ブリティッシュ・モーター・ホールディングス

ブリティッシュ・モーター・ホールディングス・リミテッド
British Motor Holdings Ltd.
略称 BMH
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド レイランド
設立 1966年
業種 輸送用機器
事業内容 自動車製造
特記事項:1968年合併によりBLMC
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ブリティッシュ・モーター・ホールディングス(British Motor Holdings; BMH)は、英国の自動車会社。1960年代に英国製造業の停滞を食い止めるための試みだった。

歴史

英国産業界が停滞していた時代に英国労働党が政権につく。ウィルソン内閣(1964–1970)は、より一層の合併を推進することによって打開できるとし、特に自動車産業がその対象とされた。クライスラールーツ・グループを買収。レイランド・モータースはスタンダード・トライアンフ社を買収。ローバー社は英国自動車産業の主要な担い手となっていた。一方、BMCは英国国内市場でのシェアを極端に落とし、1966年に自動車ボディ製造業のPressed Steel社とジャガー社と共にブリティッシュ・モーター・ホールディングとして合併した。

ジャガー社の観点では、創業者である社長のウィリアム・ライオンズが引退間近だったにもかかわらず有力な後継がいなかったという理由があった。ライオンズの一人息子、ジョン・ライオンズは1955年に自動車事故でなくなっており、他の役員はライオンズと年が変わらなかった。また、ジャガーのボディシェルはPressed Steel社が架装をおこなっており、Pressed Steelの行く末はジャガーにとっても生命線だったのだが、いまやBMCが親会社となっていたのである。

BMCの観点では、ジャガー社は非常に魅力的だった。米国市場で成功しており、当時は莫大な利益をあげていたのである。

ブランド

BMH は過剰となっていた英国自動車ブランドを継承した。

ジャガー社から

BMC から

短命

BMHは短命だった。1968年、合併後の改革といまだ格闘中だったにもかかわらず、さらなる合併をレイランド・モーターズとおこないブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション (BLMC) となる。

ブリティッシュ・レイランド の盛衰 - 自動車会社とブランド
ブランド 1900 1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2008~
ジャガー SSカーズ ジャガー ジャガー BMH ブリティッシュ・レイランド ジャガー フォード タタ
デイムラー デイムラー BSA BSA
ランチェスター ランチェスター
ミニ BMC[1] オースチン・ローバー BAe BMW ミニ/BMW
ライレー ライレー ナッフィールド・オーガニゼーション BMW
MG モーリス・ガレージ (MG) BMW MGR/PVH 南京汽車
モーリス モーリス モーリス
ウーズレー ウーズレー[2]
オースチン オースチン オースチン
バンデン・プラ バンデン・プラ MGR/PVH、フォード [3] 南京汽車フォード
ローバー ローバー ローバー ローバー MGR /PVH、BMW[4] フォード タタ
ランドローバー フォード
アルヴィス アルヴィス[5] BAEシステムズ
スタンダード スタンダード スタンダード・トライアンフ レイランド BMH
トライアンフ ドーソン トライアンフ トライアンフBMW[6]
                                                                                                                                                                    

[1] The BMCの英国での商標権はその後MGローバーグループが所有していた(1564704, E1118348)。BMCの子会社がトルコにあったことからトルコの商用車メーカー名にもなっている。

[2] ウーズレーの商標権は自動車に関してのみ南京汽車が所有している。英国の建築資材メーカーであるウーズレー社(Wolseley plc)がウーズレーのその他すべての商標権を保持している。Wolseley plcはウーズレー自動車の生みの親である。

[3] バンデン・プラの商標権はフォードが米国とカナダでの使用権を所有し、その他の地域ではデイムラーのブランドで「ジャガー XJ バンデン・プラ」というモデルがあるため、MGローバーグループがその使用権を所有していた(UK 1133528, E2654481)。その後、MGローバーグループはバンデン・プラ・ブランドを南京汽車に売却した。ローバーが最後にバンデン・プラを使用したのはローバー75・バンデン・プラで、これはリムジンモデルだった。

[4] この時期、ローバーの商標権はBMWが保持しており、MGローバー・グループにライセンス供与されていたのみ。BMWは2006年9月にローバー・ブランドをフォードに売却した。

[5] アルヴィスはブリティッシュ・レイランドからUnited Scientific Holdings plcが1981年に購入している。2002年にはビッカーズ(Vickers Defence Systems)と合併し、アルヴィス・ビッカーズとなった。2004年、アルヴィス・ヴィッカーズはBAEシステムズに買収されている。BAEシステムズは1990年代初頭のオースチン・ローバー・グループ/ローバー・グループを所有した際にはアルヴィスははずされていた。アルヴィス・ブランドの車は1967年から生産されていないが、そのブランド商標権は、BAEに買収されるまでアルヴィス plc傘下のアルヴィス・ヴィークル社(Alvis Vehicles Ltd)が所有していた。

[6] 車両に関する商標としてのトライアンフの使用はBMWとトライアンフ・モーターサイクル社が共有している。BMWが自動車、トライアンフ社がモーターサイクルに対してのもの。トライアンフでの事業は1930年代からすでに分離されていた。

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