P物質

P物質の化学式
P物質の分子モデル

P物質 (英語: substance P、サブスタンスP) は、タキキニン(英語版)の一種で痛覚神経伝達物質[1]三叉神経節、内頚神経節に含まれ、血管に広く存在し、硬膜の血管にも分布する。管からも分泌される[2]

炎症にも関連し、軸索反射(英語版)により放出されると紅斑(フレア)が出る。鍼灸ではこの作用を利用し、体質改善を促進したりしている。酵素作用により分解されると不活性化される[3]

また、片頭痛では三叉神経末端が刺激されてそこからカルシトニン遺伝子関連ペプチドなどの発痛物質が放出され、痛みが増強するとされている。このため片頭痛の急性期治療にP物質の拮抗薬が有効ではないかとする研究が進んでいる。

出典

  1. ^ 『神経伝達物質』 - コトバンク
  2. ^ 『神経ペプチド』 - コトバンク
  3. ^ 小山なつ. “痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー神経伝達物質”. 大学病院医療情報ネットワーク. 2022年10月25日閲覧。

外部リンク

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視床下部 - 脳下垂体
視床下部

GnRH - TRH - ドーパミン - CRH - GHRH - ソマトスタチン - ORX - MCH - MRH - MIH

脳下垂体後葉
脳下垂体中葉
脳下垂体前葉

性腺刺激ホルモン - αサブユニット糖タンパク質ホルモン(FSH - LH - TSH) - GH - PRL - POMCACTH - エンドルフィン - リポトロピン

副腎
副腎髄質
副腎皮質
甲状腺
甲状腺
副甲状腺
生殖腺
精巣
卵巣
その他の内分泌器
膵臓

グルカゴン - インスリン - ソマトスタチン - 膵ポリペプチド(英語版)

松果体
内分泌器でない器官
誘導タンパク質

NGF - BDNF - NT-3

部位/系
頭頚部
呼吸器系
  • 咽頭痛(英語版)
  • 流行性胸膜炎(英語版)
運動器系
神経系
その他
検査
  • 痛みの評価尺度(英語版)
  • フェイススケール
  • 寒冷昇圧試験(英語版)
  • 痛覚計(英語版)
  • しかめっ面スケール(英語版)
  • ホットプレート試験(英語版)
  • テールフリック試験(英語版)
  • ビジュアルアナログスケール(英語版)
病態生理学
  • 侵害受容(英語版)
  • 脊髄視床路
  • 脊髄辺縁核(英語版)
  • P物質
疼痛管理
関連項目
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
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