも5kg、その他付属品を取り付けると18kgにまで重量が膨らむため実用的ではなく、採用はされていない。
採用国
関連項目
外部リンク
- 03式5.8mmアサルトライフル(QBZ-03) - 日本周辺国の軍事兵器
- world.guns page about the Type 03 assault rifle
- Type 03 assault rifle webpage on sinodefense.com - ウェイバックマシン(2008年8月31日アーカイブ分)
- Type 03 export rifle at the manufacturer's website[リンク切れ]
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