ダイアモンドの犬

ダイアモンドの犬
デヴィッド・ボウイスタジオ・アルバム
リリース
録音 1973年12月 - 1974年1月
Olympic & Island Studios, London, UK
Studio L Ludolf Machineweg 8-12, Hilversum, Holland
ジャンル ロック
時間
レーベル RCAレコード
プロデュース デヴィッド・ボウイ
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide 星2.5 / 5 link
  • Rolling Stone link
チャート最高順位
  • 1位(全英アルバムチャート
  • 5位(Billboard 200
  • ゴールドディスク
  • ゴールド(アメリカ
  • デヴィッド・ボウイ アルバム 年表
    ピンナップス
    1973年
    ダイアモンドの犬
    1974年
    デヴィッド・ボウイ・ライブ
    1974年) 
    『ダイアモンドの犬』収録のシングル
    1. 「愛しき反抗」
      リリース: 1974年2月15日
    2. 「ダイアモンドの犬」
      リリース: 1974年6月14日
    テンプレートを表示

    ダイアモンドの犬原題:Diamond Dogs)は、イギリスミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの7枚目のスタジオ・アルバム

    1974年5月31日RCAレコードよりリリースされた。

    その後、1990年EMI(米国ではRYKO)よりCD化され再発売されており、その際ボーナストラックとして未発表テイクが2曲追加収録されている。また、2004年にも再発売されており、その際は2枚組で8曲がボーナストラックとして追加収録されている。

    概要

    前2作『ジギー・スターダスト』『アラジン・セイン』において虚構のスターを演じるというコンセプト・アルバムを立て続けにヒットさせていたボウイは、パブリック・イメージからの脱却のために「引退」宣言を行い、次作のコンセプトの検討をしていた。この頃、スタッフやバックバンドとのトラブルに巻き込まれ、精神的に追い詰められていたボウイは、僅かな食事と薬に頼る生活をしており、心身ともに憔悴しきっていた。そんな最中、イギリスの作家であるジョージ・オーウェルの作品『1984年』に影響を受けたボウイは、同作品のミュージカル化を企画し、計画を進めようとしていたが、著者の未亡人に拒否されたため、自らが半人半獣の姿で退廃した未来を予言するというコンセプトへと変更を余儀なくされた。また、この頃にある雑誌記者の紹介で、アメリカの作家であるウィリアム・バロウズを紹介されたボウイは、彼の影響で本アルバムにおいて「カットアップ」という手法で歌詞を作成、こうして両名からの強い影響によって本アルバムはコンセプト・アルバムとして完成した。しかし、前2作において共演していたバックバンドのメンバーであり、盟友であったミック・ロンソンなどは参加しておらず、華々しいイメージから遠ざかった作品に、多くの評論家からは批判を受けることとなった。また、本アルバムリリース後に同タイトルのツアーを始めたボウイだったが、ツアーの途中で突然ソウルミュージックを取り入れた全く異なるステージングへと路線を変更し、その後のアルバム『ヤング・アメリカンズ』へと至ることとなる。

    英音楽誌NMEは、本作から「愛しき反抗」(5位)を「NMEが選ぶデヴィッド・ボウイの究極の名曲1〜40位」に選んでいる[1]

    収録曲

    A面
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「未来の伝説」(Future Legend)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    2.「ダイアモンドの犬」(Diamond Dogs)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    3.「美しきもの」(Sweet Thing)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    4.「キャンディデイト」(Candidate)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    5.「美しきもの(リプライズ)」(Sweet Thing(reprise))デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    6.「愛しき反抗」(Rebel Rebel)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    B面
    #タイトル作詞作曲時間
    7.「ロックン・ロール・ウィズ・ミー」(Rock'N Roll With Me) デヴィッド・ボウイ、ウォーレン・ピース
    8.「死者の世界」(We Are the Dead)  
    9.「1984年」(1984)  
    10.「ビッグ・ブラザー」(Big Brother)  
    11.「永遠に周り続ける骸骨家族の歌」(Chant of the Ever Circling Skeletal Family)  
    合計時間:

    ボーナストラック

    ボーナストラック(1990年盤)
    #タイトル作詞作曲時間
    12.「ドゥー・ドゥー」(Dodo (Previously unreleased track recorded in 1973))デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    13.「キャンディディット」(Candidate (Demo version recorded in 1973))デヴィッド・ボウイ(注記を除く)デヴィッド・ボウイ(注記を除く)
    ボーナストラック(2004年盤)
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「1984/ドゥー・ドゥー」(1984/Dodo)  
    2.「愛しき反抗」(Rebel Rebel (US Single Version))  
    3.「ドゥー・ドゥー」(Dodo)  
    4.「グロウイン・アップ」(Growin' Up)ブルース・スプリングスティーンブルース・スプリングスティーン
    5.「キャンディディット (ALT VERSION)」(Candidate)  
    6.「ダイアモンドの犬 (EDIT)」(Diamond Dogs (K-Tel Best Of Edit))  
    7.「キャンディディット (INTIMACY MIX)」(Candidate (Intimacy Mix))  
    8.「愛しき反抗 (2003 MIX)」(Rebel Rebel (2003 Version))  

    参加ミュージシャン

    脚注

    [脚注の使い方]
    1. ^ https://nme-jp.com/feature/12521/
    スタジオ・アルバム
    ソロ・アルバム
    ティン・マシーン
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    ティン・マシーンとして
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    カテゴリ カテゴリ
    『1984年』ジョージ・オーウェル著)
    登場人物
    場所
    階級
    • 党内局
    • 党外局
    • プロレ
    • 兄弟同盟
    概念
    派生
    • 1953年 米国テレビ番組
    • 1954年のBBCテレビ番組
    • 1956年の映画
    • ダイアモンドの犬
    • 1984年の映画
    • 私とビッグ・ガイ
    • 2005年のオペラ
    影響

    ゼイリブ - マトリックス

    関連項目
    ISBN 4-15-120053-3
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