中野幸次

中野幸次（なかの こうじ、1926年 - 2001年）は、日本の哲学者。学位は、文学博士。昭和女子大学教授を経て、昭和女子大学名誉教授。

栃木県出身。栃木県立栃木商業高等学校を卒業後、東京文理科大学哲学科大学院、東京教育大学文学部言語学科を経て、昭和女子大学教授、昭和女子大学名誉教授。

人物・経歴

略歴

• 1926年（大正15年） 栃木県に生まれる。
• 1944年（昭和19年） 栃木県立栃木商業高等学校商業科卒業。^[1]
• 1956年（昭和31年） 東京文理科大学哲学科大学院修了。
• 1958年（昭和33年） 東京教育大学文学部言語学科卒業。
• 1958年（昭和33年）10月1日 昭和女子大学専任講師。^[2]
• 昭和女子大学教授。
• 1993年（平成 5年） 筑波大学 博士（文学）の学位を取得。^[3]
• 昭和女子大学名誉教授。
• 2001年（平成13年） 逝去。

講演

• 1969年4月 栃木商業高等学校創立記念日講演会において同窓生として講演^[4]

主な業績

単著

• 存在の故郷「いかにして人間性を回復すべきか」、理想社、1960年
• 人と思想 3「ソクラテス」、清水書院、初版1967年（没後新装版2015年、2017年）
• 人と思想 5「プラトン」、清水書院、初版1967年（没後新装版2014年）
• 人間牧場 : ポイエシスの論理、南窓社、1969年
• 人間牧場 : テオリアの論理、現代文化社、1972年
• 初期ストア論理学考 : クリューシッポスの想像の力学、現代文化社、1976年
• 西欧の思念、 南窓社、1977年
• エチカの形成と哲学的世界、東京堂、1979年
• 存在と想像力 : 或る哲学徒の告白、南窓社、1989年
• 人倫と自然の形而上学、南窓社、1994年

共編著

• 哲学の名著12選、学陽書房、1972年

（古田光、 廣川洋一、 「アリストテレス」中野幸次、 竹田篤司、 上妻精、 飯島宗享、 城塚登、 岩永達郎、 新田義弘、 市倉宏祐 による共編著）

• ヨーロッパにおける人間観の研究、未来社、1982年

（古田光、 藤田健治、 木田献一、 屋形禎亮、 澤柳大五郎、 廣川洋一、 「ヘレニズム期の人間観 : シノペのジオゲネスの場合」中野幸次、 秀村欣二、 兼岩正夫、 清水富雄、 裾分一弘、 下村寅太郎、 西沢龍生、 永井博 による共編著）

記念論集

• ヨーロッパ精神史の基本問題 : 下村寅太郎先生退官記念論文集、岩波書店、1966年

（澤柳大五郎、 関根正雄、 村治能就、 浅野順一、 「アリストテレスを中心とするギリシアの自然学」中野幸次、 秀村欣二、 兼岩正夫、 清水富雄、 渡辺金一、 下村寅太郎、 西沢龍生、 藤田健治、 永井博 による共編著）

論文

• CiNii>中野幸次>昭和女子大学近代文化研究所／学苑
• CiNii>中野幸次>昭和女子大学女性文化研究所／女性文化研究所紀要
• CiNii>中野幸次>東京教育大学言語学研究会
• CiNii>中野幸次>「分限と制作の思想」をめぐって、他／国学院大学出版部

• 根源的痛覚と詩人の魂－晶子と東明における人間性の発露－、昭和女子大学女性文化研究所紀要No.13、昭和女子大学女性文化研究所1994年^[5]

• 「あるべきはずの自己の実現」と「分限と制作の思想」、栃商同窓会会報誌－特別寄稿－、2000年6月12日第8号(2)

• 「昭和女子大事件と大学教育」 月刊社会党 (61) 102-105頁 1962年7月^[6]

著書

• 「昭和女子大事件」（収録）ドキュメント日本人〈第10〉法にふれた人、谷川健一・鶴見俊輔・村上一郎責任編集、學藝書林、1969年

関連項目

昭和女子大中野講師事件^[7]

出典・脚注