2070年代

千年紀: 3千年紀
世紀: 20世紀 - 21世紀 - 22世紀
十年紀: 2040年代 2050年代 2060年代 - 2070年代 - 2080年代 2090年代 2100年代
: 2070年 2071年 2072年 2073年 2074年 2075年 2076年 2077年 2078年 2079年

2070年代(にせんななじゅうねんだい)は、西暦グレゴリオ暦)2070年から2079年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた2070年代について記載する。

予定・予測される主なできごと

2070年

  • F-35ライトニングIIがこの頃退役する予定。

2071年

  • 9月16日 - 小惑星状物体 2000 SG344地球に接近。衝突確率は1100分の1程度と推定されるが、サイズが概ね37mと小さいためトリノスケールは0となっている[1]

2079年

  • 日本の人口が約5400万〜9800万人程度にまで減少するという予測がある[2][3]

フィクションのできごと

  • 2070年10月3日 - 放射化学者フレデリック・ハラムが、自身が属する研究室に置かれていたタングステンの壜の中身が、存在しえないはずの「プルトニウム186」と入れ替わっていることを発見。約2ヶ月後に、ハラムはこれが平行宇宙の知的生命体によって交換されたものだという洞察を発表する。(小説『神々自身』)[4]
  • 2070年 - 地球統合軍の軍事衛星「アルゴ」のメイン・コンピューターが、外宇宙から漂流してきた寄生生物に融合される。その後、寄生生物は太陽光蓄積プラントや地球の宇宙軍本部などを攻撃・同化し、プラント近くでテスト飛行中だった汎用型戦闘機「GG ALESTE II」がこれを迎撃する。(ゲーム『GGアレスタII』)[5]
  • 2070年 - 東京上空に未確認飛行物体が出現し、日本政府が宇宙人の存在を認める。(アニメ『学園戦記ムリョウ』)[6][7]
  • 2070年 - テラン連邦結成。それに伴い、世界連邦交通貿易局がテラン連邦交通貿易局(TTA)となる。(書籍『テラン連邦交通貿易局ハンドブック(英語版)』シリーズ)[8]
  • 2070年 - 太平洋上、南緯12度西経91度付近のハフマン島で「第1次ハフマン紛争」が勃発する。(ゲーム『FRONT MISSION』)
  • 2071年 - アニメ『カウボーイビバップ』の舞台。
  • 2071年 - 火星北極冠の採氷基地で、氷の中から冷凍保存された高等生物の死骸が発見され「セーガン生物群」と名付けられる。外骨格のみの状態で数カ所から集中して発見されたことから、セーガン生物群は火星の先住民が残した「貝塚」であると推測される。また、同時期に火星の複数のコロニーの周囲に結晶状の何らかの鉱物の塊「クリスタルフラワー」が発生する。(小説『クリスタルサイレンス』)[9]
  • 2071年 - ゲーム『ゴッドイーター』の舞台。
  • 2071年 - 新型レーザーメーザー通信機の大規模な地表散乱テストに従事していた静止衛星局が、「奇妙なパターン」をナスカ高原からの反射波内に観測。その後の研究によって、これは人類文明以前に異星系から飛来した宇宙人が「ナスカの地上絵」の形で残したメーザー・ホログラムからの反射による「メッセージ」であることが判明する。(映画・小説『さよならジュピター』)[10]
  • 2071年 - 機械細胞群「ワーム」が人類への攻撃を開始し、人類の総人口は攻撃前の3分の2にまで減少。その後、ワームは統合人類軍による大量破壊兵器の大規模使用によって2074年に殲滅される。(アニメ『スカイガールズ』)[11]
  • 2072年 - 第1次ハフマン紛争が終結する。(ゲーム『FRONT MISSION』)
  • 2072年 - VF-2 バルキリーIIの一号機がロールアウトする。(アニメ『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』)
  • 2073年 - 人類が金星への入植を開始する。(小説『宇宙一の無責任男』)[12]
  • 2073年 - ジュラル星人による地球侵略が始まる。(アニメ『チャージマン研!』)[13]
  • 2075年 - 2074年から開始された褐色矮星捜索プロジェクト「クリーンアップ計画」によって全天を観測していた、木星トロヤ群の一対の巨大宇宙望遠鏡「ビッグアイズ」が、太陽系からおうし座方向に8.7光日の地点に褐色矮星と思われる正体不明の天体「2075A」を発見する。(小説『地球移動作戦』)[14]
  • 2076年7月4日 - 月世界自由国が世界連邦からの独立を宣言する。(小説『月は無慈悲な夜の女王』)[15]
  • 2076年 - UDFの宇宙船が銀河系観測のため、ベース・タイタンより発進する。(特撮テレビドラマ『ウルトラマンマックス』)
  • 2076年 - 国連の探測プローブが、タウ・セティオールト彗星雲内に発見されていた「ショートカット」に到達。その3週間後にショートカットから惑星リーボロの知的生物「ウォルダフード族」の、1年後には惑星フラットランドの知的生物「イブ族」の宇宙船が出現する。(小説『スタープレックス(フランス語版)』)[16]
  • 2076年 - 航空宇宙軍外宇宙艦隊の支援艦「シビル・11」が、銀河中心方向の太陽系外宇宙へ向けて緊急発進。約25年前に太陽系を出発した観測艦「オディセウス-0」の航路をたどり、太陽系から10光日ほどの宙域で「超光速シャフト」と接触する。(小説『星空のフロンティア』)[17][18]
  • 2077年9月11日 - 質量1,000トンの隕石北イタリアに落下。北イタリアは落下による破壊の後にアドリア海から流入した海水によって水没し、死者60万人・被害総額1兆円の被害が発生した。これを受けて、太陽系内の小惑星の追跡を目的とした「スペースガード計画」が開始される。(小説『宇宙のランデヴー』)[19]
  • 2077年10月23日 - 全ての核保有国による全面核戦争「グレート・ウォー」が勃発。アメリカでは空襲警報が発令されるも、避難用シェルターとして建設された「Vault」に避難できた者は僅かにとどまる。その後、各地のVaultが閉鎖される。(ゲーム『Fallout シリーズ』)
  • 2077年 - 地球統一連邦国家樹立、A.T.(目覚(めざめ)し人類)暦が始まる。(漫画『ラグナロック・ガイ』)
  • 2079年2月 - 電波学者ロルフ・アンドリーセンが月の裏側で白鳥座方向から放たれた信号を観測。同年冬には、その信号が「曼荼羅」と呼ばれる広域を覆うエネルギー・ビームの発生源である人工天体「中院」から発せられていることが判明する。(小説『渦状星系の深淵』)[20]
  • 2079年 - 大西洋上に巨大隕石が落下する。(小説『神の鉄槌』)[21]
  • 不明 - 宇宙の知的存在が発した電波の探知を目的とする「サイクロプス計画」が着手され、サウジアラビア空白地帯で700基の電波望遠鏡の建造が開始される。(小説『地球帝国(英語版)』)[22][23]

脚注

注釈

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ Sentry: Earth Impact Monitoring: 2000 SG344 -- Earth Impact Risk Summary - NASA Jet Propulsion Laboratory (JPL), 2020年11月3日閲覧.
  2. ^ 国立社会保障・人口問題研究所が行った「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」より、2070年代最後の年(2079年)の数値。約5400万人(「出生低位(死亡高位)」)〜約7900万人(「出生高位(死亡低位)」)
  3. ^ 国連が行った「世界人口推計2010年版」より、2070年の推計人口は約9800万人
  4. ^ アイザック・アシモフ『神々自身』早川書房、1986年、12-21,26-31頁。ISBN 978-4-15-010665-2。 
  5. ^ 『GGアレスタII』取扱説明書 セガ・エンタープライゼス、1993年、4・5・7・24・25頁。
  6. ^ 「学園戦記ムリョウ」とは? - 『学園戦記ムリョウ』公式サイト。2016年1月2日閲覧。
  7. ^ 「学園戦記ムリョウ」エピソードガイド 【第1話〜第13話】 - 『学園戦記ムリョウ』公式サイト。2016年1月2日閲覧。
  8. ^ スチュアート・カウリー チャールズ・ヘリッジ 『宇宙大戦争』 旺文社、1981年、6・64頁。NCID BN06788952。
  9. ^ 藤崎慎吾『クリスタルサイレンス〔上〕』早川書房、2005年、7-11,33-42,78-83,111-118,191頁。ISBN 978-4-15-030824-7。 
  10. ^ 小松左京『さよならジュピター《上巻》』徳間書店、1983年、20-23,137-141,153頁。ISBN 978-4-19-577438-0。 
  11. ^ ストーリー - 『スカイガールズ』公式サイト。2016年1月2日閲覧。
  12. ^ 吉岡平『宇宙一の無責任男シリーズ 外伝4 厳冬惑星ホロシリの反乱』富士見書房、1993年、6頁。ISBN 978-4-8291-2483-3。 
  13. ^ 「チャージマン研!」特集 - ドコモdアニメストア。2016年1月2日閲覧。
  14. ^ 山本弘『地球移動作戦〔上〕』早川書房、2011年、32,33頁。ISBN 978-4-15-031034-9。 
  15. ^ ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』早川書房、1976年、318-326頁。ISBN 978-4-15-010207-4。 
  16. ^ ロバート・J・ソウヤー『スタープレックス』早川書房、1999年、12,16,19-21頁。ISBN 978-4-15-011257-8。 
  17. ^ 谷甲州航空宇宙軍史 仮装巡洋艦バシリスク』早川書房、1985年、62-83頁。ISBN 978-4-15-030200-9。 
  18. ^ 谷甲州『航空宇宙軍史 終わりなき索敵〔下〕』早川書房、1996年、348頁。ISBN 978-4-15-030570-3。 
  19. ^ アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』早川書房、1985年、11-14頁。ISBN 978-4-15-010629-4。 
  20. ^ ポール・クック『渦状星系の深淵』早川書房、1989年、67-69頁。ISBN 978-4-15-010830-4。 
  21. ^ アーサー・C・クラーク『神の鉄槌』早川書房、1998年、26頁。ISBN 978-4-15-011235-6。 
  22. ^ アーサー・C・クラーク『地球帝国』早川書房、1985年、281-286,351,376頁。ISBN 978-4-15-010603-4。 
  23. ^ Project Cyclops: a Design Study of a System for Detecting Extraterrestrial Intelligent Life - NASA Technical Reports Server(NTRS)(英語)。2018年10月13日閲覧。

関連項目

外部リンク

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