ヘンリー・ブランコ

ヘンリー・ブランコ
Henry Blanco
ワシントン・ナショナルズ コーチ #35
ワシントン・ナショナルズでのコーチ時代
(2021年4月6日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラカス
生年月日 (1971-08-29) 1971年8月29日(52歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1989年 アマチュアFA
初出場 1997年7月25日
最終出場 2013年9月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2006年2009年
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ヘンリー・ラモン・ブランコHenry Ramón Blanco, 1971年8月29日 - )は、ベネズエラカラカス出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。2018年シーズンからMLBワシントン・ナショナルズのブルペンコーチを務める。オフには、母国ベネズエラのウィンターリーグブラボス・デ・マルガリータで監督を務めている。

経歴

プロ入りとドジャース時代

1989年ロサンゼルス・ドジャースに入団した。

1997年7月25日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビューを果たす。

1998年はメジャーでの出場機会がなく、10月15日にFAとなった。

ロッキーズ時代

1998年12月18日にコロラド・ロッキーズと契約。

ブルワーズ時代

1999年12月13日、ロッキーズ、オークランド・アスレチックスミルウォーキー・ブルワーズ間の三角トレードでブルワーズへ移籍。

ブレーブス時代

2002年3月20日にポール・バコおよびホセ・カブレラとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した。

2003年10月31日にFAとなった。

ツインズ時代

2003年12月18日にミネソタ・ツインズと契約した。

2004年、正捕手だったA.J.ピアジンスキーが前年のシーズン終了後にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍していたツインズは、新人のジョー・マウアーを開幕戦で先発出場させた。しかしそのマウアーが2戦目で故障し約50試合を欠場したため、ブランコが代役として先発出場するようになった。マウアーは6月2日にいったん復帰したが7月15日を最後に再び離脱し、そのときもブランコが代役を務めた。この年は最終的に自身最多の114試合に出場し、盗塁阻止率.492と高い数字を残してマウアーの穴を埋めた。オフの10月28日にFAとなった。

カブス時代

2004年12月8日にシカゴ・カブスと契約した。

2006年はシーズン開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された[1]。同大会では1試合に出場。同大会について「とても楽しい時間を過ごせた。(中略)国を代表することは何にも代えられない特別な気持ちになる。また代表になれたら最高だ」と言及している[2]。オフの10月31日にFAとなったが、11月15日にカブスと再契約した。

2008年は、若手有望株ジオバニー・ソトの教育係としての役割も期待されていた[3]。オフの10月31日に球団が300万ドルのオプションを破棄したため、FAとなった。11月30日に母国ベネズエラで兄カルロスが誘拐され、身代金を要求される事件が発生。翌12月1日には、射殺遺体が発見された。

パドレス時代

サンディエゴ・パドレス時代
(2009年5月17日)

2009年1月21日にサンディエゴ・パドレスと1年75万ドルで契約[4]。開幕前の3月に開催された第2回WBCベネズエラ代表に選出され[5]、2大会連続2度目の選出を果たした。オフの11月5日にFAとなった。

メッツ時代

2009年12月4日にニューヨーク・メッツと1年150万ドルで契約[6]

2010年11月1日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

2010年12月17日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと1年100万ドルで契約[7]

2011年11月2日に球団が115万ドルのオプションを破棄し、FAとなった[8]が、翌日の3日にダイヤモンドバックスと1年120万ドル(2013年のオプション付き)で再契約した[9]

2012年10月31日に球団が124万ドルのオプションを破棄したため、FAとなった[10]

ブルージェイズ時代

2013年1月11日、トロント・ブルージェイズと1年75万ドルで契約[11]。6月7日にDFAとなり、6月11日にFAとなった。

マリナーズ時代

2013年6月14日にシアトル・マリナーズと契約した[12]。10月8日にDFAとなり[13]、10日にマイナー契約を拒否したためFAとなった[14]

引退後

2013年12月13日にダイヤモンドバックスとマイナー契約で合意した[15]が、2014年3月31日に現役引退を発表し、ダイヤモンドバックスのコーチに就任した[16]。また、この年のオフから母国ベネズエラのリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルブラボス・デ・マルガリータで監督を務める事となった。

2015年シーズンからは、カブスでクオリティ・コントロールコーチに就任し[17]2017年まで務めた。

2017年開幕前の3月に開催された第4回WBCベネズエラ代表コーチを務める。

2018年シーズンからはワシントン・ナショナルズのブルペンコーチを務める[18]

選手としての特徴

ニューヨーク・メッツ時代
(2010年3月22日)

ポジションは捕手で、他に一塁手三塁手左翼手としてのプレー経験がある。典型的な守備型の捕手で、特に強肩で知られており、3割台で御の字と言われる盗塁阻止率もかなりの高水準にある。また、リードやキャッチングが巧く、捕逸も少ない。ブレーブス、カブス時代はグレッグ・マダックスの専属捕手を務めたこともあり、リードには定評がある。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1997 LAD 3 5 5 1 2 0 0 1 5 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .400 .400 1.000 1.400
1999 COL 88 303 263 30 61 12 3 6 97 28 1 1 3 2 34 1 1 38 4 .232 .320 .369 .689
2000 MIL 93 324 284 29 67 24 0 7 112 31 0 3 0 4 36 6 0 60 9 .236 .318 .394 .712
2001 104 357 314 33 66 18 3 6 108 31 3 1 5 2 34 6 2 72 10 .210 .290 .344 .634
2002 ATL 81 249 221 17 45 9 1 6 74 22 0 2 2 5 20 5 1 51 5 .204 .267 .335 .602
2003 55 166 151 11 30 8 0 1 41 13 0 0 3 1 10 2 1 21 3 .199 .252 .272 .523
2004 MIN 114 353 315 36 65 19 1 10 116 37 0 3 11 3 21 0 3 56 8 .206 .260 .368 .628
2005 CHC 54 178 161 16 39 6 0 6 63 25 0 0 4 2 11 1 0 24 6 .242 .287 .391 .679
2006 74 261 241 23 64 15 2 6 101 37 0 0 4 2 14 1 0 38 8 .266 .304 .419 .723
2007 22 58 54 3 9 3 0 0 12 4 0 0 1 1 2 0 0 12 0 .167 .193 .222 .415
2008 58 128 120 15 35 3 0 3 47 12 0 0 2 0 6 1 0 22 4 .292 .325 .392 .717
2009 SD 67 232 204 21 48 12 0 6 78 16 0 0 1 1 26 2 0 50 5 .235 .320 .382 .703
2010 NYM 50 144 130 10 28 5 0 2 39 8 1 0 0 3 11 2 0 26 1 .215 .271 .300 .571
2011 ARI 37 112 100 12 25 3 1 8 54 12 0 1 0 0 12 1 0 21 2 .250 .330 .540 .870
2012 21 67 64 6 12 3 0 1 18 7 1 0 0 0 3 0 0 18 1 .188 .224 .281 .505
2013 TOR 15 43 38 3 7 3 0 0 10 0 0 0 1 0 4 0 0 10 3 .184 .262 .263 .525
SEA 35 107 96 8 12 2 0 3 23 14 0 0 0 0 10 0 1 26 2 .125 .215 .240 .455
'13計 50 150 134 11 19 5 0 3 33 14 0 0 1 0 14 0 1 36 5 .142 .228 .246 .474
MLB:16年 971 3087 2761 274 615 145 11 72 998 298 6 11 37 26 254 28 9 546 71 .223 .288 .361 .649

年度別守備成績

捕手守備


捕手(C)






















1999 COL 86 562 58 5 12 .992 5 98 59 39 .398
2000 MIL 88 506 58 5 13 .991 5 67 28 39 .582
2001 102 645 68 6 9 .992 6 71 41 30 .423
2002 ATL 79 417 38 3 1 .993 6 58 37 21 .362
2003 52 255 25 1 4 .996 1 44 33 11 .250
2004 MIN 114 685 45 7 7 .991 5 61 31 30 .492
2005 CHC 54 407 31 1 2 .998 2 39 20 19 .487
2006 69 467 34 1 10 .998 2 42 24 18 .429
2007 14 102 4 0 1 1.000 2 11 8 3 .273
2008 45 235 15 2 2 .992 3 22 12 10 .455
2009 SD 60 444 28 0 4 1.000 2 45 27 18 .400
2010 NYM 46 284 27 1 4 .997 3 22 11 11 .500
2011 ARI 37 178 13 1 0 .995 1 24 13 11 .458
2012 21 141 14 2 5 .987 2 6 3 3 .500
2013 TOR 13 85 4 0 0 1.000 8 3 3 0 .000
SEA 34 246 13 3 4 .989 2 16 10 6 .375
'13計 47 331 17 3 4 .991 10 19 13 6 .316
MLB 914 5659 475 38 78 .994 55 629 360 269 .428
内野守備


一塁(1B) 三塁(3B)
























1997 LAD 1 5 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
2006 CHC 6 34 3 0 3 1.000 -
2007 2 8 1 0 0 1.000 -
2008 1 3 0 0 0 1.000 -
2009 SD - 1 0 0 0 0 ----
MLB 10 50 4 0 3 1.000 2 0 0 0 0 ----
左翼守備


左翼(LF)












1999 COL 1 0 0 0 0 ----
MLB 1 0 0 0 0 ----
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 54(1997年)
  • 35(1999年、2018年 - )
  • 12(2000年 - 2001年、2011年 - 2012年)
  • 20(2002年 - 2003年)
  • 21(2004年、2009年)
  • 9(2005年 - 同年途中)
  • 24(2005年途中 - 2008年、2014年)
  • 4(2010年)
  • 22(2013年 - 同年途中)
  • 33(2013年途中 - 同年終了)
  • 64(2015年 - 2017年)

代表歴

代表でのコーチ歴

脚注

  1. ^ 2006 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  2. ^ 澤田敏典 「新連載 WBCに賭ける思い ベネズエラ編」 『月刊スラッガー』2008年6月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-6、64-65頁。
  3. ^ 澤田敏典 「シカゴ・カブス 必要なピースは揃ったのか」 『月刊スラッガー』2008年5月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-5、26-29頁
  4. ^ Catcher Blanco, Pads agree ESPN MLB
  5. ^ 2009 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  6. ^ NY Mets sign catcher Henry Blanco to one-year, $1.5 million deal NJ.com
  7. ^ D-backs reportedly add depth to team ESPN MLB
  8. ^ Henry Blanco declines Arizona option ESPN MLB
  9. ^ Diamondbacks Agree To Terms With Henry Blanco MLB Trade Rumors
  10. ^ Diamondbacks decline options ESPN MLB
  11. ^ Blue Jays sign Henry Blanco ESPN MLB
  12. ^ Mariners sign Henry Blanco ESPN MLB
  13. ^ Mariners claim Angels prospect, designate Blanco MLB.com
  14. ^ Blanco declines Minors assignment from Mariners MLB.com
  15. ^ Twitter / OFFICIAL: #Dbacks sign C Henry Blanco and RHP Daniel Hudson to Minor League contracts with an invitation to Spring Training.
  16. ^ “Blanco released from Minor League contract; joins D-backs coaching staff”. MLB.com D-backs Press Release (2014年3月31日). 2014年4月1日閲覧。
  17. ^ Paul Sullivan (2014年11月22日). “Henry Blanco fills Cubs' coaching vacancy” (英語). chicagotribune.com. 2015年2月10日閲覧。
  18. ^ Mark Zuckerman (2017年11月15日). “Nats’ new staff complete with hiring of Blanco as bullpen coach” (英語). masnsports.com. http://www.masnsports.com/nationals-pastime/2017/11/nats-new-staff-complete-with-hiring-of-blanco-as-bullpen-coach.html 2017年11月20日閲覧。 

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ヘンリー・ブランコに関連するカテゴリがあります。
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Henry Blanco stats MiLB.com (英語)
ワシントン・ナショナルズ ロースター
投手
捕手
内野手
外野手
指名打者
監督・コーチ
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2024年5月8日更新
シカゴ・カブス 2016年のワールドシリーズ ロースター
   

監督
70 ジョー・マドン

コーチ
01 ゲイリー・ジョーンズ(三塁)
04 デーブ・マルティネス(ベンチ)
11 ジョン・マリー(打撃)
16 ブランドン・ハイド(一塁)
25 クリス・ボシオ(投手)
35 レスター・ストロード(ブルペン)
58 マイク・ボーゼロ(捕手)
64 ヘンリー・ブランコ(クオリティコントロール)
77 エリック・ヒンスキー(打撃補佐)

ワシントン・ナショナルズ 2019年のワールドシリーズ ロースター
   

監督
04 デーブ・マルティネス

コーチ
12 チップ・ヘイル(ベンチ)
14 ボブ・ヘンリー(三塁)
24 ティム・ボガー(一塁)
25 ジョー・ディロン(打撃補佐)
35 ヘンリー・ブランコ(ブルペン)
54 ケビン・ロング(打撃)
55 ポール・メンハート(投手)

 
ベネズエラの旗 野球ベネズエラ代表
 
選手として
ベネズエラの旗 野球ベネズエラ代表 - 2006 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
ベネズエラの旗 野球ベネズエラ代表 - 2009 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
 
コーチとして
ベネズエラの旗 野球ベネズエラ代表 - 2017 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
  • 23 ルーグラス・オドーア (打撃コーチ)
  • 26 ロベルト・エスピノーサ (投手コーチ)
  • 31 カルロス・スベロ (一塁ベースコーチ)
  • 16 カルロス・ガルシア (三塁ベースコーチ)
  • 6 エディ・ペレス (ベンチコーチ)
  • 25 ヘンリー・ブランコ (ブルペンコーチ)
  • 35 ヘスス・フローレス (ブルペン捕手)
  • 22 オマー・ロペス (打撃投手)
投手
捕手
内野手
外野手
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