スズキ・GSR

GSR(ジーエスアール)は、スズキが製造販売しているオートバイの車種名である。シリーズ車種として数車種が発売されている。

モデル一覧

GSR400

GSR400
基本情報
排気量クラス 普通自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 EBL-GK7EA
エンジン K719型 398 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 54.6 mm × 42.5 mm / 12.2:1
最高出力 45kW 61PS/12,000rpm
最大トルク 39N・m 4.0kg-m/10,000rpm
車両重量 210 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 2006年 - 2017年
タイプ ネイキッド
設計統括
デザイン
フレーム ダイヤモンド
全長×全幅×全高 2,090 mm × 795 mm × 1,075 mm
ホイールベース 1,435 mm
最低地上高 130 mm
シート高 785 mm
燃料供給装置 フューエルインジェクション
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 120/70-17 58W
180/55-17 73W
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 16 L
燃費 32.0km/L(60km/h) km/L
カラーバリエーション
本体価格 ¥861,000円
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ホンダ・CB400SF
ヤマハ・XJR400
カワサキ・ZRX400
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GSR400は、2006年5月より発売開始。搭載される水冷直列4気筒エンジンは、同社のスーパースポーツ「GSX-R600」のものをベースに開発されたもの。400ccネイキッドではクラス初の採用となるフューエルインジェクションは、32ビットのECM(エンジンコントロールモジュール)により制御される。最高出力は400ccクラスの自主規制上限となっていた53PSだが、全域にわたる扱いやすさと力強さを実現している。

メインフレームはアルミ製のツインスパータイプ。正立式のフロントフォーク・モノショック式のリアスイングアームには、リッタークラスと同じワイドラジアルタイヤを装備。またサイレンサーはシート下に装備されるなど、走りを強く意識したデザイン・設計となっている。そのため、シート下収納がほとんどない、高速を重視した結果として低速のトルクが同クラスと比べて弱いなどの面がある。

2007年9月26日よりABSを搭載したGSR400 ABSも発売されており、2012年現在はABS仕様のみ発売されている。

比較的近年に発売された車両ではあったが、当初のモデルは2008年(平成19年)の自動車排出ガス規制強化には対応していなかったため、同年11月に生産の終了が公表されていたが、2009年3月9日に排出ガス基準の強化に対応した新モデルが発売された。2009年モデルの最高出力は45kW (61ps) /12,000rpmであり、かつての馬力規制(排気量400ccで59ps)を超える数値となっている。

なお継続生産車への平成28年自動車排出ガス規制適用のため、2017年9月にメーカーより生産終了が発表された。

GSR600

スズキ・GSR600(輸出車)

日本国外モデルであるGSR6002005年パリサロンで発表。同年10月の第39回東京モーターショーにも出品され、翌年の春より輸出が開始された。車体周りは兄弟車種の400とほぼ共通だが、GSX-R600ベースのエンジンは97psの最高出力を発揮している。

GSR250 / S / F

GSR250
(GSR250S・GSR250F)
GSR250(サイレンサーは社外品)
基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 JBK-GJ55D
エンジン J509型 248 cm3 4ストローク
水冷OHC2バルブ並列2気筒
内径×行程 / 圧縮比 53.5 mm × 55.2 mm / 11.5:1
最高出力 18kW 24ps/8,500rpm
最大トルク 22N・m 2.2kgfm/6,500rpm
      詳細情報
製造国 中華人民共和国の旗 中国(常州豪爵鈴木摩托車)
製造期間 2012年 -
タイプ ネイキッド
S-ツアラー
F-スポーツ
設計統括
デザイン
フレーム セミダブルグレードル
全長×全幅×全高 2,145 mm × 
760(S・F-790) mm × 
1,075(S-1,305・F-1,255) mm
ホイールベース 1,430 mm
最低地上高 165 mm
シート高 780 mm
燃料供給装置 フューエルインジェクション
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 110/80-17 57H
140/70-17 66H
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 13 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格 441,000円(-2014年モデル)
423,000円(2015年モデル)
S-456,000円
F-476,000円
価格はいずれも税抜
備考 S-GSR250S・F-GSR250F
先代
後継 F-スズキ・GSX250R
姉妹車 / OEM
同クラスの車 カワサキ・Z250ホンダ・CB250F
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2011年、スズキの中国・現地法人である常州豪爵鈴木摩托車有限公司が GW250 というオートバイを発売したが、これが好評を得たことからグローバルモデル(世界戦略モデル)として世界規模で発売されることになった。2012年に欧州で Inazuma250 として発表され、日本でも同年7月18日GSR250 として発表され7月30日より発売された。

車体デザインはB-KINGをイメージしたネイキッドタイプで、エンジンは248ccの並列水冷2気筒に低中回転域中心のセッティングを施し搭載している。

なお2014年9月発売の L5(2015年)モデルより販売価格が2万円弱引き下げられる。

GSR250S2014年1月10日に発売された。通常モデルからフロントカウルを風防付きのものに交換し、ハンドルの位置を高く変更したツーリング仕様のモデルとなっている。

GSR250Fは2014年9月18日に発売された。250シリーズのフルカウル仕様であるが、風防やハンドルの高さは S より低めのセッティングとなっている。

なお S・F の日本向け車両は2017年にメーカーより生産終了が先に公表され、通常仕様の日本向け車両も継続生産車への平成28年自動車排出ガス規制適用により、2017年9月に生産終了が発表された。

GSR750

GSR750
GSR750(2012年モデル)
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 EBL-GR7NA
エンジン R751型 749 cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ直列4気筒
内径×行程 / 圧縮比 72 mm × 46 mm / 12.3:1
最高出力 78.0kW 106PS/10,000rpm
最大トルク 80N・m 8.2kg-m/9,000rpm
車両重量 213 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 2010-
タイプ ストリートファイター
設計統括
デザイン
フレーム ツインスパー
全長×全幅×全高 2,115 mm × 785 mm × 1,060 mm
ホイールベース 1,450 mm
最低地上高 145 mm
シート高 815 mm
燃料供給装置 FI
始動方式 セルフ式/フルトランジスタ式
潤滑方式 ウェットサンプ式
駆動方式 ドライブチェーン 525、112 links
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション φ41mm倒立テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール 33° / 104 mm
ブレーキ φ310mm油圧式ダブルディスク
φ240mm油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 120/70ZR17 58W
180/55ZR17 73W
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 17.5 L
燃費 30.0 km/L
カラーバリエーション トリトンブルーメタリック/パールグレイシャーホワイト
パールグレイシャーホワイト
マットブラックメタリックNo.2
本体価格 942,900円
備考 2013年モデル
先代 GSR600
後継 スズキ・GSX-S750
姉妹車 / OEM GSX-S750(北米仕様)
同クラスの車 ホンダ・NC750S
ヤマハ・FZ8
カワサキ・Z800
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GSR750は日本国外向け車両として2010年10月に開催されたインターモトで発表された。GSR600をフルモデルチェンジした車両で、エンジンは2005年式GSX-R750から流用してカムプロファイルと吸排気系を見直し、徹底したフリクションロスの低減と燃焼効率の向上などにより、扱いやすさとともに低中速トルクをアップ。フロントサスペンションは倒立型が装備された。フレームはD型断面のスチール製ツインスパータイプ。車体デザインは直線を基調として全体的に先鋭化されたものとなっている。のちにABS仕様も追加された。

2013年3月21日に日本国内仕様としてGSR750 ABSが発売された。エンジンの出力特性は日本国外仕様車と同一となり、国内ナナハンクラス初の100ps超と、60km/h定地走行での燃費30.0km/lを達成したとしている。車体は平成13年騒音規制適合のため左側のエンジンカバーとホールなしのリアスプロケットが装備されたが、それ以外は日本国外仕様とほぼ同一となっている。

なお北米向け仕様はGSX-Sシリーズとして GSX-S750 の車名がつけられていたが、モデルチェンジにを受けたGSX-S750の日本発売により、GSR750は2017年に日本国内仕様の生産終了がメーカーより公表されている。

GSR125

台鈴工業(台湾スズキ)で生産している現地向けのスクーターGSR125 があるが、当然のことながら上記シリーズとは名前以外に共通性はない。キャッチコピーは「Rの魂」で、エンジンはアドレスV125と同等のものである。なお当初はキャブレター仕様であったのが特徴であったが、後にフューエルインジェクション仕様となっている。また2009年には上位車種となる NEX125 が発表されている。

外部リンク

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  • SUZUKI GSR600(ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語)
  • スズキ・GSR250
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