Mebius

曖昧さ回避 この項目では、コンピュータについて説明しています。その他の用法については「メビウス」をご覧ください。
Mebius MURAMASA (PC-MM2-5NE)

Mebius(メビウス)は、シャープ1995年から2010年まで販売していたパーソナルコンピュータPC/AT互換機)、および2014年から2016年まで販売していたタブレットPCブランド名。アメリカでは ActiusWideNoteの名称であるが、ロゴのメビウスマークは日本と変わらない。

当初、デスクトップパソコンノートパソコンが両立していたが、一時期(2000〜2004年頃)、デスクトップ型は消滅しノート型のみとなっていた。その後AVサーバのTXシリーズがラインナップに加わり、一旦はデスクトップ型が復活していたが、インターネットAQUOSにとって代わられた。

2009年をもってパソコンの生産を打ち切っていることを2010年10月21日に発表した[1]。この結果、1978年のMZ-80K以来続いていたシャープのパソコン事業は31年の歴史に幕を一端閉じた。

2013年9月30日、タブレットPCとしてブランドを2014年より復活させることを発表した[2]。法人向けWindows 8.1搭載タブレットPCであり、当初個人への販売は予定されていなかったが、後に価格を大幅に下げて個人への販売も行われた。

2018年現在、既に全製品の販売は終了しているが、同年に東芝から東芝クライアントソリューションを傘下に入れたシャープは「dynabook」としてPC事業に再参入した。詳細は当該項目を参照。

ラインアップ

MNシリーズ以外は型番の頭に“PC-”が付く(PC-A355、PC-DJ100、等)

デスクトップ

  • DJシリーズ
  • MNシリーズ

ノート

  • MNシリーズ
  • Aシリーズ
  • Wシリーズ
  • CBシリーズ
  • XGシリーズ
    いわゆるAVパソコンシリーズであり、地上アナログ放送や外部映像機器から録画可能であった。AV機能は電源オフ時にワンボタンでOSを起動させずに利用できるアプリケーションソフト「INSTANT PLAY」が搭載されていたが、リカバリー時にこのソフトのみ復元することが出来ず別にCD-ROMが同梱されていた。
  • ALシリーズ
  • AEシリーズ
  • WAシリーズ
  • CSシリーズ
  • WT/WEシリーズ
  • FWシリーズ
  • CWシリーズ
  • MJシリーズ
  • MWシリーズ
  • PC-NJ70A(2009年5月発売)/NJ80A(2009年6月発売)
    同社初のネットブックモデル。ジェスチャ機能付マウスパッドや手書き入力、タッチパッドの機能を兼ね備えたサブディスプレイ「光センサー液晶」を搭載。カラーはブラックとホワイトの2色を用意するほか、ディスプレイ裏面に装着する別売りの「アドオンジャケット」を使って自分だけの一台にすることも可能である。CPUはこちらも同社初となるAtomを搭載している。このモデルが発売するまでは、Mebiusシリーズでは日立東芝などとは対照的にWindows XP以降あたりからインテル製CPUを採用することはほとんど無く、もっぱらAMD製のCPUを採用していた。2009年6月には追加モデルのNJ80Aを発表。こちらはライセンス期限がない通常の「Office Personal 2007」をプリインストールしている。
    • PC-NJ70B/NJ80B(2009年10月発売)
      同年5月から発売されたNJ70A/NJ80Aの後継モデル。OSWindows 7 Starterに変更されたものの、基本性能の変更はない。また、ソフトは新たに光センサー液晶によるタッチ操作対応のゲーム7種類を追加した。NJ80Aは「Office Personal 2007」プリインストールモデル。

モバイルノート

  • PJシリーズ
  • MT・MMシリーズ
    通称ムラマサ。メビウスムラマサの名は室町時代日本刀村正」に由来し、薄型のデザインを刀に見立てたもの。また、当初はシャープ社内で開発コードネームとして使用されていた。
    • PC-MT1シリーズ
      2001年発売。CPUはPentium IIIを搭載。この種のパソコンのバリエーションとしては珍しくCeleronは搭載されなかった。なお、まだクレードルなどの付属品も無い。OSは当初はWindows Meのみのラインナップであったが、のちにXPモデルも発売された。ただし、Pentium IIIといった普及型ノートパソコンに用いるCPUを採用したためか、後述のMM1シリーズなどと比べるとやや厚みがあった。
    • PC-MM1シリーズ
      2002年10月発売。初代モデルは15GBのHDDや、Crusoe867MHzのCPU、256MBのメインメモリなど、多くの機能を割り切り持ち歩くことに特化したモデル。
      その後、CPUクロックの高速化、HDD容量の増量したモデルが派生する。
      当時のノートPCとしては非常に薄く、軽く設計されている。
      そのHDD容量の少なさを必要な物だけを持ち歩くというスタイルで補うように設計から提唱しており、充電、並びにDirectHDDの接続に使えるクレードルが添付されていた。クレードル自身はその薄さを強調して見える形にするように作ったと開発者は言っている。
      事実、DirectHDD接続ケーブルはコンパクトな物であり、必要な大半の機能は本体に内蔵している。
      DirectHDDは、本体がシャットダウンされた状態で電源が供給されていれば、本体の内蔵HDDをUSBマスストレージとして認識する機能である。なお、MURAMASA以外の通常のMebiusにも搭載されていた時期もある。この場合はクレードルは必要なく、パソコン本体に普通の小さなUSB端子があるのみであった。
    • PC-MM2/50F/60Fシリーズ。
      Crusoeの処理効率の悪さを改善したEfficeon(TM8600)を搭載したモデル。
      ビデオチップも、MobilityRADEONに変更となり描画処理も高速化した。
      Mobileスイッチを備え、画面輝度、CPUのクロック調整により、バッテリ稼働時間か、パフォーマンスかをスイッチで選択できるようになった。
      本体の温度、実行負荷により、CPUクロックは自動調整される。
    • PC-MM70G/50Gシリーズ
      CMSにNXビットへの対応を追加。
  • MPシリーズ
    MM2シリーズを基礎に、光学ドライブを内蔵したシリーズ。
    efficion(TM8800)を採用。上位モデルでは、1.6GHzのクロックが用意されている。
    本体が分厚くなったことにより、HDDは、1.8インチ5mm厚から、2.5インチの物になった。MURAMASAシリーズでは一貫してリカバリディスクを付属していたが、2.5インチHDDに変わったことで容量も大きくしやすいため他のMebiusと同様のHDDリカバリに変更された。
    空冷ファンも実装され、ファンレスではなくなっている。
  • MRシリーズ
  • CVシリーズ

WILLCOM D4

機種名 発売日 液晶方式 通信方式 形状 CPU ストレージ メインカメラ サブカメラ OS 備考
WILLCOM D4
WS016SH
2008年7月11日 TFT液晶
5.0インチ
WSVGA
W-SIM
IEEE 802.11b/g
横スライド
(UMPC)
Intel
Atom Z520
1.33 GHz
RAM:1GB
HDD:40GB
1.98MP - Windows Vista
Home Premium
SP1
ワンセグ
QWERTYキーボード

インターネット AQUOS

Mebius PAD

AQUOS PAD#Mebius Pad」を参照

脚注

  1. ^ シャープ、パソコンの生産中止 - 2010年10月21日 MSN産経
  2. ^ http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013093000671 - 2013年9月30日 時事ドットコム

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、シャープに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • タブレットPC
    • Mebius Pad トップ|その他通信機器ラインアップ :SHSHOW - シャープ
  • パーソナルコンピューター
    • Mebius
    • メビウス倶楽部(シャープ公式のユーザーコミュニティサイト)
    • シャープいい暮らしストア(シャープのオフィシャルショッピングサイト)
現行ブランド・製品
AQUOS - AQUOSケータイ - AQUOS PHONE - AQUOS (スマートフォン) - AQUOS PAD - GALAPAGOS - Brain - Papyrus - プラズマクラスター - ヘルシオ - ココロボ (掃除機) - RoBoHoN - dynabook - SUNVISTA
Category:携帯電話端末 (シャープ) - Category:Windows CE端末 (シャープ)‎ - Category:Android端末 (シャープ) - Category:シャープのパーソナルコンピュータ
シャープ AQUOSシリーズ
2011年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
ソフトバンク向け
  • 006SH
  • THE HYBRID 007SH
  • THE PREMIUM 009SH
  • THE HYBRID 101SH
  • 102SH
グローバルモデル
  • SH80F
  • SH8158U
  • SH8168U
  • SH8268U
  • SH8288U
  • SH8298U
シャープ株式会社のロゴ
2012年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
ソフトバンク向け
海外向け
2013年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
  • SERIE SHL22
  • SERIE SHL23
ソフトバンク向け
ウィルコム向け
2014年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
  • SERIE mini SHL24
  • PAD SHT22
  • SERIE SHL25
ソフトバンク向け
ウィルコム(イー・アクセス / WCO)向け
SIMフリー端末
アメリカ向け
2015年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
ソフトバンク向け
ワイモバイル / WCO向け
SIMフリー端末
  • SH-M02
  • SH-M02-EVA20
インドネシア向け
2016年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
UQ mobile向け
ソフトバンク向け
ワイモバイル / WCO向け
SIMフリー端末
  • mini SH-M03
  • SH-M04
  • ケータイ SH-N01
台湾向け
2017年
NTTドコモ向け
au(KDDI / OCT)向け
  • SERIE mini SHV38
  • R SHV39
  • sense SHV40
  • R compact SHV41
UQ mobile・J:COM向け
ソフトバンク向け
  • Xx3 mini
  • R
  • ea
  • R compact
SIMフリー端末
  • sense lite SH-M05
中国・台湾向け
2018年
ソフトバンク向け
SIMフリー端末
  • R compact SH-M06
2014年3月以前のスマートフォンはAQUOS PHONEブランド、タブレットはAQUOS PADブランド
過去のブランド・製品

MZ - X1 - X68000 - Mebius - NetWalker - Zaurus - ファミコンテレビC1 - SF1 - ツインファミコン - 編集ファミコン - MD studio - ミュージックキャリー - コミュニケーションパル - D-combo - Auvi - 書院

技術

IGZO - ASV液晶 - ProPix - TOUCH CRUISER - S-BASIC - AQUOSファミリンク - EVAアニメータ

工場・拠点

堺(堺市) - 八尾(八尾市) - 総合開発センター・天理(天理市) - 亀山第一・第二(亀山市) - 三重・第二・第三(多気町) - 広島(東広島市) - 福山(福山市) - 三原(三原市) - 栃木(矢板市)

グループ会社

シャープマーケティングジャパン - シャープエネルギーソリューション - シャープ米子 - GALAPAGOS NETWORKS - 堺ディスプレイプロダクト - Dynabook - シャープNECディスプレイソリューションズ - オンキヨーテクノロジー

人物
主な一社提供番組
(全て過去)
シャープ火曜劇場
シャープ月曜劇場
松本清張シリーズ
その他
業務提携会社

パイオニア(2014年8月業務提携解消) - マキタ - シャープタカヤ電子工業(タカヤと共同出資、2020年出資解消)

関連項目

シャープペンシル(創業事業) - シャープ兄弟(シャープの商標を付けたプロレスラー) - シャープ製のスマートフォン - ガーミン・シャープ - シャープフレンドショップ(系列電器店) - 鴻海精密工業(2016年からの親会社) - オンキヨーホームエンターテイメント(2022年5月経営破綻)

  • 表示
  • 編集