インターシティー225

インターシティー225
動力車の91形電気機関車(2003年)
基本情報
製造所 BREL、GECアルストム
製造年 1988年 - 1991年
製造数 31編成
運用開始 1989年
投入先 東海岸本線
主要諸元
編成 9両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 交流2万5000V 架空電車線方式
最高運転速度 200 km/h
設計最高速度 225 km/h
車両重量 84 t(91形電気機関車)
編成長 270 m(編成によって異なる)
長さ 19,410 mm(91形電気機関車)
23,400 mm(マーク4客車)
18,830 mm(制御荷物車)
2,740 mm
編成出力 4,700 kW
備考 一部、週刊鉄道データファイルから引用
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更新された1等車

インターシティー225 (InterCity 225)はイギリスの鉄道車両の愛称である。91形電気機関車(英語版)マーク4客車の編成であり、1990年にロンドン・キングス・クロス駅 - エディンバラ・ウェイヴァリー駅間で運行を開始した。「225」は設計最高速度が225 km/hであることに由来する。

歴史

イギリス国鉄時代の1990年に東海岸本線にて運行を開始し、ロンドン - エディンバラ間約630 kmを約4時間半で結んだ。ロンドンのキングス・クロス駅を午前10時に発車する「フライング・スコッツマン」の運用にも投入された。

当初はAPT計画の一環として、1974年西海岸本線に試作導入されたAPT-Pに続いて東海岸本線へも投入予定があったが、APT自体が失敗続きで1980年代に計画が消滅した。インターシティー225はその代替として開発されたものである。

1996年の国鉄民営化後はGNERに継承、2007年からのナショナル・エクスプレス・イースト・コースト (National Express East Coast)、2009年からのイースト・コースト (East Coast)、2015年からのヴァージン・トレインズ・イースト・コースト (Virgin Trains East Coast)と運行会社の変遷を経て、2019年現在はLNERが運用している。

車両

編成の両端のうち片側は動力車の91形(Class 91)電気機関車、もう一方の片側は付随車の制御荷物車 (DVT)がそれぞれ配置されたプッシュプル方式である。そして両車両の間には9両のマーク4客車を連結した合計11両で1編成として運用される。1988年から1991年にかけてGEC・メトロキャメル・BREL、3社の製造により31編成が用意された。

運行路線の信号システムが高速運転に対応していないため、設計最高速度225 km/hに対して運転最高速度は200 km/hに留まっている。1995年6月にヨーク近郊で行われた高速走行試験では、時速154.1マイル (260.2 km/h)を記録した。

2001年から2006年にかけて、マーク4客車の更新工事が「マラード計画」の一環として実施された。

都市間高速鉄道計画の一環により、2019年から日立製作所製の800形801形への置き換えが進んでいる。

関連項目

参考資料

 
高速鉄道車両・列車(速度別)
350 km/h以上
アジア
300 - 349 km/h
アジア
欧州
その他
250 - 299 km/h
アジア
欧州
200 - 249 km/h
アジア
欧州
北米
 
各国の高速鉄道網
アジア
欧州
北米
南米
アフリカ
オセアニア
  • オーストラリア(英語版)*
 
車両メーカー
日本
アジア
中国中車
旧南車系
旧北車系
北米、欧州
アルストム

フィアット - GEC†)

ボンバルディア

*:登場予定のもの、計画中のもの - †:過去に存在したもの

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