バレーボールアメリカ合衆国女子代表

バレーボールアメリカ合衆国女子代表
国または地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
大陸連盟 北中米バレーボール連盟
協会 合衆国バレーボール協会
監督 アメリカ合衆国の旗 カーチ・キライ
国名コード USA (United States of America)
FIVBランキング 2位(2024年2月版)[1]
オリンピック
出場回数 11回
初出場 1964 東京
最高成績 1 1位金メダル(2020)
世界選手権
出場回数 14回
初出場 1956 世界選手権
最高成績 1 1位金メダル(2014)
ワールドカップ
出場回数 11回
初出場 1973 ワールドカップ
最高成績 2 2位準優勝(2011、2019)
北中米選手権
出場回数 21回
最高成績 1 1位優勝(1981、1983、2001、2003、2005、2011)
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2008年アメリカ合衆国女子代表

バレーボールアメリカ合衆国女子代表(バレーボールアメリカがっしゅうこくじょしだいひょう、英語: United States women's national volleyball team)は、バレーボールの国際大会で編成されるアメリカ合衆国の女子バレーボールナショナルチーム

1947年国際バレーボール連盟へ加盟[2]

歴史

バレーボールの母国として知られるアメリカであるが国内リーグがないため(リーグは何度も創設されたが、どれも長続きせず)、国外のリーグでプレーする選手以外は協会主催のトライアウトで合格した選手で編成される。

2000年シドニー五輪の準々決勝で韓国をフルセットの末に勝利しベスト4に入ったが、ロシアブラジルに敗れメダルを逃した。

2001年吉田敏明監督が就任し、同年のワールドグランプリにおいて下馬評を覆し2度目の優勝を飾る。2002年世界選手権で予選ラウンドから好調を維持し、準決勝でロシアを下し、世界三大大会初制覇に王手をかけたが、決勝でイタリアに2-3で敗れ銀メダルとなった。

2004年にFIVBの世界ランキングで1位に登りつめた。アテネオリンピックでは、日本人監督の吉田敏明が指揮を執り5位入賞となった。

2005年から、元中国代表エースアタッカーの郎平が指揮を取る。同年のワールドグランプリは8位と苦しい船出となったが、北中米選手権で優勝、ワールドグランドチャンピオンズカップで準優勝した。若手の起用が目立った翌年の世界選手権は9位と低迷した。

2007年北中米選手権でライバルのキューバに2-3で敗れたが、同年のワールドカップでキューバ、ブラジルなどを接戦の末、下すなど開幕から8連勝と勢いに乗り最終的に銅メダルを獲得し、北京五輪の出場権を獲得した。

2008年北京オリンピック予選リーグでは開催国かつ監督の母国である中国と対戦し、フルセットを制した。決勝トーナメントでは準々決勝でイタリア、準決勝でキューバを破り、決勝へ進出。世界ランク1位のブラジルに3-1で敗れ銀メダルに終わったものの、バルセロナオリンピックの銅メダル以来4大会ぶりのメダルを獲得した[3]

2008年12月15日、北京オリンピックでアメリカ男子代表を20年ぶりの金メダルへと導いたヒュー・マッカーチョンが代表監督に就任[4]

2009年から新体制がスタートし、北京五輪で主力であったベテラン勢が外れ、若手が多く起用された。同年のワールドグランプリでは予選ラウンド敗退、北中米選手権では4位とメダルを逃す結果に終わった。そこから、デスティニー・フッカーフォルケ・アキンラデウォら期待の新戦力の台頭により、2010年には5年ぶりに出場したモントルーバレーマスターズで準優勝、ワールドグランプリでは決勝ラウンドにおいて全勝し、同大会で9年ぶりに優勝した。同年10-11月の世界選手権で予選ラウンドを全勝で突破し、準決勝に進出したがロシアに敗れ、3位決定戦で日本に2-3で敗戦を喫し4位だった。

2011年ワールドグランプリで予選ラウンドでセルビアに敗れるも2位で通過、決勝ラウンドでブラジル、セルビアに雪辱を果たし2大会連続優勝を飾り同大会で4回目の頂点に立った。同年11月のワールドカップでは初戦でブラジルを下し好スタートを切るも、中盤でドイツ、最終戦で日本にストレートで敗れてイタリアに女王の座を奪われた。

2012年ワールドグランプリで3連覇を達成した[5]。同年8月、ロンドンオリンピック決勝でまたもブラジルに苦杯を喫し、初優勝はならなかった[6]

2014年の世界選手権において、準決勝で宿敵ブラジルを撃破し決勝でも中国に3-1で勝利。三大大会では初となる悲願の優勝を手にした[7]

2016年のリオデジャネイロオリンピックにおいて、決勝トーナメント準決勝でセルビアと対戦しフルセットの末に敗れはしたものの、3位決定戦でオランダを下し、銅メダルを獲得している。

2021年の東京オリンピックでは決勝でブラジルをストレートで下し、オリンピック悲願の金メダル獲得を果たした。

過去の成績

オリンピックの成績

世界選手権の成績

ワールドカップの成績

北中米選手権の成績

  • 1989年 - 3 3位3位
  • 1991年 - 2 2位準優勝
  • 1993年 - 2 2位準優勝
  • 1995年 - 2 2位準優勝
  • 1997年 - 2 2位準優勝
  • 1999年 - 2 2位準優勝
  • 2001年 - 1 1位優勝
  • 2003年 - 1 1位優勝
  • 2005年 - 1 1位優勝

  • 2007年 - 2 2位準優勝
  • 2009年 - 4位
  • 2011年 - 1 1位優勝
  • 2013年 - 1 1位優勝
  • 2015年 - 1 1位優勝
  • 2017年 - 不参加(リオ五輪金メダルのため)
  • 2019年 - 2 2位準優勝
  • 2021年 - 4位
  • 2023年 - 2 2位準優勝

現在の代表

バレーボール
ポジション
0S セッター

WS ウイングスパイカー

 エースアタッカー

 ユニバーサル  スーパーエース


MB ミドルブロッカー

0L リベロ

0R レシーバー

2022年FIVB女子バレーボールネーションズリーグに登録されたメンバー[8]

監督 アメリカ合衆国の旗 カーチ・キライ
No. 選手名 シャツネーム 身長 所属 P 備考
1 マイカ・ハンコック Hancock 180 イタリアの旗Igor Gorgonzola Novara S
2 ジョーディン・ポールター Poulter 188 イタリアの旗UYBA Volley S
3 キャサリン・プラマー Plummer 201 イタリアの旗Imoco Volley Conegliano OH
4 ジャスティン・ウォン=オランテス Wong 168 ドイツの旗VC Wiesbaden L
5 モーガン・ヘンツ Hentz 175 アメリカ合衆国の旗Athletes Unlimited L
6 テトリ・ディクソン Dixon 191 中華人民共和国の旗北京汽車排球倶楽部 MB
7 ローレン・カーリニ Carlini 185 トルコの旗Türk Hava Yolları OH
8 ハンナ・タップ Tapp 191 日本の旗日立Astemoリヴァーレ MB
9 マディソン・キングドン=リッシェル Kingdon 183 トルコの旗Türk Hava Yolları OH
10 ブリオン・バトラー Butler 193 イタリアの旗Chieri '76 Volleyball MB
11 アンドレア・ドルーズ A.Drews 191 日本の旗JTマーヴェラス OP
12 ジョーダン・トンプソン Thompson 193 イタリアの旗ユニオーネ・スポルティーヴァ・プロヴィクトリア・パッラヴォーロ・モンツァ OP
13 サラ・ウィルハイト Willhite 188 日本の旗NECレッドロケッツ OH
15 ヘイリー・ワシントン Washington 193 イタリアの旗Pallavolo Scandicci MB
16 ダナ・レットケ Rettke 206 イタリアの旗ユニオーネ・スポルティーヴァ・プロヴィクトリア・パッラヴォーロ・モンツァ MB
17 ダニエル・ドルーズ D.Drews 183 イタリアの旗Cuneo Granda Volley OH
18 カラ・バジェマ Bajema 188 トルコの旗ワクフバンクSK OH
19 ジェナ・グレイ Gray 185 ドイツの旗ドレスナーSC S
20 ダニエル・カッティーノ Cuttino 194 ブラジルの旗Minas Tenis Clube OP
22 ケンドール・ホワイト White 165 フランスの旗Terville Florange L
23 ケルシー・ロビンソン Robinson 188 日本の旗トヨタ車体クインシーズ OH
24 チアカ・オグボグ Ogbogu 189 トルコの旗ワクフバンクSK MB
30 アレクサンドラ・フランティ Frantti 185 イタリアの旗Volleyball Casalmaggiore OH
31 アンナ・ホール Stevenson 187 イタリアの旗Cuneo Granda Volley MB
33 ニア・リード Reed 186 大韓民国の旗光州AIペッパーズ OP

歴代監督

歴代代表選手

★マークはバレーボール殿堂入りのプレーヤー。

オリンピック出場歴3大会以上のプレーヤー[2]
回数 選手名 オリンピック出場年
5回 ダニエル・スコット 1996年・2000年・2004年・2008年2 2位・2012年2 2位
4回 タラ・クロス=バトル 1992年3 3位・1996年・2000年・2004年
ローガン・トム 2000年・2004年・2008年2 2位・2012年2 2位
3回 ロビン・オーモー=サントス 2000年・2004年・2008年2 2位
リンゼイ・バーグ 2004年・2008年2 2位・2012年2 2位
ヘザー・バウン 2000年・2004年・2008年2 2位
タイーバ・ハニーフ 2004年・2008年2 2位・2012年2 2位
カレン・ケムナー 1988年・1992年3 3位・1996年
タミー・ライリー 1988年・1992年3 3位・1996年
ステーシー・シコラ 2000年・2004年・2008年2 2位
ポーラ・ワイショフ 1984年2 2位・1992年3 3位・1996年
ジョーダン・ラーソン 2012年2 2位・2016年3 3位・2020年1 1位
フォルケ・アキンラデウォ 2012年2 2位・2016年3 3位・2020年1 1位

脚注

  1. ^ FIVB. “FIVB Women’s Volleyball World Ranking”. 2024年2月24日閲覧。
  2. ^ “Norceca Volleyball Confederation (NORCECA)”. FIVB. 2010年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月30日閲覧。
  3. ^ “U.S. Women Claim Olympic Silver Medals”. USA Volleyball (2008年8月23日). 2010年8月14日閲覧。
  4. ^ “McCutcheon Accepts U.S. Women’s National Team Head Coach Position”. USA Volleyball (2008年12月15日). 2010年8月14日閲覧。
  5. ^ 日本バレーボール協会. “アメリカが大会3連覇 FIVBワールドグランプリ2012”. 2012年7月2日閲覧。
  6. ^ london2012.com. “Women's Volleyball”. 2012年8月16日閲覧。
  7. ^ FIVB. “FIVB Women's World Championship - Day 20 - LIVE”. 2014年10月13日閲覧。
  8. ^ [1]

関連項目

外部リンク

  • バレーボールアメリカ合衆国女子代表(英語)
  • 合衆国バレーボール協会(英語)
世界 (FIVB)
アフリカ (CAVB)
アジア/オセアニア (AVC)
欧州 (CEV)
北中米・カリブ海 (NORCECA)
南米 (CSV)
  • 南米選手権
    • シニア
    • 男子U23
    • 女子U22
    • ジュニア
    • ユース
    • 男子U17
    • 女子U16
  • 南米クラブ選手権
その他
北中米 (NORCECA) のバレーボールナショナルチーム女子

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1950年代

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1960年代

第9回(1960年) 倉紡万寿 / 第10回(1961年) 日紡貝塚 / 第11回(1962年) 日紡貝塚 / 第12回(1963年) 日紡貝塚 / 第13回(1964年) 日紡貝塚 / 第14回(1965年) 日紡貝塚 / 第15回(1966年) 日紡貝塚 / 第16回(1967年) 日紡貝塚 / 第17回(1968年) 日立武蔵 / 第18回(1969年) 日紡貝塚

1970年代

第19回(1970年) ヤシカ / 第20回(1971年) ユニチカ貝塚 / 第21回(1972年) 日立武蔵 / 第22回(1973年) 日立武蔵 / 第23回(1974年) 日立武蔵 / 第24回(1975年) 日立 / 第25回(1976年) 日立 / 第26回(1977年) 日立 / 第27回(1978年) 日立 / 第28回(1979年) 日立

1980年代

第29回(1980年) アメリカ / 第30回(1981年) ユニチカ / 第31回(1982年) 日立 / 第32回(1983年) 日立 / 第33回(1984年) 日立 / 第34回(1985年) 日立 / 第35回(1986年) ダイエー / 第36回(1987年) 日立 / 第37回(1988年) 日立 / 第38回(1989年) ユニチカ

1990年代

第39回(1990年) イトーヨーカドー / 第40回(1991年) ユニチカ / 第41回(1992年) ダイエー / 第42回(1993年) 日立 / 第43回(1994年) 日立 / 第44回(1995年) ユニチカ / 第45回(1996年) ダイエー / 第46回(1997年) NEC / 第47回(1998年) ダイエー / 第48回(1999年) オレンジアタッカーズ

2000年代

第49回(2000年) ユニチカ / 第50回(2001年) NEC / 第51回(2002年) 東レ / 第52回(2003年) パイオニア / 第53回(2004年) 東レ / 第54回(2005年) パイオニア / 第55回(2006年) 久光製薬 / 第56回(2007年) 久光製薬 / 第57回(2008年) デンソー / 第58回(2009年) 東レ

2010年代

第59回(2010年) 東レ / 第60回(2011年) JT / 第61回(2012年) JT / 第62回(2013年) 久光製薬 / 第63回(2014年) トヨタ車体 / 第64回(2015年) JT / 第65回(2016年) JT / 第66回(2017年)デンソー / 第67回(2018年)JT / 第68回(2019年)東レ

2020年代

第69回(2020年) 中止 / 第69回(2021年) 中止 / 第70回(2022年) 東レ  / 第71回(2023年)PFU  / 第21回(2024年)岡山  /